表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/23

不気味な巨漢

作品タイトル変えました。はっきりしたコンセプトがないせいで良いタイトルがつけられない…!

???「げへへ〜…」

リドル「な、なんだてめぇ…!」

一方リドルも魔族と対峙していた。身長2m半ばの巨漢で、不気味に笑う奇妙な魔族だ。そんな魔族とリドルは今取っ組み合いをしている。


???「お前チビのくせに力強えなぁ〜、俺力に自信があるんだがなぁ〜」

リドル「血気盛んとは言ってたけどあんないきなり襲いかかってきやがって…!お前ウツボの手下か…!?」

リドルと魔族が対峙する前、人混みを歩くリドルに人間に擬態していた魔族が猛ダッシュで襲いかかり、今に至る。


グンドウ「そうだぁ〜、俺はグンドウ。力だけならウツボ様よりも強えんだぞ〜」

グンドウ「これくらいなぁ!」

グンドウは強烈な腹パンをお見舞いした。


リドル「がっ…!」

グンドウ「…硬ってぇなお前〜…!すごくでけぇ岩でも殴ってるみてぇだ〜…!」

リドル「へっ…!俺の体は12年間鍛えられた肉体なんだ…!そう簡単にくたばるもんじゃねぇぜ…!」

グンドウ「人間のくせに凄ぇやつだな〜…でも俺には及ばなそうだなぁ〜…」

リドル「そりゃあ、どうかな!」

リドルはお返しに渾身のドロップキックをお見舞いする。


グンドウ「うおぉ…!?」

リドル「どうよ、人間の一撃ってのはよ…!」

グンドウ「げへへ〜…ちょっとは効いたぜ〜…でもそんなもんだよなぁ〜…」

グンドウ「魔族はもっと、強ぇんだぜ〜…!」

そう言うとグンドウは地面の一部を抉って持ち上げ、投げつけた。


リドル「速…!?ぐはっ…!」

グンドウ「これが魔族の力だぁ〜…俺の豪速球は音と同じくらい速いんだぜ〜…?」

リドル「痛ってぇ…!やっぱ二十魔将の手下ともなると結構強えな…」

グンドウ「どうだ人間?降参しても良いんだぜぇ〜…?」

リドル「いや、むしろやる気が湧いてきた…!」

グンドウ「あぁ〜…?」


リドル「この前ガキの頃の使った技のやり方をようやく思い出したからな。試すにはちょうどいい…!」

グンドウ「ガキの頃ってよ〜…そんなへなちょこそうなの俺に…」

そう言うとリドルは両手に赤黒いオーラを纏い始める。それを見たグンドウは絶句し、冷や汗をかいた。


グンドウ(な、なんだぁあのとんでもねぇ魔力は…!?あのチビの人間にそんな力が…!?)

リドル「おらぁ!」

リドルはグンドウの顔面にパンチした。グンドウは吹っ飛び、壁に激突した。


グンドウ「がはっ…!?」

リドル「おぉ…!」

グンドウ(さっきのとは威力が違ぇ…!この俺がこんなに吹っ飛ばされるなんて…!)

グンドウ「人間が…生意気なぁ!」

リドル「ふんっ!」

グンドウ「ごはっ…!」

グンドウは瞬時に距離を詰めるが、再びリドルのパンチを喰らってしまう。


リドル「とどめだ!」

さらにリドルはとどめのパンチを打ち込むが、グンドウがそれを片手で受け止めた。


リドル「なっ….!?」

グンドウ「まだ…終わらねぇぞ〜…!人間なんかに負けてたまるかよぉ〜…!」

グンドウ「破身超越(はしんちょうえつ)!」

そう唱えると、グンドウの体が肥大化し始めた。ぐんぐんと大きくなっていき、最終的には先程の3倍以上、巨人と見紛うほどに巨大化した。


グンドウ「うおおおおおおおおおおお!!!!!」

リドル「な、なんだ…!?」

グンドウ「うおおおおお!!!」

グンドウはリドル目掛けて腕を振り下ろす。


リドル「ぐっ…!?お、重い…!」

リドルは両手で受け止めるが、グンドウの異常な怪力により立っている場所が徐々にひび割れていく。


リドル「ぐっ…!おらぁ!」

グンドウ「があああああ!!!」

なんとかグンドウの腕を押し返す。すると今度は、近くにあった建物を投げ飛ばしてきた。


リドル「ぐあぁ…!」

リドル(くそ…!いきな何なんだよこの馬鹿力は…!こいつ、二十魔将じゃないくせに下手したらモイモンよりも…!)

グンドウ「ああああぁぁぁぁ!!!」

グンドウが両手を振り上げる。その拳からはこれが必殺の一撃と言わんばかりに並ならぬ殺気を感じさせた。


リドル「そりゃあ…やべぇって…!?」

グンドウ「ぐああああああああああ!!!!」

グンドウが両手を地面に叩きつける。周囲の地盤が沈下し、それと同時にいくつもの建物が崩壊するほど強力な衝撃波が発生する、その一撃はワステ全体に轟音を響かせた。


セノ「…!?」

ロエル「何だ…!?」

サモ「何が起こった…!?」

少しして静寂が訪れる。リドル達がいた場所は瓦礫の山で埋もれていた。


リドル「はぁ…!はぁ…!」

瓦礫の山から全身に傷を負ったリドルが出てきた。頑丈な体を持ったリドルでも重傷は避けられなかった。


リドル「化け物すぎんだろ…!早くあの野郎を止めない…と…」

グンドウを止めようとしたが、体が縮んで元の大きさに戻り、既に体が朽ち始めているグンドウの姿がリドルの目に映った。


グンドウ「お前…硬すぎじゃねぇか〜…俺の最強の一撃を耐えるとかよ〜…」

グンドウ「人間の癖にやるじゃねぇか…その強さだけは、認めてやるぜ〜…」

そう言い残しグンドウは消えた。


リドル「二十魔将でもないのにあの強さか…分かっちゃいるがとんでもねぇな魔王軍…」

サモ「リドル!大丈夫か!?」

リドル「サモ…!」

サモ「轟音と共に突風が起きたから来てみたが…これは…!?」

リドル「ちょっと戦ってた敵が思ったより強くてな…俺は大丈夫だぜ。怪我だらけだけど…しばらくすれば治るだろ」


リドル「けど、一刻も早く二十魔将とかを探さねぇと…!」

サモ「いくら治癒能力が高いとはいえ、今は重傷を負ってるんだぞ…とりあえず今は休め。二十魔将のことは俺達に任せろ…!」

リドル「分かったよ…じゃ、俺は一旦回復してくる…いてて…!」


ーーー


リドル「ふぅ…」

リドル「やっぱポーション飲んでもすぐに全回復ってのは厳しいか…」

セノから貰った特製の回復ポーションを飲みながら傷を癒す。


(リド…ル…)

リドル「うっ…!」

頭の中にあの声が響く。


(奴は…いる)

(雨が…降った日…その場所に…)

(豪雨となる時を…今か今かと…待っている…)

ここで声は聞こえなくなった。


リドル(この声聞こえる度に頭が痛くなるのなんとかなんねぇのかよ…)

リドル(奴ってのはあの二十魔将だよな…?あいつの居場所を教えてくれたのか…?)

リドル(雨が降った日その場所に…あっ、あそこか…?)

声の事について考えていると、ロエルがやって来た。


ロエル「よぉ、リドル、見舞いに来たぜ」

リドル「ロエル…って大丈夫かその傷…?」

ロエル「そんな大したもんじゃねぇよ。それよりお前の方が大丈夫かよ…?」

リドル「まぁ大丈夫かな。死ぬってことはなさそうだし…」


リドル「そんなことより、あのウ…ウなんとかの部下はもういなくなったか?」

ロエル「俺が1人、セノが1人、でリドルが1人の計3人を倒した後、魔族の目撃情報は一切ないぜ。だから今は皆二十魔将の捜索に専念してる」


リドル「それなんだどさ、二十魔将の居場所が分かったかもしれねぇんだ」

ロエル「え、マジか…!?」

リドル「多分・・・・じゃねぇかなって」

リドル「ほほぉ…でもなんでそこなんだよ…?」

リドル「あの声が聞こえたんだ。大雑把だけど、言ってた内容的にそこかなって…」

ロエル「なら早速俺達が調べに行ってくる」


リドル「いや、そこに行くのは俺の怪我が治ってからにしてほしい。相手は二十魔将、だから絶対勝つためにも全員で挑みたいんだ。それにお前らもあいつの部下達と戦って疲れてんだろ?」

ロエル「まぁ、それもそうだな。じゃあ怪我が治ったら役所に来いよ。俺は他の奴らにこの話伝えてくるからよ」

リドル「あぁ、頼んだ」


リドル「さて、俺も急いで回復しねぇとな。ゴクゴクゴクゴク…」

ポーションは4杯目に突入した。


ー・・・7時間後


ロエル「傷はもう大丈夫なのか?」

リドル「あぁ!見ての通り完全回復だぜ!」

ロエル「あんな大怪我を半日足らずで回復するなんて…やっぱ羨ましいぜお前の体は…」


サモ「昼時は突然の事でまだ人がたくさんいたが、今は全員避難させたから存分に暴れていいそうだ」

セノ「二十魔将…全身全霊で挑まなければ…!」

サモ「しかし…本当にここに二十魔将がいるのか…?」


リドル「とりあえずは見とこうぜ。もし違ってもマスターから許可貰ってるし、ラゼールのおっちゃんが改築代出してくれるって」

そう言うとリドルは赤黒く、巨大なハンマーを作り出した。


リドル「じゃあやるぞ!出て来やがれ二十魔将!!!」

リドルは高く跳躍すると、ハンマーを振り下ろし、カフェを破壊した。すると崩れゆく建物の中から二十魔将ウツボが飛び出してきた。


ウツボ「はぁ…!?」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ