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7話『敵』

私はさすがに恐れていた。

目の前の狂暴化したサキュバスに自分が殺す勢いで襲ってきた。

自分を敵として見ていた。


「いやあ、これはまずいなあ……」


と私はメスを剣に変えた状態で構えたが


「ぐう!!」


と少し体の動きが鈍かった。


(糞やっぱり鬼人化が……)

「今だ!」


とメルエナは


「シネエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!」


と言って大きな拳で殴りつけてくる。


ドゴオオオオオオオオオオオオオ!


「ぐうう!!」


地面が割れて思いっきり破片が飛んできて


ザシュ!


と私の腕を掠って切り傷を作った。

痛みが腕に走ったが気にしている暇はなかった。


「逃がさあああああああああああああああああああああああああん!」


と言って私の方へと突っ込んでくる


「ヤベ!」


と思い


(チ!! やっぱりぶっつけ本番でするしか!! 他に人もいないし!)


と思い自分を鬼人化した。


ズバアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン!!


と私の体から大量の蒸気が出て


「ぐふううううぐふうう!!」


と息が詰まるような苦しさが自分を蝕む。

そして


殺せ!! 引き裂け! 嬲れ! 惨殺しろ!! 刺し殺せ! 締め付けろ!! 殴りつけろ!!


という思いが私の中に広がっていく。

そして怒りがそのサキュバスに向かっていく。


(今すぐ殺したい! 何もかもを潰したい!! だけど!!)


と思い深呼吸をして少し頭を冷やす。

そして


「ぐhばああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


と呻き声を上げながら襲い掛かった。

メルエナも興奮状態なのか


「グバアああああああああああああああああ!!」


と声を上げながら私に襲い掛かる。

そして


ズシャア!!


と鈍い音が鳴った。


「ぐぶ!!」


とメルエナは血を吐いた。

だが私も無事ではなかった。


「いっでええあがあああああ!!」


私は体の腹部分を斬られていた。


「ぐぞばあああ!!」


私は痛みが一瞬にして響いて蹲りそうになった。

だが鬼人化が私をそうさせない。

そんな状態になっても


殺せえええ!! 刺せええええ!! 嬲れええええええ!!


と私の心を支配する。

もう自分の理性が持ちそうになくなるぐらい二

だがメルエナは腕を押さえていた、


「がああああ!! があああああ!!」


と言いながら私を睨みつける。

私は


「落ち着け……落ち着けええ……」


と自分の衝動を落ち着けた。

そして身体強化が続いている間に


「逃げろおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


と自分に言うように体を動かした。

襲うのではなく逃げた。

今回が初めてだ。

しかし恥ではない。

逃げるのも一つの手だと私は考えている。

もうすぐで強化は切れてしまう。

そして動けなくなることが私には分かっていた。

だからこそ逃げるのだ、出来るだけ遠くに


「ぐあああああああああああああああああああああああああああ!」


とのた打ち回りながらメルエナは私に


「ころずうううううううううううううううううううう!!」


と声だけが聞こえていた。

私は初めて証拠を残してしまった。

サキュバス達に


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


私は何とか家に着いた、

そして


「姉さま、おかえりさま……姉さま!!」


とレルラは驚いて私を見た。


「すぐ手当を!!」


と言って私を家に入れた。

そして


「何があったの!!」


と薬草を的確に傷に塗ったせいで


「ぎゃばばああああああああああああああああああああああああああ!!」


と私はあまりの激痛で悲鳴を上げた。

だがレルラは


「ぎゃあああああああああああじゃないよ! 何があったの!!」


塗り!


「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああ!」


と激痛で悲鳴

それが少し続き落ち着いて


「サキュバスに……勘付かれて……結構ヤバかった……」


と言った。

レルラは


「大丈夫って行った傍から!!」


と言って泣いていた。

レルラは


「当分サキュバス退治はお休み!! 良いね!」

「はい……」


私も流石にこんな状態ですぐに復帰は出来ない。

その為パラスにも伝えないといけないと思い


「そこの通信用の手鏡を……パラスさんにも伝えないと休めない」


と言って取って来させた。

そして


『どうしましたか?』


とパラス様の優しい声がした。

私は


「あの……すみません……勘付かれてけがを負いました」


と言った。

パラスは


『!! 大丈夫ですか!』


と聞いてきた。

私は


「大丈夫じゃないよ……苦しい」


と言って傷を押さえた。

するとパラスは


『天界の救急用に入って貰えればすぐに治りますので!! 妹さんも!!』


と言って天界の門を開けた。


「!! マジですか!」

「お姉ちゃん……」


と不安そうにレルラは私を掴む。

私は


「大丈夫、一緒に行けば」


と言ってレルラと一緒に天界に向かった。


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