〜first〜
この小説は私自身の経験した恋愛を元に書き綴ったものです。この小説を読んで少しでも多くの人が何かを感じて頂ければ光栄に思います。
『今日ウチの友達来っから』
『あッ…うん♪』
君と出会えて本当に
本当によかった…。
ねぇ…将貴??
貴方は今
誰の隣で笑っていますか??
階段に座って誰かが携帯をいぢってる。
誰だよ邪魔くさい。
『ああそいつ将貴だから』
【こいつが??】
【男のくせに小っせぇーな(笑)】
将貴わ私の方に目をやるとすぐに携帯へと目を戻した…。
【何??コイツ愛想悪ッ!!】
『ちょっと待ってて』
友紀はそう言うと何処かへ行ってしまった…。
【自分から話すの苦手なのになあ…】
気まずい沈黙…―
【早く戻って来てよ(泣)】
『えっと…』
『ミーンミンミンミンミンミーン』
『ぎゃあッ!!』
蝉が近くに落ちてきた。
蝉だけはどーしても苦手(泣)
『いやッまぢくんな!!』
逃げ惑う将貴。
どうやら将貴も苦手らしい。
【男の癖に頼りねぇーな】
『バンッ!!』
近くにあった将貴のカバンを蝉目掛けて投げつけた。
『ミーンミンミンミンミンミン』
蝉は勢いよく舞い上がり何処かへと飛んで行った…―
【あッ!ヤバッ!勢いで投げちゃった…】
『…―ごめん。』
将貴は元の位置に戻るとまた携帯をいぢり始めた…―
【怒っちゃったかな…】
『ごめん〜何処行く??』
友紀が戻って来た。
【ナイス!!友紀】
『てめぇ遅ぇんだよ!』
将貴は立ち上がると階段を降りていった。
私も後に続き階段を降りる。
【怒ってんのかなあ…】
私達は近くのド○キに向かった…―
私達の買い物は万引き。
商品が取れるのにお金出すなんて馬鹿馬鹿しい。
ド○キに着くと早速染め粉をバッグに
2階に行き
ピアス、ピアッサー、香水、ストラップetc…
万引きは善いことだとは思わないけど…
見つかれば警察
万引きで鑑別とかダサいしね(笑)
欲しいものをバッグに入れ、万引き終了!
私達は近くの公園へと足早に移動した…―
公園に着くとそれぞれベンチに座る。
タバコに火をつけいっぷく。
友紀はKENT9
私はSevenStars14
将貴もSevenStars14
【タバコ一緒だあ】
それだけなのに何故か共通点が嬉しい。
私がSevenStarsにしたのは中3の時。彼氏がキスが違うタバコだと不味いから変えろとか言って…
んなんで変える私もつくづくバカだけど…
『何?』
将貴が私に目をやる。
【うッ…ついガン見しちゃってたあ】
『あッ…いや別に』
将貴はまだこっちを見てる。
【うぅッ…どうしよう】
『あッ!零那と将貴タバコ一緒ぢャあん』
友紀がフォローにはいる。
『あッ…そだね♪』
『パクんなし!』
将貴が笑いながらそう言った。
【あッ!笑った…】
【ドキッ】
心臓が早鐘のように脈打つ…―
【…どうしたんだろ??】
『零那大丈夫??顔赤いよ??』
【へっ?】
友紀が顔をのぞき込むように見てる。
将貴も顔をのぞき込むように私を見た。
その瞬間
将貴と目が合った。
『大丈夫かあ?』
将貴の顔が近い。
【ちょッ止まれ心臓】
【ドキッドキッドキッ!】
『だッ大丈夫だし!!暑いだけッ』
友紀がニヤと笑う。
『本当に??』
視線が痛い…
『本当ですとも』
友紀が将貴に何か耳打ちした。
将貴が顔を近づけてくる…―
【ドキッ】
『お前…ぷッ顔めっちャ赤ッ!!』
将貴がお腹を押さえながら笑い出した。
友紀も大爆笑。
何故か満足げ??
『うッうっせぇんだよ!!笑うなあ(怒)』
それでも2人はまだ笑ってる。
『零那は純情だあね』
友紀がまたニヤと笑う。
【なんか企んでるな…】
その後も私はいぢられぱっなし。
エロ話とかも人のだといいんだけど自分のは恥ずい…。
夜も遅くなり皆解散する事になった。
『ぢゃあね〜』
友紀は家が近いのでその場で解散。
私と将貴は途中まで一緒。
2人きり。
【ドキッ】
自然と鼓動が早くなる…
『あんさあもし俺等が付き合うとして束縛する派??』
将貴の目が見れない…。
『俺束縛すんのも嫌いだしされんのも嫌いなんだよね(笑)めんどいぢゃん??』
笑いながら話す将貴。
私はどっちかっていうとする派だ。
信じてないとかぢゃなくて常に相手の行動をわかっていたい。
『しないかなあ〜めんどいし??(笑)』
将貴が笑う。
【私なに嘘言ってんだろ…】
いつもなら
『つき合うとかありえないけどね(笑)』
ッテ突っ込むのに
何故か将貴には言えなかった…―
【もしかして私好きになりかけてる…??】
帰り道
本当はこの道を右。
でも…
『こっちのが何気近いんだよね♪』
【将貴ともっと一緒にいたい】
私は真っ直ぐ将貴との帰り道を進んだ…―
帰り道が早く感じる。
『ぢャあ又なッ!!』
『うッうん♪またね気を付けてね』
将貴が見えなくなるまで背中を見続け
私も帰り道を1人足を進めた…−
【将貴…―】
『会いたいな…』
【ッて!!何言ってんだろッ】
この時はまだこの先にある自分の気持ちに気づかないでいた…―
いや、
気づかないフリをしていたのかもしれない。
この気持ちを認めるのが怖くて…―
【好き…―ぢャないよね??】