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フツーの世界

フツーの世界 まるに

こんにちは。ごきげんよう。

おやすみなさい。

本日はフツーな癖に

変な世界の物語を御紹介します。


「まるに」と書いておりますが

前作を読まずに楽しめます。


フツーの世界。

それは簡単に言うと

普通過ぎてつまらない世界。


世界機関により

普通が世界を征服している。

普通という病気を蔓延させ

世界平和を実現した。

違いが生まれぬよう文化などは

最小限のものしかない。


スポーツはマラソンだけ。

ボードゲームはオセロだけ。

テレビゲームはマ○オだけ。

(新作が出ても大体同じ。)

音楽は全て演歌風。

美術は全て立方体。

書道は全て楷書。

ペットは犬だけ。

(ペットとして猫が飼われていない。

さらに犬の犬種は全て柴犬ときた。)


観光地は多く存在するが

話は「初代世界長が

世界を平和にした記念に建てられたもの。」


毎月の23日の食事はカレー。

というように食事は

日付で決まっている。

年に一度の日 (クリスマスなど)は

その時に食べるモノが

決まっている。

(世界中で同じ日に同じものを食べる。)


食べ物、飲み物、歌手、

人気は絶対に不動。

それが好きなのが普通なのだから。


正方形の一つの町に

スーパー、公園、

コンビニ、住宅街、

小中高大学が同じ位置にある。

建物の形、高さ、

部屋の広さ、部屋にある家具の位置、

全て同じ。

そんな同じ町が

オセロの目のようにたくさんあった。


毎年、同じ日に

晴れて(くも)って、そして雨か雪が降る。

毎年、同じ日に

桜が咲き、向日葵が咲き、彼岸花が咲き、

ふきのとうが顔を出す。


さらには

全ての家族が

父、母、兄、妹の構成で

隣の家に皆、

男女同士で同い年の

幼馴染がいる。

幼稚園の時には仲良くしていたが

小学生になると疎遠になる。

しかし中学生になると互いを意識し始め

高校2年生になると付き合い始める。

順調に事は進んでいき

24歳になると幼馴染と結婚し

25歳になると息子、

27歳になると娘を産む。

息子、娘もそれぞれの幼馴染と

同じ人生を歩む姿を見て

孫が25歳になる年、

75歳になると死亡する。


以上のことから

この世界の普通は、どこかおかしい。




そんな世界に

フツーに溶け込んでいない人がいた。

とどのつまり、

その人は世界に飽き飽きして

自殺を(はか)った。

しかしロボットに止められて

そして首を跳ねられた。



この物語は「終」から始まる。




ピッピッピッピッピッピッピッピッ


嫌になる程、

テレビで聞いた事のある音がする。

病院のドラマでよく聞く

死ぬとピーーーーーって鳴るアレだ。

何故そんな音がするんだろう。

そして今まで私は眠っていたようだ。

この状況から私は考えてみた。


①テレビが病院のドラマを放送していて、それを私が聞いている。

②そもそも幻聴である。

③この音は病院の音ではなく他の音である。よって想定不可能。

④私が病院にいる。

⑤その他。


答えは目を開けば解る筈だ。

私は目を開けようとした。

予想以上の光が目に()()む。


「まぶしい。」


ギィーッガタガタッ!ガッシャーン!


椅子を引く音と机が動く音、

そして物がたくさん落ちる音がした。


「あ、イタタタタタタタタタ…」


若い声がする。


目が光に慣れてきた。

上半身を起こして音のする方を見る。


白い床、白い壁、白い天井、白い棚、

白い椅子、白い机、

その中で異様に目立つ(くれない)

紅が、もぞもぞと動き出す。

きもい。


「ゔ…」


何か言った。断末魔の叫びか?

それにしては叫んでいない。


すると紅がむくっと前半分だけ

起き上がった。

見たところコレは(ヒト)のようだ。

その顔がこちらを向く。


「こんにちは。」


紅は私にそう言った。


「こっこんにちは。」


私は紅にそう返した。


「おぉ!やったぁ!生きてる生きてる!」


紅は立ち上がるなり飛び()ねる。

先程からの紅は医者が着る白衣のようだ。

いや、この場合は紅衣(くれない)か。

それにしても何を言っているんだ?こいつ。


「何のお話ですか?」


私は見ず知らずの者には

タメ口をきかないタイプだ。

それが何かと便利だからそうしている。


「え?覚えてないの?」


紅は跳ねるのをやめて

驚いた様子で此方を見る。


「すみませんが、

何のコトやらさっぱりで。」


紅が膝をつく。

私の答えが予想外だったようだ。


「貴方の名前は?」


紅が別のコトを聞いてきた。

私の名前は…あれ?

名前があったハズなのに…

私は忘れてしまったようだ。


「名前ですか。名前は…忘れてしまいました。あった筈なのですが。すみません。」


紅は私に詰め寄って問う。


「じゃあドコに住んでたの?!」


住所…あれ?そんな馬鹿な。

これも忘れてしまったというのか。


「それもイマイチ分からなくて。

すみません。」


紅は頭と肩を落として落ち込んだ。

私も落ち込みたい。

何故、名前も住所もわからないのだろう。


「じゃあ、じゃあ、

何か覚えているコトは?」


そうだ。

何か覚えていることはないのだろうか。

何か…何か…何かないのだろうか。

………………………………。

無い。


「何も…無いです。」


「そんなぁ〜。」


紅はさぞ残念そうに言った。

私も残念である。

すると紅は何か思い付いたようで

私に問いた。


「じゃあ、じゃあさ。思い出したい?」


それはもう。


「はい。思い出したいです。」


紅は笑顔になってうなづいて

こう言った。


「じゃあさ、眠ってて。」


紅は紅衣(くれない)から黒い何かを取り出すと

私の手首にそれを押し当てた。


電流が身体を走る。


私はまた眠ってしまった。

いかがだったでしょうか?


いやぁ…ひどい話があるもんですね。

自分で書いているのですがね…

ははは。(乾いた笑い)


久々に自分の処女作を読んでみて

ちょっとやる気になってしまい

こんな感じになりました。


処女処女言ってると恥ずかしいですね…

変態みたいですね…すみません。orz

今から初投稿作品と呼ぶことにします。


この作品は初投稿作品の続き(?)と

なっておりますが

初投稿作品を読まずとも問題なしです。

ですが、そちらも読んでいただけると

より楽しめると思います。


これは読者様を謎で謎で追い詰めて

「なんじゃこりゃ〜!」と

思わせたい作品です。

(追記:出来てないぞ。)


大丈夫ですよ。

ちゃんと考えてありますから。

続きは書くかもしれませんし

書かないかもしれません。

(追記:えーと…アレか。記憶が曖昧になって消えてしまう前に書いてしまおうか…)

読者様は、

一応これで一つの終わりとして

解釈してください。


思うことや考えたことありましたら

是非、レビューやコメントをお願いします。

優しいコメントから

辛辣(しんらつ)なコメント、

どしどしお願いします。


また、ある程度の評価に値すると

思いましたら評価の方もお願いします。

数字にこだわるタイプではありませんが

一つの基準にさせていただきます。


※誤字脱字はお知らせください。m(_ _)m


それではみなさん、良い週末を。

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