紹介
そこは琉球をモデルにした島国"白澪"━━
少年はその国で皇子として生を受ける。
相次ぐ不幸に見まわれ、輝かしい身分から転落した彼は幼くして、その身を血で染めた。
そして、彼は人生を変える出逢いをする。
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注意:本作品中では、アルビノは皆白髪赤眼となっております。実際のアルビノの方の瞳は赤ではなく青であるようですが、設定上赤にせざるを得ませんでした。そのため、この作品の中ではアルビノ=白髪赤眼とさせていただきます。ご了承ください。
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《主な登場人物紹介》
*珞…本名:澪子珞。
この物語の主人公。白澪の皇子として生まれるも、宮廷の争いに巻き込まれる。
後に"隻眼の魔王"と呼ばれる名船医となる。白髪赤眼。
*珠翠…赤髪碧眼で、見た目から白澪人だとわかる。珞が剣奴育成所で出会った両刀使い。珞に仄かな恋心を寄せるも、二人の仲は引き裂かれる。数年後に再会を果たす。
*澪子穂…白澪の王で、珞の父。稀代の名君主となる。
*狭良…元巫女で、珞の母。子穂が唯一愛した女性。珠翠と似ているよう。
*夏玉麗…子穂の壱ノ妃で、太子の母。狭良を憎む。
*波蘭…珞の乳母。珞に愛情を注ぐ。
*緋澄…医者。宮廷医務官。外科を得意とする。珞の人生に最も影響を与えた。
*珊…珞が港で出会った海賊船浪香号の船長。副船長であった夫を戦闘で亡くし、生きる希望を失っている。珞の人生を大きく変えるきっかけとなる。
*朗…浪香号の若衆頭。口は悪いが、珊から多大な信頼を得ている。