人形
バッドエンドひゃほーい!!!
※報われません。苦手な方ご注意下さい。
「何故だ!?何故完成しない!?」
1人の科学者が癇癪を起こし、傍にあった鉄屑を蹴り飛ばした。
科学者の年代は40代くらい。
苦労しているのだろう。
その焦げ茶色の髪の中には白髪が何本か混じっている。
狭い部屋の中にはベッドが1つと机が1つ。
ベッド以外には青白い光を放っている数個のパソコンやそのパソコンから伸びている無数のコード。
床の上にはかなりの数の鉄屑が転がっている。
そして机の上には横たわった少女。
だがぴくりとも動かない。
その耳の穴から伸びたコードはこの部屋で1番大きなパソコンに繋がれている。
これは人では無い。
俗に言うロボット。
何で出来ているかは分からないが、肌や髪の毛までよく出来ていて、耳から伸びるコードさえなければロボットとは分からないだろう。
そのロボットは可愛らしいピンクのワンピースを着ている。
「娘よ…何故目を覚まさないのだ…。」
研究者が震える手でロボットの頬を撫でる。
「何が…何があればお前は目を覚ますというのだ?」
宙を仰ぐ科学者。
「!」
しかし、突然目を見開く。
「分かった…!分かったぞ!!」
バタバタと1番大きなパソコンの前に移動したと思ったら驚きの速さでキーボードを叩き始める。
暫くパソコンに向き合っていたが、ゆっくりとロボットの方を向き、微笑む。
「さあ…娘よ。お目覚めの時間だ…。」
科学者が、エンターキーを叩いた。
次の瞬間。
ロボットの長い睫毛が震え出し、ゆっくりと瞼を開く。
科学者が見守る中、ロボットがゆっくりと起き上がり、机に座っている状態になる。
「調子は…どうだ?」
「起動ニ問題ハアリマセン。」
機械的な声でロボットが言葉を話す。
「…そうか。」
科学者が嬉しそうに、本当に嬉しそうに笑う。
「『お父さん』と呼んでおくれ。昔のように。」
「…オ父サン。」
「…おかえり。エミリ。」
科学者がロボットを抱きしめる。
けれど、ロボットの目には何も写らなかった。
二人の横にあるベッドから覗く白い物。
それは骨だった。
よく見るとそれはちゃんと人の形を保っている。
その骨の両腕であろう物に抱き締められている熊の人形。
その人形の足の裏には可愛らしい字で…
『エミリ』
という文字が刻まれていた。
…分かりましたかね?
最近ギャグ書いてないなー。
次回の短編はギャグにしようかな。
感想書いてくれると嬉しいです。




