女流ミステリ 洋書
翻訳ミステリ
というか、一頃主に英米欧州の女性作家しか読めない頃がありました。主にミステリ。まれにファンタジー。ホラーは案外男性しか知らないかも? 今思い出せない。
以下敬称略で。
つらつらと記憶をたどって、テリー・ホワイト、アビゲイル・パジェット、マーサ・グライムズ、名前が出てこないけど「マーチ博士の四人の子ども」を書いたひと。思い出せない。ミステリはこの四人。ブリジット・オベールだった。調べないと思い出せなかった。ううむ。
ただし、パジェットは、今翻訳あるかどうか。このひとの作品は知る限りで二作。出版はベネッセ。昔ノベルズ出してたのよね。今はしらない。「幼児虐待捜査官」シリーズが二冊。タイトル通り。多分舞台はアメリカだったと。
「マーチ博士の四人の子ども」ーーー子どもだったか息子だったかあやふやですが、「若草物語」をもじったというか、捻っている。たしかフランスの作家さん。舞台はアメリカだったと。アメリカ。博士の家のアル中のメイドさんと殺人鬼の日記で話が進んだかな? ああ、このひとホラーもものしておられて、「ジャクソンビルの~」って、ある意味Gパニックもの。このせいかどうか、一部で‘G作家’と呼ばれていたり。うん。知らずに読んでひどい目に遭いました。マーチ博士の~が早川から出版されたのを読んで嵌まって、「鉄の薔薇」? まで読んだかな。さすがに大戦中の話とかスパイものはどうも苦手意識が先にたつので読めなくてね。と思ってたのですが、その後に出版されている吐き気をもよおすくらいグログロの「神のはらわた」までは読んでいた。「異形の花嫁」もうっすらきおくにあるけども、さて? この辺ホラー? あやふやだけど。個人的にイチオシ、ニ押しは「森の死に神」とその続編かな。ミステリというよりサスペンス。続編なんか後半ホラーテイストだったっぽい。忘れてるなぁ。読み直そっかな。テロに巻き込まれて確かヘレン・ケラー状態の上に指一本だっけ? 以外全身麻痺で車イス必須のヒロインが主人公。耳は聞こえる。ヘレン・ケラーも聞こえたっけ? あれ? 史上最弱のヒロインですが、ポジティブであろうとしてる。胸糞あるのが作者の持ち味だけどね。そんな状態で誰かに針で刺されたり池に投げ込まれたりって。私だったら人生投げるわ。うん。舞台はフランスだったはず。
テリー・ホワイトは、恐らく同年代くらいに小説JUNE読者だったひとの間では有名だったのではなかろうか。出版は文春だったかな。
一番有名だったろう「真夜中の相棒」。カウボーイじゃなく相棒ね。ベトナム戦争帰還兵のふたりが心に傷を抱えて共依存状態でウラ社会で生きているのだけど、誤って刑事を殺したことでその相棒に追いかけられてーーー。物悲しくじれじれするブロマンスもの。続編の「リトル・サイゴンの弾痕」は覚えていない。個人的には、「殺し屋マックスと~野郎」と「木曜日の子ども」がその他では好きだったかな。
マーサ・グライムズは、一寸前までペーパーバックを買っていたりしたけど、最後まで読めない。一ヶ所で引っ掛かると進まないのが外国語だよね。挫折しまくりよ。ともあれ。このかたも文春からの翻訳だったと。シリーズもの。パブシリーズともリチャード・ジュリーシリーズとも。正確には警部リチャード・ジュリー及び警視リチャード・ジュリーシリーズとなる。途中で昇進するのよね。タイトルがパブの名前で統一されてる。されてた? “Case has altered”はパブの名前じゃないと思うんだけどね。作者はアメリカ人ですが舞台はイギリスです。作者の理想とするイギリス。そこが合うか合わないかがみそかなぁ。
シリーズ6冊めの「跳ね鹿亭のひそかな誘惑」をはじめて読んで以降、翻訳済みシリーズ全13冊読みましたね。だもので、1作目の「禍の荷を負う男亭の殺人」に出てくる登場人物の一人が犯人じゃないとわかってたのが、嬉しい。いえ、好きなキャラなのよぉ! 以降レギュラーですよ。主人公とお友達になって助言するのよ。頭脳派だともさ。彼がいるから読んでいる。そんなもんよ。
何巻だったか、何回読んでも犯人がわからないものがあるんですけどね。どうせ、わたしの好きな方が犯人なんだよ! ええ。わたしの推理もの八割。なんてひねてますけどね。
アクのあるキャラもいるけど、何か雰囲気が好きでつい原書に手を出してしまったコージーもののミステリです。




