200文字小説集 vol.2 言えない事情(200文字小説) 作者: 日下部良介 掲載日:2019/05/28 なんだか今日は彼女の様子がいつもと違う。暑さのせいだろうか。 「具合でも悪いの?」 「あ、大丈夫です。ちょっと考え事をしていただけだから」 「涼しいところで少し休もうか?」 ちょうど、目の前にいつも二人で行くホテルがあった。僕が見つめると彼女も頷いた。 やばいよ。流れで彼について来ちゃったけど、どうしよう。 でも、今更言えないよね。 実は二股掛けてる双子の妹がデートダブっちゃったから姉の私が代わりに来たなんて。