クリムゾン・トリビュート
くるり、ひらり。紅が舞い落ちる。
くるり、ひらり。ぼくらの手から舞い落ちる。
甘い紅、せつない紅。
優しい紅、危険な紅。
楽しい紅、怖い紅。
短く長く、浅く深く。
時にえぐるように、時に包むように。
くるり、ひらり。紅は舞い落ちた。
くるり、ひらり。ぼくらの手から舞い落ちた。
月が出てから隠れるまでの、夜長を埋める紅の祭り。
神無月へとバトンを渡した、長月一つをまたいだ遊戯。
鮮やかな才に彩られた、密かに起きた秋の集客。
狭き月光通って結んだ、ぼくらの手からこぼれた紅の章。
紅見出した遥かな彼方、諸手上げてのトリビュート。
月見の団子を感謝のかわり、備えたつもりで口の中。
文字の収穫し終えた後は、祭りの後の静けさで。
神無月に入った後でも、ぼくらいつもの執筆ライフ?
それともちょっと違うんだろうか、それは筆しかわからない。
落ちも綺麗についたところで、彼方の企画は今宵までで。
お目を通していただきまして、皆さまどうもありがとう。
参加していた皆様へ、お疲れさまでございました。