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死も神も救いとはならない

おそらく多くの作品(しっかり調べてない)で異世界転生する主人公。


年齢は、まあ大体10代後半から20代。


大抵交通事故や、それにまつわる事故で死ぬ。病死はあまりない。


実際のところ、どうなのか。




厚生労働省発表の、年代別死因。 「死因 年代」 などで引っかかります

(ttp://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/suii09/deth8.html)



男性:15-19歳では事故1位。次いで自殺が2位。

   20-34歳では自殺1位。次いで事故が2位。

   35-44歳では自殺1位。次いでガン(悪性新生物)2位。


女性:10-14歳の時点で自殺3位。15-34歳まで自殺が1位。54歳まで、3位以内。

   10-24では事故が2位。25-34歳からガンが2位。

  35歳以降、ガンが死因のトップ。性差によるものか。


綜合:15-19歳では事故1位。次いで自殺が2位。

   20-34歳では自殺1位。次いで事故が2位。



回りくどい言い回しになっているが、言われるほど若い人は交通事故では死んでいない。


自分で死を選んでしまい、命を落とす人が多い。




別段、このことが異世界転生は実際の事件を踏まえてないとか言いたいわけではない。


事実、死ぬ気のない人が死ぬ理由に自殺は考えられない。2位以降の順番が正しいのだろう。


異世界で冒険する人が、自殺という重い過去を背負い続けるのは苦しいだけで、物語を辿るのも辛い。


だからこそ、それが一番の死因であるということに重いものを感じる。




仮に神様が居るのなら、この自殺者達を止めるために奮闘するだろう。


理不尽な状況に傷つき、運命を呪う。苦しみを分かつこともできない。喜びは見つけることも出来ない。


生きる理由なんて無い。そう思う人が世の中には大勢居る。




それとも、自殺してしまうことは「手違い」では無いのか?


前々から定められた運命により、不幸が訪れて苦難だけを落としていったのか。



自殺者を助ける神はいるのか。


宗教でも、自殺は「悪」と説かれる。メタ的な立場で言えば、自殺を止めるためにそういった教義が生まれたのだろう。


だが、そうなっては彼らは救われない。


もしも神がいるならば、そして自殺者が次々と出ている現状からすれば。


苦しんでいる人たちを放って置いて、手違いでの事故死の魂ばかり救助していることになる。


現世で苦しんだ魂は、彼岸に渡ることも叶わず延々と苦しみの世界を彷徨う。


物語の世界ですら、彼らのことを救うことはできない。あるいは救いはしない。



ちなみに某所で調べると、「異世界」で約85000、「異世界 自殺」で約850。


1%。

テンション低いときに書いた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 死者の転生を扱った作品において、自殺者の魂は救済されているのか否か。 この疑問を取り上げた本エッセイは、自死に至った人の苦悩や悲しみに向き合うという、深い優しさが感じられます。 [一言] …
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