4章<模擬戦;春兎編>
久しぶりですいません。
不定期ですね・・・直します(泣)
では、お楽しみください。
4章<模擬戦;春兎編>
「···愛···少しは手加減してくれ!」
「嫌よ!!」
「(ヤバい、このままだと殺られる!)」
春兎と愛は互いに刀と鞭を手に、轟音と噴煙を巻き上げながら戦っていた。
この戦いはあくまで模擬戦だ。
「(殺される、ことは無い···と願いたい!)」
その時の仲間は···
「くっ···私が圧されてる!?」
「私なんて···」
さっきからレオは不可視の攻撃に襲われている。
「うおおおおお!!?」
「···刺殺」
綴もまた、直視出来ない何らかの攻撃を受けている。
「(加勢したいが···)」
「あら、私より他の人が気になるなんて···」
「浮気性なのね!」
愛の"鞭"が襲ってくる。
「ぐっ···!!」
「(そろそろ、マズいな)」
ふぅ···と息を吐くと眼が朱く光った。
「(ちょっと、本気で行くぞ)」
「朱雀!!」
春兎が吼えると刀はそれに応える様に朱く輝き、
風格や威厳さえ感じられる刀となった。
「(遅いぞ、春兎)」
「(すまん、説明する時間が···)」
「(要らん。全て観ていた。さっさと構えろ。)」
「···OK!」
すると、愛は刀の威圧を感じたのか鞭をしまい弓を出した。
「朱雀さん、かしら」
愛は雷の矢を具現化して弓を絞る。
春兎は刀を鞘に納め、居合の形をとる。
「朱雀さんには、来てもらったばかりで悪いけど···」
矢は放たれ青白い閃光と強烈な炸裂音ともに、春兎を射止めた。
「これで終わりね。」
春兎を一瞥し、仲間の下へ行くため振り返る···
「確かに、これで終わりだ!!」
そこには春兎がいた。
「はぁっ!!」
「(斬られた···!)」
···愛を斬る寸前で刀は止まった。
「僕の勝ちですね」
春兎は確認する様にその言葉を口にした。
「···どうやったのよ」
「(あ、可愛い)···オホン、あれはですね、朱雀の能力ですね」
「詳しく」
「朱雀の能力は”呼応”ですね」
「呼応?」
「はい。僕の状況によって特殊能力を僕に付加させる能力です」
「···さっきは何が付加したのよ」
「さっきは”催眠”ですね」
「ふぅん···じゃあ勝ったんだから明日、クレープおごりなさい」
「えぇ!?」
「忘れるんじゃないわよ」
「···はい(泣)」
僕は泣きながら加勢することとなった。
書いて気付いたのですが、愛チームの二人の名前出してませんね。
察しのいいかたは気付いたでしょうか。
模擬戦は春兎編、レオ編、綴編と三つに分かれます。
次がどっちになるかはまだ考えt···ゲフンゲフン
お楽しみということで。
ではでは。