3章<三人一組>
遅れてごめんなさい。
面白くないかもしれませんが
楽しんで下さい。
3章<三人一組>
どうやらあの塔は本拠地ではないらしい。
今、僕は大きな城の中にいる。
僕はあの後、エルフさんの名前を聞いた。
”クォーツ・愛・アマリリス”
それが、彼女の名前だ。
僕が城で暮らし始めて一週間が経っている。
この一週間で僕に一つ大きな変化が訪れた。
日中の過ごし方だ。
元の世界では学校に行って勉強していたが、ここは違う。
確かに学校はあるが、習うものが圧倒的に違う。
そこでは魔法の基本的な概要を学び、三人一組で模擬戦を行う。
まあ、ざっくり言えば魔法の能力は十人十色だから基本教えたら戦って強くなれってことですかね。
その三人一組のメンバーのことだけど・・・
「おーい!環?そろそろ模擬戦の時間だぞ」
おっと、ちょうどいいかな。
この人は”神凪 綴ーかんなぎ つづるー”
彼は僕と同じ世界から連れてこられた人だが僕より二、三年早くこの世界に来ている。ついでに滅茶苦茶強い。
この人の能力は”三分間の支配ーインスタント・サモンー”といって
よくある神話に出てくる神や動物、神器を召還して三分間だけ自分に憑依させたり使ったりできる。
「分かった。すぐ行く」
僕は小走りで彼のもとへ行った。
模擬戦の会場に着くとそこには
「遅い!二分と十六秒の遅刻だ!」
僕たちに向かって叫ぶ女性。
その人は”レオ カノン”
僕より少し年上で、男勝りな口調の頼れる先輩みたいな人だ。
この人はどこかの世界の”ドラグナー”という種族らしい。
簡単に言えば竜と人のハーフだ。聞くだけ聞けば肉弾戦専門かと思うが彼女の能力”自然魔力解放ーオールマジックー”は杖を媒体として自然の力を借りて発動する。
攻撃、回復、補助、付加、妨害、その他もろもろ全て百%の力を引き出して使うことができる。
この人も馬鹿みたいに強い。
そしてさっきの台詞の通り、時間にとても厳しい。
今回は二分十六秒なのでギリギリセーフだが、三分で半殺し、五分で死体が出来上がる。
そんなこんなで模擬戦五分前。
「綴、今回の相手って誰?」
「えっと・・・今回は・・・始まってからのお楽しみかな」
「(忘れたのか)」
「レオさん、今回のあい・・・」
「誰であろうと殺す殺す殺す殺すこr・・・」
レオさん、御乱心である。
少し嫌な予感がするなか声が聞こえた。
「いやぁ・・・模擬戦なんて久しぶりだわ」
聞き覚えのある声の後、
「私なんて・・・私なんて・・・」
「・・・・・・・圧殺」
負のオーラ満載な二人。
「まさか、この声?」
僕は後ずさりする。
「・・・あら?環?」
姿を現した人はスタイルがよく、見ているこっちが恥ずかしくなってしまうような・・・
「やっぱり、愛か・・・」
クォーツ・愛・アマリリス、その人だった。
ゴォォーン・・・ゴォォーン・・・
模擬戦開始の鐘がなる・・・!
ここまで読んでもらってありがとうございます。
エルフの名前、ようやく出せました。
次回はとりあえず、愛のパートナーの二人の名前出します。
感想は人の名前や能力の名称に触れてくれるとありがたいです。
ではまた次回