逆転の口火は激しく燃える
「はあ…はあ…♡ねぇ…あたしにもルアーネと同じこと…して♡」
『え…ええ〜…』
卑猥なことは幾らでもやるつもりだったブレインスライムは、スザクの激しくも色っぽい熱烈な視線とモジモジした様子に戸惑いを見せていた。
「あたしぃ…♡ルアーネよりも激しいことを…して欲しいなぁ…♡ううん…してぇ…♡ちょうだい…♡」
ただでさえ下着に化けたスライムの攻撃で焦らさるようにジワジワ攻められていたが、ルアーネがマナミナと賢者の書の知識を吸い取られるのを傍らで見ていたために遂に我慢が出来なくなったのだ。
「おい、ルアーネ、大丈夫か?」
「くぅん…♡とことん吸われてしまった…ちょっと…癖になりそう…♡」
今はスザクに注目しているためか、或いはもう充分吸い取ったためかルアーネは放置されるが、彼女は吸われる感覚に苦痛やダメージは受けるも、それを上回る快感が打ち消すどころか絶頂させていた。
「ああ…先輩が壊れてしまいました…」
「いや、これはスザクちゃんが原因なんじゃ…」
前までは学年首席として成績優秀な女生徒として有名なルアーネだったが、今や受けたダメージや苦痛によって絶頂する様にニナは唖然としており、アメジスも傍らで見ていたこともあり責任を感じて苦笑いをしていた。
「にしても、あのブレインスライムとやら先程よりも大きくなっているような気がするのう」
レイラやニナが人形サイズに見えるほどに大きなスライムではあったが、気が付くと建物の天井に届きそうなほどに膨らんでいた。
「どうやらボクの賢者の書の知識やマナミナを吸い取って、それだけ身体が膨張したみたいだね」
「ねぇ、それって脳も含まれるかな?身体の中に見えるあれってもしかして…あのスライムの脳なのかな?」
膨張したスライムの腹部には吸い取った知識やマナミナの量に応じて大きくなったピンク色の脳がドクドクと躍動しており、名は体を表すとあるように正しくブレインスライムと言うことだろう。
「うわ…本とか模型で見たことあるけど、動いている所をこの目でマジマジと見ちまったぞ…」
内臓や臓器なんて見るだけでも人によっては不快感を覚えてしまうが、本来ならば体内にあるため直視することはもちろん躍動するところは見ようと思っても出来る物ではない。
しかし半透明なスライムの体内にあることで脳の毛細血管までもが活発に動いているのが丸見えであり、見慣れないこともあって不快感が増すのだった。
「あのスライムは元は人間なんだよね?まさかその時からまだ動いてるの?」
最初はスライムの脳かと思っていたが、元々ブレインスライムは人間だったらしく、あれはスライムの物ではなく人間の頃の名残だろう。
「…しかしあれが奴の弱点となるじゃろう。他の人間やモンスターと違って頭蓋骨に守られてないからのう」
「でも、まずはこの下着スライムを何とかしないと…んん…!」
脳は心臓に並ぶ重要な臓器であるのだが、スライムの身体であるためほぼほぼ剥き出し状態も同然であった。
つまり間違いなくあれがブレインスライムの弱点と言うことになるが、攻撃するには下着スライムを取り除く必要があったが、今だに何か抵抗しようものなら無防備な身体を弄り変な声を出させてくる。
『ぐふふふ、よく分かんないけど、君からめちゃくちゃにしてあげるブ〜』
「あん♡」
最初は戸惑っていたがブレインスライムは望むところだとスザクの身体を持ち上げ、彼女は焦らされたことで感度が上がっていたためにスライムの感触だけで思わず声を漏らす。
『ほほう…僕ちゃん好みのセクシーな身体だブ〜』
「あ…♡あ…♡優しく触られただけで…身体…跳ねちゃう…♡」
まずブレインスライムは持ち上げたスザクの身体を丹念に調べるようにスライムの触手を這わせる。自分の身体を這われるだけでスザクは切なそうな顔で身体をビクンビクンと震わせる。
「ほへぇ…♡これだけでも…気持ち良い…♡」
身体中をスライムの触手に這われただけだが、既に散々焦らされて身体が敏感になっていたスザクはそれだけでも凄まじい物であり、全身に落雷を受けたかのような快感にスライムの手の中でグッタリしていた。
『おお、ぶへへへ…これはこれは…こっちも興奮しちゃうブ〜。望み通りもっと気持ち良くしてやるブ〜』
スザクの柔らかく魅惑的な身体の感触と快感に蕩けた表情を見て、気を良くしたブレインスライムは更なる責めを味わわせようと口から触手状のスライムを伸ばしてくる。
「ひぎぃっ!♡はうん!?♡身体の…色んな所にぃ…吸い付いてぇ…♡うああ…♡」
『ぶへへへ!これはスゴいマナミナだブ〜!あのボーイッシュの子もだけど、この子のは格別だブ〜!』
やはり口から伸びてきたのは舌に当たる器官なのか、スザクの身体とマナミナを味わうかのように絡みついては先端が吸い付き、ドクドクと躍動をしブレインスライムは嫌らしい笑みを浮かべていた。
「スザクの奴はあれで大丈夫だろうが、あいつの好きにさせるのは気に食わねぇ!」
「ミエナちゃん、やっぱり振り払えない?」
「それは…あれ?そう言えばもう、何も感じない…?」
何とか振り払えないかとミエナは四苦八苦していたが、ふと気が付くとスライム特有の感触もなければ、何処かスースーとした涼し気な感覚に違和感を覚える。
「これは…私達の下着が無くなってます!?」
「ひゃっ!?服越しに見えちゃってるし…!?」
「んんっ…!?ボクも擦れてぇ…!?」
理由は不明だが下着に化けたスライムがいつの間にかいなくなっていたのだが、服越しに胸の辺りからは柔らかな突起物が目立っており、タイツやショートパンツを履いている者は敏感な部分が擦れるためにヘナヘナと力が抜けてしまう。
「スースーして落ち着きませんが…何が起きたんでしょうか?」
「皆!無事かい!?」
「うわっ!メイナス!?」
下着を身に着けていない感覚にモジモジしていると、いつの間にか近付いていたメイナスの声にほぼ全員が飛び上がる。
「しっ!静かに…」
「メイナス兄さん、どうやってここに?」
「ここへ来る途中もスライムでいっぱいだったんじゃ…」
この建物にはスライムが寿司詰め状態で詰まっていて、自分達はここへ導かれるように通されたのにどうやって通って来たのかと小声で話す。
「そもそも儂らしの居場所をどうやって探したのじゃ?」
それ以前に自分達は下着スライムに操られるがままここへ来たのに、メイナスがここを探り当てたことに疑問を覚えていた。
「最初は君達を探していたんだよ。けど、突然スライム達がこの建物に集中し始めたからまさかとは思ってたけど、スザクのマナミナに引き寄せられたんだね」
言われてみるとスライム達は目もくれずにブレインスライムが弄んでいるスザクを目指すかのように這い回り、通路を塞いでいたスライム達もいつの間にかブレインスライムの周りに集結して道を開けていた。
「そうか…だから下着に化けたスライム達も離れたんだね」
「それにしてもあれは何だい?見た目はスライムだけど、突然変異にしてはどうも不自然だけど…」
「どうやらあのスライムは元人間で、スライムがその人の脳を取り込んで生まれたみたい。ボクの賢者の書の知識も幾つか抜き取られたんだ…」
下着に化けたスライムがいなくなった理由は判明したが、メイナスはブレインスライムの存在が気になっており、その見た目はもちろん生態も誕生も特殊であるとルアーネが簡潔に説明する。
「でも、何でルアーネの知識を奪ったんだ?」
「多分だけど、人間の脳を取り込んだけど、スライムの本能と相まって知識を貪欲に集めようとしているんだと思う」
表面上は人間ではあるが、本来はスライムにはない人間の脳を取り込んだことで本能的により多くのの知識を獲得しようと、本能的にルアーネから吸い取ったのだと考える。
『ぶへへへ、もっと気持ち良くしてあげるブ〜』
そう言うとブレインスライムは何か念じると他のスライムが薬の瓶を持って来て、それを鷲掴みにして中身をスザクに浴びせる。
「ふひゃあああん!?♡何これぇ…♡身体…変になっちゃう〜!?♡」
『ぶへへへ!こいつは身体の感度を何倍にも上げるお薬でね、君の身体は神経が剥き出しの状態でしかも感度は通常の百倍はあるブ〜!』
人間だって歯の神経を触られれば凄まじい激痛が来る。だからこそ歯医者などでは麻酔が必須になってくる。
しかし今のスザクは全身が歯の神経と同じデリケートな状態になっており、少し触られただけで絶頂に達するほどの凄まじい快感に変わる激痛が走り、頭が弾け飛びそうになる。
「驚いたな、他のスライムを念じて操ったり、薬品を扱う知識もあるのか」
「元々スライムの研究員と言ってました。だからきっとそのお陰だと思います」
「それよりもこれからどうするの?」
元々はスライムだと言うのにまさか他のスライムを使役したり、薬品を扱うとは思わずメイナスもルアーネも感心してしまうが、ミエナの言うようにこのままでは良くないと判断を仰ぐ。
「ここは…脱出しよう!」
「え、良いの?スザクちゃんは?」
「スザクちゃんなら大丈夫。寧ろここにいたら…」
司令塔であるメイナスがまさかのスザクを置いて脱出すると提案したためにミエナは懐疑的になるも、アメジスもこれから何が起こるか分かっている様子だった。
「それに今ならスライム達は僕らには見向きもしない。脱出するチャンスは今を除いて他にないし、それにあのモンスターが後は片付けてくれるはずだ」
「そのモンスターが後片付けってのはよく分かんねぇけど…確かにチャンスだ!脱出するぞ!」
どんな考えかは不明だが、全てのスライムがスザクに集中しているのならば脱出するチャンスは今しかないと通って来た道を駆け抜ける。
「あっ…♡ああん…♡」
『ぶへへへ…!そんな顔されたらもう僕ちゃんも我慢の限界だブ〜!君の絶頂の記憶を貰うブ〜!』
ジッとしているだけで皮膚に空気が触れ、その度に歯の神経の百倍もある身体に激痛が走り快感となるスザク。そして魅惑的な身体を見せびらかすように絶頂するスザクの頭にブレインスライムの触手状のスライムが覆い被さる。
「ふにゃああああん♡す…吸われてる…♡ふぐぅ…♡あたしの頭がぁ…♡」
頭頂部を覆った後にモグモグと咀嚼するように頭から徐々に呑み込んでいき、その間にスザクの絶頂や快感の記憶も吸い取ろうとドクドクと躍動する。
「ルアーネもぉ…こんな感じだったのかぁ…♡ああんっ…♡脳みそがぁ…溶けて…吸われちゃううぅぅ…♡」
ようやく待ち望んでいた攻撃を身を持って体験することが出来たスザクは快感に打ち震え、その絶頂や快感の記憶が頭から脳ごと吸い取られていくような感覚に白目を剥いて果てそうになる。
『ぶへへへ!さあ…どんな記憶…っ!?』
まるでタピオカでも堪能するかのように吸い取ったスザクの絶頂や快感の記憶を自身の脳で再生させて追体験しようとする。だが…
『ぎゃああああ!?いでえええっ!?何だこりゃああああ!?』
ブレインスライムの脳内で再生されたのは生きたまま解剖されたり、モンスターに噛みちぎられたりと自身が考える快感や絶頂とは程遠い想像を絶する物だった。
それもそのはず、スザクに取って快感や絶頂を得られるのは人に取っては死よりも耐え難い苦痛を受けた時だからだ。そのためブレインスライムがスザクの記憶を吸い取って追体験しても絶頂や快感を得られる訳がないのだ。
「あひぁ…♡も…もうダメェ…♡気持ち良い…♡気持ち良い…♡気持ち良いよおおおおぉぉぉ♡」
焦らされていた所を感度を倍にされ、待ち望んでいた苦痛を受けて既に自身の限界を越える快感を受けたスザクは甘美な断末魔を挙げ、絶頂を表すかのように全身から炎を一気に噴き出す。
『ケエエエエン!』
「おおっ…フェニックスになるほど気持ち良かったのかのう?一層派手に燃えておるわ」
「なるほど…あれじゃあ私達まで黒焦げになるところだったわね」
建物の壁を突き破り、炎の翼を広げて甲高い鳴き声を放っているフェニックスを目の当たりにして、何故スザクを助けずに逃げ出したか理解した。
死ぬことはないと言うのはもちろんだが、あのまま残っていれば自分達も巻き添えで黒焦げになっていたからだ。
『ケエエエエン…!』
「順番が前後したけど、少なくともこれでスライム達は一網打尽に出来たかな?」
やがてフェニックスは広げた翼と体を丸めると同時に放出した炎を生き物のように動かして小さくなっていく。少なくともスライム達を引きつけて、一掃出来たことは間違いなかったはずだと再び建物の中に入る。
「スザクちゃん?」
「はあ…はあ…はぁん…♡」
呼び掛けながら中を覗いてみると、あんなにいたスライムは焼けて蒸発したのか綺麗にいなくなっており、代わりに生まれたままの姿のスザクが快感の余韻がまだ残っていると言わんばかりに、魅惑的な身体を地面にうつ伏せになって擦り付けていた。
「立てるかい?」
「はぎゃあん!♡」
念の為、容態を確認しようと肩に触れるがそれだけでスザクはビクンと身体を跳ね上がらせて二つの柔らかな果実が大きく揺れる。それを見たルアーネとニナは思わず二重の意味で胸中が抉られてしまう。
「はひぃ…♡こ…これだけでも気持ち良い…♡」
「おい、フェニックスの力で戻ったんじゃないのか?」
「傷やダメージは完治しても、快感の余韻とかはある程度残るんじゃないのかな?スザク本人の意思次第か、受けた苦痛の強弱なのかは不明だけど」
フェニックスの力ならば元通りになる、つまり薬を受けて感度が百倍になる前の状態に戻るのではと考えていたが、あくまでも傷やダメージを回復するだけでそれ以外の薬品の効果などは多少残ってしまうようだ。
『ぶぶおおお!痛えよおおお!?何だこいつはよぉ!?』
「うわっ!こいつまだ動いてるぞ!」
ほとんどのスライムは焼き尽くしたが、やはりただのスライムとは異なるためかブレインスライムは先程よりも一回りサイズが小さくなっていたものの健在であった。
『こいつの記憶…どれもこれも激痛が伴うじゃねぇか!ふざけやがって!』
「もしかしてスザクちゃんの記憶を吸ったの」
「あ〜、それじゃあ辛いはずだよ。彼女が快感を伴うのは苦痛を受けた時だよ。そんなのを吸収したらダメージがダイレクトに伝わるはずだよ」
アメジス達は脱出していて何があったか知らなかったが、ルアーネの時のようにスザクから快感の記憶を抜いていたとしたら、彼女が受けてきた常人では耐えられない苦痛の記憶を追体験したのではと突き止める。
『ぐっぞ〜…!最初からこうなることを知っててやりやがったなぁ〜!?』
「酷い濡れ衣じゃの」
「こいつ何か無責任じゃないか?まあ、元人間とは言え、今はモンスターだから責任追及してもな」
「まあ、どっちかと言えばスザクもこうなるとは思わなかったとは言え、確かに僕らを恨んでもおかしくはないよね」
スザクに取ってはその記憶を思い返すだけで興奮が止まらなくなるが、ブレインスライムや他の人に取っては単なる苦痛の記憶でしかないため、自分を嵌めるためにわざと吸わせたと思っても不思議ではない。
『可愛い女の子をコレクションしようと思ったのに、僕ちゃんに逆らうならいらなくなったコレクションと一緒に栄養にしてやるブ〜!』
「おかしな見た目だけど…どうりで女の子ばかり狙うはずだ」
「しかも元人間のくせに人間を食べるとは悪趣味じゃのう」
激昂したブレインスライムはコレクションしようとしたのに自分を嵌めようとしたスザクはもちろん、彼女の仲間であるユウキュウ達も歯向かうなら同罪だと捕食しようとしていた。
「でも、捕食されるのは僕達じゃなくて…君だよ!」
しかしメイナスの不敵な笑みと含みのある台詞と共に巨大な身体を持ったモンスター達が建物に侵入してくる。
『ブオオオ…』
「これはBランクモンスターのジェルイーター!」
「僕達がゼリータウンに入る際に見かけた争った形跡…あれはこのジェルイーターの物だったんだよ」
現れたのはストローのような細長い口に毛むくじゃらの肢体を持つ体長六メートルの巨大なアリクイのモンスターのジェルイーターだった。しかもそれが四体も現れたのだから圧巻されてしまう。
『う…嘘だろぉ…!?』
「何じゃ、血相を変えておるのう」
蛇に睨まれた蛙のようにブレインスライムはジェルイーター達を見て青ざめていた。
『ブフ♡』
『ジェルリ…♡』
「逆にジェルイーターは興奮してるよ?しかも舌舐めずりと涎を垂らしながら」
ジェルイーター達は細長い口から涎に塗れた長い舌をチロチロと出しながら、口の先端を舐め回しており何処か待ち望んでいる様子を見せていた。
「当然だよ。ジェルイーターの大好物はスライム。つまり目の前にいる大きなスライムはご馳走の山ってところさ」
「あの細長い口はスライムを捕食するように特化したとも言われているんだ。昔は大量発生したスライムによって食害が起きた時に、ジェルイーターが現れて食い止めたともされているんだ」
どうやらスライムとジェルイーターには深い因縁があったらしく、それが今まさに出くわしたのだ。
『く…来るな!?来るなぁ!?』
『ブオオオ〜!』
触手状のスライムを伸ばして撃退しようとするが、ジェルイーターは待ってましたと言わんばかりにそのスライムを口の中に吸い込んで食べてしまう。
『ブオオオ〜!』
『ひっ!?うわっ!?ぎゃ…ぎゃあああ〜!?』
「うわ…結構エグいな…」
触手状のスライムを全て食べ、ジェルイーターはストロー状の口を抵抗しているブレインスライムの身体に刺し込み、そこからスライムの身体を吸い込んで捕食し始める。
表面上はスライムとは言え元人間であり、そう考えると今は体液を吸われているも同然なため、そう思うとショッキングな光景だった。
『ブオオオ〜♡』
「あっひゃあああん♡そんなに激しくしちゃ…ダメぇ…♡」
「あっ、スザクちゃんを忘れてた!」
ジェルイーターはスライムはもちろんだが、やはりフェニックスのマナミナを持つスザクにも興味があるらしく、涎塗れの長い舌を彼女の身体に巻き付けて舐め回していた。
「大丈夫だよ、Bランクモンスターだけどジェルイーターはとても穏やかなモンスターなんだ。まあ、マナミナが高い人はたまに舐め回されるけど…」
「ああああっ…♡らめぇ…♡そんなに舐めちゃ…おかしくなっちゃう〜♡」
愚鈍で何処か間の抜けた見た目をしていたが、やはりそこまで凶暴ではないモンスターだった。
しかし今のスザクに取っては敏感になった身体をマナミナを舐め取るために這い回ってくる舌の感触は悪魔的な快感を与えてくるのだった。
『ブオオオ〜!』
「全部…食べちゃった」
「はへぇ…♡」
それから数分後、ブレインスライムの巨体が見事に胃袋の中に納まり、ついでにスザクのマナミナを骨の髄まで味わいジェルイーターは満足してその場に座り込んでいた。
『ブオオオ…ブッ!』
「うわっ、これってブレインスライム…じゃなくてブレットの脳みそ?」
その途端にジェルイーターは口からブレインスライムの脳を吐き出した。元々スライムのような流動体を食べるように進化したため、人間の脳のような固形物は魚の骨も同然と言うことだろう。
「結局、こいつは何だったんだ?」
「ここへ来る途中で見つけた資料によると、ブレット…つまりブレインスライムの元になった人間は確かにこの街でかつて行われていたスライムの研究者だったけど…」
全て終わって結局ブレインスライムになったブレットと言う人間が何者かは分からなかったが、メイナスは事前に彼が何者なのかは突き止めていたようだ。
「偉い人の息子って立場を利用して、相手の研究成果を盗んだり、女性に言い寄ったりセクハラしたりと評判の悪い研究者だったらしいんだ」
「救いようがないね。ジェルイーターが脳だけを吐き出すのも納得だね」
自分達をコレクションと称し、強姦しようとしたためにお世辞にも性格は良いとは思えなかったが、人間の時からかなり性根が腐っていたらしくジェルイーターも食わない程だった。
「いずれにしても道は開けた…さあ、そろそろ行こうか目的地のマリナル王国に」
「そうだね」
ある程度のスライムはスザクの炎とジェルイーターが駆逐して数が激減し、ブレインスライムの支配がなくなったのか生き残ったスライム達は蜘蛛の子を散らすように失せたことでようやくゼリータウンを抜けられるのだった。
目指すはリュクウの故郷と思わしきコバルトラビリンスのあるマリナル王国だった。




