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19話  あの娘を壊したい

遠くからアイシャが少年に抱き抱えられて連れていかれるのを見た。


もっともっと酷い目に遭わせたかった。


あの娘達への『投げ掛け』は、軽過ぎたかしら?


『アイシャは貴女達の大好きな殿下を独り占めしているの』


『アイシャなんか要らない、大丈夫よ、何かあっても殿下が助けてくれるわ』


わたしは彼女達とのお茶会で優しく話しかけた。


気の毒そうに、同情しているかのように。


あははは、あのアイシャを壊すのはやっぱり楽しいわ。

死んだと思ったらルビラ王国で生まれ変わっていたなんて……

初めて見た時は感動で震えてしまったわ。


あー、この国に逃げてきてよかった。


もう一度あの娘を粉々にしてわたしはこの国で返り咲いてみせるわ。


アイシャの妹は馬鹿な子だから、わたしの言うことを聞いてくれるわ。

なのにアイシャはあの家から逃げ出した。


守りが堅いカイザの屋敷。

あそこの使用人達はカイドの守りの魔法にしっかり守られてアイシャに付け入る隙がない。


だから今回は学園の生徒を利用した。


次はまた王子かしら?


あの馬鹿王子は、アイシャを好き過ぎて拗れているから扱いやすいわ。


アイシャを壊していく快感をわたしは甘い蜜のように感じてしまう。

ううん、毒なのかも……


わたしの体がどんどん侵されていく……もっともっとあの娘の悲しむ顔を壊れていく姿を見たい……


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