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1話 戦場という中での幸せな死に方

よろしくお願いします

今日も私はアフリカの紛争地帯に来ていた

俊敏な足に、的確な射撃。そして柔軟な体。それらが私の武器だ

私は言わいる、傭兵というやつだ


『なぜ危険な傭兵に?』て思うでしょ?

単純、追い詰められた時の臨場感。そこから臨機応変に対応し、勝ちを取る爽快感。そして大量の金カネかねmoney$……。それはもう最高だからだよ


それに、日本って基本的に平和ボケしていてSNS被害にモラハラ、パラハラ、いじめ。もう、馬鹿みたいな意味の無いことばっかしてんるでしょ?それが嫌だって言うかなんというか……。みんなには悪いけど惨めに思えるんだよね

日本人て元々は頑固で絆深くて、優しいのか日本人だし。義理堅い所も好き


それなのに今の日本人はずっと悪口やら見せつけ合いやら批評やら。そんなのばっかしてんの

んなのしなくたって生きていけんじゃん!

そう思わない?


まぁ、今の私にはどうでもいいけど



ザーザー

ん?無線?あー、もう着いたのか

私はただいま、狙撃手としてターゲットのアジトを監視中

「ミノ。そちらの方の監視はどうだ?」

「んー。見た感じ動きはないね」

「そうか……」


すると数人の子供連れた女性がターゲットの家から出てきたのが私の目に見えた。

そしてそれを監視するが如く、窓から数人の男が見ている

「ん?」

「どうした?ミノ?」

「んー。あー、女1人に子供どもが、123……。5人でてきた。それを監視する人が2人かな?それ以上いるとは思うけど窓やドアから見ているみたい」

「そうか」


「……ん?」

すると次は一人の男が表に出てきて電話し始めた

「次はどうした?」

「一人の男が表で電話してる」

するとチラリとこちらを見たような素振りをとった


っ!??!これはもうバレてるな

でもおかしいこの距離。1キロも離れてるのに分かるわけ……

……いや、アサシンズクロウ(カラスの暗殺者)なら有り得る

はぁ。こうなったら逃げきれないのは確実だね

なるべく逃げて場所のいいところで相打ち狙うのが味方のためか

幸運なら生き残れるだろうけど。そんな運、もうとっくに使い切っただろうし


私は立ち、スナイパーを急いで仕舞い始めた


「ダニエル。私の場所バレたかも」

「なんだって!!?」

「ダニエル。うるさい。鼓膜が破れる」

「あぁ。済まない」

「はぁ……。この感じだとアサシンクロウ(化け物)がいるかも。そっちもバレてるかもしれないから速急に逃げて」

「あぁ。お前は?」

「私はアサシンズクロウに挑んでみるよ。相打ちでもなんでも地獄へ連れていってやるさ」

「っ?!お前何を言ってるんだ!?」

「どの道、高確率で死ぬんだ。だったら逃げれるだけ逃げて、相打ちで消しといた方がいいだろ?」

「だが!!」

「助けはいらないよ。ダニエル。これは私がみんなのためにできることなんだ。それに心躍るしな」

「ミノ……」

「そんな悲しそうな声すんなって。もしも生きて本拠地に戻れたら浴びる程のビール奢れよ?」

「ああ。奢るさ。だから生きて帰って来い!ミノ!」

「ああ!」


私は立ち上がる、そして無線を取り外し、踏み壊した

壊さなければ『無線から逆探知されて味方の位置がバレるよりかは』という私の判断だった


私はとりあえず見つからないような場所にスナイパーライフルを隠す

そして隠してあったバイクがあるところにライフルの座標を書いた付箋を一見わからなさそうな所に貼った

そしてアサルトライフと拳銃、ナイフ等を大きな壊れた冷蔵庫から取り出し銃弾を装填、点検を素早くこなし外へ出た


なるべく逃げる。足で

バイクは使わない。少なくとも敵には使われたくない

それが理由だ。仲間は一応、教えてあるから大丈夫だとは思う


ちょこまか隠れながら五感を尖らせる

すると急に後ろから抱きしめられた


Is it (貴様)| the sniper you《が上にいたスナ》 were on? (イパーか?)


私の首元にはナイフが宛てがわれていた

そして耳元で低くよく響く声で声をかけてきた

部屋は静まり返っているせいか余計に私の心拍音が聞こえる


「っ!?!?!」


えっ?なぜ?しっかり確認したはず。これでも1度も背後から襲われたことは無いし、やる側だった。なのに今、私は……

《《後ろから拘束されている!?》》


Can't you(英 語 が話) |speak English?《せないのか》 」


え?なんか日本英語なんだけど……

え?まさかアサシンズクロウが英語下手っぴの日本人だったなんて嫌なんだけど。悲し……


「………」

「 |Well good. 《まぁいい。》|Until you kill 《お前を殺すまでだ》」


まぁ、かっこいい言葉言ってるのは間違いないんだけど……。どうしよう。笑いが込み上げてきた

なんか腹立つから言ってやろうかな。どうせ死ぬんだし

笑ってやろう


「……Huh.(ふっ。) |Laughable. 《笑える》Can you(お前は日本) speak only(英語しか) |Japanese English?《話せないのか?》 」

「んなっ!?」

「まさか。アサシンズクロウが日本人だとは思わなかったよ。それも発音下手だし」

「俺が気にしていることを……」

「ふーん。あー。残念。無線壊しとかなきゃ良かった。まさかアサシンズクロウが英語下手っぴの日本人だったなんて。いい情報だったのに」

「……」


恥ずかしいんだろうなぁ。私の身体を強く抱き締めているんだもの。ていうかこいつ、わたしが女だって分かってないでやってるなぁ……

だって思いっきり胸圧迫されてるもん


「恥ずかしいからって私をぎゅうぎゅう抱きしめないでくれない?ものすごく胸が押されて痛いんですけど……」

「っ!??、?、?!?」


アサシンズクロウは咄嗟に私を離した

「ん?なんで離すの?それじゃぁ、殺してくれって言われているようにしか……」

「……」

って……。ん?悶えている?

この感じ。多分、間違いなく女の人を抱きしめてしまったから悶えているな


というか女性経験ないとか?いや、さすがにないっしょ?この業界なんて戦争のストレス発散方法なんてそれしか……

いや、有り得そう。あの感じだと尚更……

んー。面白そうだし。色仕掛けでもしてみるか


「へぇー。女性経験がないんだ」

「っ!?!?、?」

えーと。最初は彼に近づいて……。彼の胸に手を置いて、ついでに無線を気付かれないように入れて、胸を擦り付けると。そしてフードを取って……


ん?おっ!イケメンじゃん。それもアメリカ人とのハーフぽいし

サファイヤの青い瞳と黒い髪なんてこのクールな顔にピッタリね

オマケにこの高身長。日本を留まらず外国人にも好まれそうなのに。もったいないなぁ……


「んなっ!、?、?!??」

「イケメンじゃん?もったいないなぁ。お姉さんが食べてしまおうかな」

「何を言って……」

「んー。まぁ、さすがに戦場のど真ん中でやることではないか」


そして身体を引き離して、拳銃を分からないように一瞬影に隠れたあと、取り出して彼に銃口を向けると


「残念ね。こっちも生きていくためにゃー、殺さなきゃ行けないわけよ。本当に残念。同じ組織だったら喜んで抱かれてやったのに」

「………」

「まぁ、安心して?お姉さんも多分、すぐ死ぬから」

「……なぜ??」

「これでも私もね。こういう異名を持ってるの。ブロードクィーン(血の女王)

目を大きく見開いて私を見ている。本当に綺麗なサファイヤだなぁ。それにこんな唖然とした顔もらしくなくて可愛い

「え……。まさか本当に……」


私は冷たい顔からニコリと彼に微笑む

「だからさ。きっとあんたがここにいるってことは自衛隊がもつ特殊部隊の狙撃兵が私の頭を狙っているってことでしょ?」


彼はびっくりした顔をしている。やはり綺麗な顔だなぁ。こんなのを見れて死ねるんだからまだいいほうだね。本当に。どうせ願うならば戦場で会いたくなかったよ。こんなに可愛い子に


「なぜ俺が自衛隊だと?!」

「んー。勘かな。外国人と違って日本は貞節と礼節を思いやるから。そういうところも軍隊に影響されてるあたりね」

「………」

なんとも言えない沈黙が続く

「あ、そうそう。無線にほとんど入ってるんじゃない?会話」


呆然とした顔をした後、すぐに何が何だか分かっただろう

「へ?お前まさかあの時に……」

とこの通りすぐに怒り始めた


「あー。怒った。面白いねぇ。キミ。殺すのがもったいないよ。本当に」

「っ……」

「まぁ、お姉さん。死に際しては幸運だからさ。最後にいいこと教えてあげるよ」

唖然としている

「え?」


「私が監視していた建物の近くにある青い建物の中に私が勤めている会社名と武器、弾薬、バイクなどの物が沢山入っている。あ、あとそこから南に4キロ行くとマカマカというレストランがあるの。そこの路地裏にドアがあるんだけどその中にベットがある。その下の地下に山ほどの敵の情報がある」

「っ、?!?そんなことを教えてしまっていいのか?!」

「別に構わないよ。私は戦場の臨場感を味わうために傭兵になったんだもの。それに信じるか信じないかはあんた達次第だし」

「それはそうだが……」

「まぁ、久しぶりに笑えたからいいのさ。戦場に10年間居続ければ笑うことも忘れるからね」

彼はそれを聞いたあと、苦しそうな悲しそうな顔をした

「もしも異世界転生されてまた会った時は抱かれてやろう。青年」

「んなっ!?」

「じゃあな」


私は彼の頭に向かって鉛を撃ち込んだのだった


読んでいただきありがとうございました

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