表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
物語終了課  作者: lachs ヤケザケ 
成人男性は誘拐されないと油断してはならない
44/119

第四十四話 おおかみ4

『未完の物語は暴走して、人を飲み込む。飲み込まれた人は二度と戻って来れない』


 一種の都市伝説だった。

 ネットがまだ普及したての頃に、掲示板にのっては消えていった都市伝説の一つ。

 書き込まれた時、誰もが嘘として楽しんだ。

 本当に物語に飲み込まれた人が二度と戻って来れないとしたら、この文章を書けないはずだからだ。


 私だけが信じていた。

 物語の暴走の描写が、あの日のそのままだったからだ。

 

 作家の噂話から、物語終了課のことも知った。

 未完の物語が暴走するなら、終了させればいい。そのためにわざわざ国が手を出している。終了させれば、飲み込まれた人が戻ってくる。

 死んでいなければ。


 あの時のことを思い出す。

 火に包まれていった文字を動画でコマ送るように、詳細に。

 無いようにと願っても、覚えていた。 


『おおかみはママを食べる』


 私は母を殺した。

 母はオオカミに食べられてしまった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ