曇り空の日ほど、キミに会いたい!!!
僕の大好きな女の子は、いつも笑顔で元気な女の子なんだ、、、!
まるで、ヒマワリみたいに明るい笑顔の女の子なんだよ。
僕はそんなキミの事が大好きなんだ、、、!!!
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僕の名前は 『藤村 秀治』 見た目は63歳のおじいちゃんなんだ!
僕は未来から来たんだよ。
どうしても、キミの事を忘れる事が出来なかったから、、、。
君の名前は 『小森 アヤメ』 キミと知り合ったのは、僕の友達の
紹介だった、、、。
変わった僕とキミの共通の友達からの紹介が、僕たちふたりの初めての出逢い
だったね、、、!
でも変だね、、、?
僕とキミは、直ぐに仲良くなって、よく一緒にいるようになった、、、!
不思議とキミの事だけは、分かると言うか、、、?
僕とキミは、どこか似ていたのかもしれないね、、、?
*
でもそんな時、、、!?
キミが癌だと知った僕は、、、?
キミが亡くなる前の日まで、、、ずっと会う事をやめてしまった...。
僕は後悔の気持ちでいっぱいでいつか、、、?
この後悔と言う風船がパンパンに膨れたら、、、?
いつか割れてしまうんじゃないかと、、、? 僕はビクビクして生きてきた。
取り戻せるなら、あの時間を元に戻して欲しいと何度も何度も
思っていたんだ、、、!!!
▽
そしてやっとその時が来たんだよ、、、!!!
63歳のこの時代では、、、未来にも過去にも行ける道具や機械が
既に出来ているんだ、、、!
年齢は戻す事ができないのだけど、、、?
僕はあの時の後悔を取り戻すために、、、!!!
キミと一緒に居た、過去に戻る事にしたんだ、、、!!!
あの時、キミは僕にこう言ったよね、、、!
『秀治くん! 私ね、秀治くんに“大切な話”があるんだ!』
『えぇ!? 大切な話?』
『ううん! 後で私の話、聞いてくれるかな?』
『分かった! いいよ!』
*
『実はね、、、? 私、癌なんだ! 余命3ヶ月って! お医者さんに
言われちゃった、、、!』
『・・・えぇ!? 嘘でしょ、、、?』
『ううん、本当の話だよ!』
『・・・・・・』
僕は、キミから癌の話を聞かされてあの時、キミから逃げてしまったんだ、、、!
あの時の僕は、キミから“大切な話”があると聞いて、、、!
こういう言葉を期待していたんだよ、、、!
【好きだよ!】【私たち付き合わない?】とかそんな事を
言われるんじゃないかと、、、ドキドキしていたのに、、、!!!
全然、違う話だし、、、!
僕が思っている以上の事で、どうしたらいいのか、、、?
僕はしどろもどろで、あの場を逃げるしかなかったんだ、、、!
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だからね、、、?
僕はあの時、逃げた僕の後を、、、63歳のこの僕がキミとの溝を埋めよう
と思ったんだ、、、!!!
そして、、、僕はあの時の僕が逃げてしまった後、、、今の63歳の僕が
キミに会いに来たんだよ、、、!
『・・・アヤメちゃん!』
『・・・えぇ!? 誰ですか?』
『まあ~そうだね! 僕の事を知らなくてもいいけど、、、? 僕はね!
ずっとキミの事で後悔していたんだよ、、、!』
『えぇ!? 貴方は、誰、、、?』
『・・・僕は、63歳になった秀治だよ! 未来からキミに会いに来たんだ!』
『・・・秀治く、ん? そう言えば、秀治くんと一緒のところにほくろがある!』
『すっかり、僕もおじいちゃんになっちゃったよ~!』
『・・・でも、どうして? 63歳の秀治くんが私に会いに来たの、、、?』
『・・・ごめんね、あの時の僕は若くて、アヤメちゃんの病気の事を受け入れ
られなかったんだ! アヤメちゃんが亡くなったあと、、、僕はずっと後悔
していたんだよ! “何故? 僕はアヤメちゃんの傍に居なかったのか?”ってね!
だから、この時間をこのおじいちゃんになった僕でいいなら、、、? 僕はアヤメ
ちゃんの傍にいたい! それが僕の願いであり、アヤメちゃんにしてあげられる
最後の事なんだと僕は思っているんだ!』
『・・・嬉しい! そんな風に秀治くんが想っていてくれていたなんて!』
『おじいちゃんになってしまった僕でもいいのかい?』
『うん。』
*
僕はこうして、アヤメちゃんの傍に居る事が出来た、、、!
毎日毎日、アヤメちゃんの病室に行き僕はずっとアヤメちゃんの傍にいて!
たくさん、キミを笑わせてキミとたくさん話をしてキミといるこの時間を
僕はもう後悔しないように、、、少しずつ埋める事が出来たと思う、、、!
・・・そして、キミが亡くなる前の日、、、。
外は凄く曇っていたのをよく覚えているよ。
63歳の僕は、最後キミを看取ってあげれなかったけどね、、、!
その代わり、この時の僕がキミの最期を看取る事が出来たんだ、、、!
キミはあの時、僕に最後、、、こう言ったね!
『・・・いつもありがとう! 秀治くんと出逢えて私は幸せだったよ!
どんなに時間が経っても、貴方への気持ちは変わらない事が分かったわ!』
今になると、、、?
この言葉の意味が少しわかる気がするかな、、、?
キミは、僕が未来から来ることを既に知っていたから、、、!
この言葉を、僕に残したんでしょ、、、?
『僕はそう思っているけどね!』
最後までお読みいただきありがとうございます。