表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

曇り空の日ほど、キミに会いたい!!!

作者: 七瀬




僕の大好きな女の子は、いつも笑顔で元気な女の子なんだ、、、!

まるで、ヒマワリみたいに明るい笑顔の女の子なんだよ。


僕はそんなキミの事が大好きなんだ、、、!!!




僕の名前は 『藤村 秀治』 見た目は63歳のおじいちゃんなんだ!

僕は未来から来たんだよ。


どうしても、キミの事を忘れる事が出来なかったから、、、。


君の名前は 『小森 アヤメ』 キミと知り合ったのは、僕の友達の

紹介だった、、、。


変わった僕とキミの共通の友達からの紹介が、僕たちふたりの初めての出逢い

だったね、、、!



でも変だね、、、?

僕とキミは、直ぐに仲良くなって、よく一緒にいるようになった、、、!

不思議とキミの事だけは、分かると言うか、、、?

僕とキミは、どこか似ていたのかもしれないね、、、?




でもそんな時、、、!?

キミが癌だと知った僕は、、、?


キミが亡くなる前の日まで、、、ずっと会う事をやめてしまった...。

僕は後悔の気持ちでいっぱいでいつか、、、?

この後悔と言う風船がパンパンに膨れたら、、、? 

いつか割れてしまうんじゃないかと、、、? 僕はビクビクして生きてきた。


取り戻せるなら、あの時間を元に戻して欲しいと何度も何度も

思っていたんだ、、、!!!




そしてやっとその時が来たんだよ、、、!!!

63歳のこの時代では、、、未来にも過去にも行ける道具や機械が

既に出来ているんだ、、、!


年齢は戻す事ができないのだけど、、、?

僕はあの時の後悔を取り戻すために、、、!!!

キミと一緒に居た、過去に戻る事にしたんだ、、、!!!



あの時、キミは僕にこう言ったよね、、、!


『秀治くん! 私ね、秀治くんに“大切な話”があるんだ!』

『えぇ!? 大切な話?』

『ううん! 後で私の話、聞いてくれるかな?』

『分かった! いいよ!』




『実はね、、、? 私、癌なんだ! 余命3ヶ月って! お医者さんに

言われちゃった、、、!』

『・・・えぇ!? 嘘でしょ、、、?』

『ううん、本当の話だよ!』

『・・・・・・』




僕は、キミから癌の話を聞かされてあの時、キミから逃げてしまったんだ、、、!


あの時の僕は、キミから“大切な話”があると聞いて、、、!


こういう言葉を期待していたんだよ、、、!

【好きだよ!】【私たち付き合わない?】とかそんな事を

言われるんじゃないかと、、、ドキドキしていたのに、、、!!!


全然、違う話だし、、、!

僕が思っている以上の事で、どうしたらいいのか、、、?

僕はしどろもどろで、あの場を逃げるしかなかったんだ、、、!



だからね、、、?

僕はあの時、逃げた僕の後を、、、63歳のこの僕がキミとの溝を埋めよう

と思ったんだ、、、!!!


そして、、、僕はあの時の僕が逃げてしまった後、、、今の63歳の僕が

キミに会いに来たんだよ、、、!



『・・・アヤメちゃん!』

『・・・えぇ!? 誰ですか?』

『まあ~そうだね! 僕の事を知らなくてもいいけど、、、? 僕はね!

ずっとキミの事で後悔していたんだよ、、、!』

『えぇ!? 貴方は、誰、、、?』

『・・・僕は、63歳になった秀治だよ! 未来からキミに会いに来たんだ!』

『・・・秀治く、ん? そう言えば、秀治くんと一緒のところにほくろがある!』

『すっかり、僕もおじいちゃんになっちゃったよ~!』

『・・・でも、どうして? 63歳の秀治くんが私に会いに来たの、、、?』

『・・・ごめんね、あの時の僕は若くて、アヤメちゃんの病気の事を受け入れ

られなかったんだ! アヤメちゃんが亡くなったあと、、、僕はずっと後悔

していたんだよ! “何故? 僕はアヤメちゃんの傍に居なかったのか?”ってね!

だから、この時間をこのおじいちゃんになった僕でいいなら、、、? 僕はアヤメ

ちゃんの傍にいたい! それが僕の願いであり、アヤメちゃんにしてあげられる

最後の事なんだと僕は思っているんだ!』

『・・・嬉しい! そんな風に秀治くんが想っていてくれていたなんて!』

『おじいちゃんになってしまった僕でもいいのかい?』

『うん。』




僕はこうして、アヤメちゃんの傍に居る事が出来た、、、!

毎日毎日、アヤメちゃんの病室に行き僕はずっとアヤメちゃんの傍にいて!

たくさん、キミを笑わせてキミとたくさん話をしてキミといるこの時間を

僕はもう後悔しないように、、、少しずつ埋める事が出来たと思う、、、!





・・・そして、キミが亡くなる前の日、、、。

外は凄く曇っていたのをよく覚えているよ。


63歳の僕は、最後キミを看取ってあげれなかったけどね、、、!

その代わり、この時の僕がキミの最期を看取る事が出来たんだ、、、!



キミはあの時、僕に最後、、、こう言ったね!


『・・・いつもありがとう! 秀治くんと出逢えて私は幸せだったよ!

どんなに時間が経っても、貴方への気持ちは変わらない事が分かったわ!』



今になると、、、?

この言葉の意味が少しわかる気がするかな、、、?


キミは、僕が未来から来ることを既に知っていたから、、、!

この言葉を、僕に残したんでしょ、、、?


『僕はそう思っているけどね!』




最後までお読みいただきありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ