表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Return Common ~普通に戻るために~  作者: supak (maluco)
5/22

卓也

勇斗たちはあの部屋に移ってからというものほぼ平凡といっていい暮らしをしていた。(一部戦闘等の例外もあったが)

この日もいつも通りの平凡な日々を過ごしていた。

「あんた…本当に戦闘がないときはのんびりしてるわね…」

「ん?どうせ何をしたってここからは出られないんだ。そりゃ凛のことが心配じゃないって言ったらうそになる。今でも探しに行きたい。でも今の俺にできることなんてのはほとんどないんだからな。」

「それはそうだけど…そういえばあんたからは凛って娘のことしか聞いたことないけど、ほかに友だちとかはいなかったの?」

「友だちね…いたよ。神庭卓也ってやつが。正義感が強くて思い込みが激しいやつだったな。今頃どうしてるんだろうな…」


「なぜだ!なぜ俺が出撃してはいけない!」

青いマントを羽織った男ー神庭卓也―は指揮官に向かって異議を申し立てていた。

卓也は勇斗たちのいる覚醒者研究実験機関エーサへの単独潜入および破壊を申し立てていた。卓也はワンマンアーミーつまりは単独行動権を持っているので独自に行動してもいいのだがエーサに関してだけはそれが認められていなかった。

「何度も言っております通りこの件は上層部の決定がないと何もできないのです。何かあるのでしたら直接上層部に掛け合ってください。」

指揮官もこの会話は10数回におよんでいるので呆れていた。

「くそ…!せっかく見つけたっていうのに。あいつらは俺の話を聞きもしないし、ここの指揮官も上の判断に従うだけかよ。」

こう言いながら卓也は不満そうな顔のまま大きな足音で部屋を後にした。

武器の製造ラインなのだろうか、下でやっている作業が見える橋を卓也が渡っていると前から見た目20代後半くらいの青年が現れた。白銀の長髪の長身の男だ。

「やぁ、卓也。元気かい?…なんだか不満そうな顔をしているけど。」

「お前か、メフィスト。不満なのは当たり前だろ。俺が前から言ってたところの潜入許可がいまだに下りないんだからな。」

「それは…あそこは不穏分子の巣窟だからね。組織の総力をもって攻め入ることになっているんだよ、もう少しだから待ってくれよ。ん?ごめん呼び出しだ。また今度ね。」

そういうとメフィストは少し早歩きでその場を後にした。

メフィストと距離が十分離れたところで誰にも聞こえない声量で卓也は「待ってろよ勇斗。すぐ助けるからな。」といっていた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

更新が遅れてすいません。少し多忙でして更新が出来ませんでした。今回はかなり少ないですが卓也のいる場所がどういうところなのかの概要を軽く書きました。

誤字脱字等ありましたら、コメントで指摘お願いします。

読んでいただきありがとうございました!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ