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生活のススメ(番外編)  作者: よる
異世界道中記
7/25

異世界で面白おかしく生き抜く所存でございます。

ロアの奴らとヴィーやリクト隊長、ギルニット隊長に見守られながら、街の外でカミル君と対峙した。

何かもう、カミル君すげえなあ。


「よろしくお願いしますっ!」


最初から二本抜剣して遠慮なくカミル君と試合をした。

カミル君は、剣をギリギリで避けながらもこちらの動きを読み切ってる感じで、やっぱり強かった。


「ああああああっ!負けましたっ!ありがとうございましたっ!」


後ちょっとだったのにと思いながらも負けを認め、お辞儀をする。

くそう、くそうっ!


「何か、イルクっぽいな?」

「です。くそムカつくー!帰ったらイルクと勝負しよう」


そう言いながらオーラン先輩と交代し、オーラン先輩はカミル君と剣を合わせながらも追い込んで行き、そうして勝って見せた。

あー、くそっ!


「俺も、いいよな?」


ジェイド隊長、それは質問じゃないですよ?と思いながら、カミル君が頷いたのを見て笑ってしまった。

カミル君は何となく、黒騎士向きだよなあ。

来てくれないかな?


そうしてジェイド隊長はあっさりとカミル君に勝って見せ。

カミル君、無表情ながらも目が燃えてた。次に会ったらまた強くなってんだろうなあ。


「高野いちる!」

「なんだい」


ラルフォルトに呼ばれ、返事をしたら何か紙を投げて来る。


「南西にある我国の友好国へ入れる」

「…………ありがとう。助かったよ」


受け取って広げてみた後、ヴィーに渡した。


「神崎さん、貴女が日本に帰る事が出来るよう祈ってます」


手を振ってリドルに跨り、ラルフォルトに言われた通りに南西に向かう事にする。

もう一度振り返って手を振れば、神崎さんが泣きそうな顔をしながらも手を振ってくれた。

ごめんね、私はもうこの世界で生きて行く事を決めたんだ。


リドルを歩かせながら、ヴィーが話し掛けて来る。


「カミル君は、強かったね?」

「イルクっぽいタイプですね、あれ」

「そうか。じゃあいちると仲良くなったら大変だね?」

「え、何がですか?」

「また変な物作り出す仲間が増えるだろう?」

「……いや、ねえ?」


そりゃあまあ、イルクと変な物作り出しては楽しんでたのは認めるけどさ。

でも、役に立つ物も作って来たよ?あんまりないけど。


「監視対象が増えるのは面倒ですね?」

「あ、じゃあいっその事監視する事止めたらどうです?」

「それじゃテメエがやりたい放題だろうがよ」

「今でもそうだけどねえ」

「ええ?そんなに出来てないですよ?全く、リクト隊長は失礼ですね?」

「あれでか?なあ、あれでなのか?」

「なんですか、オーラン先輩。大人しい方ですよ?」


ヴィーがクスクスと笑い、他の面々も笑った。


相変わらず騒がしい道中ですが、私は元気です!



~おしまい


初掲2014,02,03.

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