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あいのカタチ
千苗:街に行こうぜー!
枝亜:姫っ待ってください!!
カタチの変わった恋。
三角形の恋はどこまでもいつまでもつづいている。
一つ一つを積み重ね、この歪なカタチができてきた。
守れるわけもないこの関係は気付かないことにし、まだ誰も知らないことになっている。
「姫!?」
街から帰宅すると使用人枝亜が疲れはてた目で姫…千苗を見つめている。
「何よ」
まあ理由は分かっているのだが…
「どこにいってたんですか!!!!!!心配したのですよ?」
やっぱりかぁーと思いながら「街」と答える。
「欲しいものがありましたら、私使用人枝亜が買いにいきますよ!!!!」
つくづくうるさいやつだ。
血圧も上がるし何も言わなきゃいいのに。
「何もいわなきゃじゃないですよ!!!!!」
「っっっ!!!!心を読むな!!!」
そう、この家にいる人物は全員何かしらの能力を持っている。
まず私、千苗が『平和』の能力。
使用人枝亜が『人の考えてることを透かす』能力。
その他にすごい能力を持ってる人はたくさんいる。
枝亜:あわわわわわー
千苗:大丈夫か?
枝亜:あっ姫、ありがとうございます
千苗:いや…////