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ネットショップで見つけた奇妙なレビューについて  作者: くぐつけいれん


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投稿者:のんちゃん(考察)

レビュワー: のんちゃん

商品:味噌ベースとんこつカップ麺(低糖質)24個

レビュー評価: ★

タイトル:判明

本文:これまで届かなかったのに受取済みになってた理由が判明しました。エントランスホールの宅配ボックスに荷物が溜まっていたのです。置き配を頼んでいたはずなのに。配送会社にクレームを入れました。「私は足が悪いのできちんと七階の玄関まで届けて下さい」と強く申し伝えました。しかしマンション管理会社との契約で宅配ボックスに納品と決まっているので困る」との回答。弱者を労わらない企業優位の社会。管理会社も管理会社だ。


レビュワー: のんちゃん

商品:青森県産 ガガガ米10㎏(無洗米)

レビュー評価: ★

タイトル:日本の将来を憂う。

本文:共同玄関の宅配ボックス前で金髪ピアスの配送員を見かける。案の定、私宛の荷物を入れようとしていました。「いつもの方は?」と尋ねると「知らねーっす」。言葉遣いも教育されていない。次回から七階の玄関まで置き配するよう伝えると、舌打ちされました。教育ができていない企業なんですね。


レビュワー: のんちゃん

商品:骨粗鬆症を防止する水素水200ml24本

レビュー評価: ★

タイトル:もううんざりです

本文:配送会社の言い分。「管理人には三年前から宅配ボックスへ納品の許可を頂いておりセキュリティ面でもそうして欲しいと指示されている。今更変えることは難しい」私の言い分。「私に荷物はこれまで通り七階まで届けて欲しい」。配送会社「これまでと仰るがそのような事例はない」



さてここから話が急展開を迎えます。

未着と思われた荷物ですが、実はエントランスホールにある宅配ボックスに納品されていました。


宅配ボックスというのは居住者の在宅・不在に関わらず宅配物を届けることができる設備。昨今ではマンション単位で宅配ボックスへの置き配OKとしているところもありますよね。


配送会社と何度か連絡を取った結果、どうやらのんちゃんさんのお住まいも数年前からそのような取り決めになっていたことが判明しました。


もし配送会社の主張が正しいのであれば不可解な点があります。

これまでのんちゃんさんが発注していた商品は直近までは住まいであるマンションの七階まであの好青年によってしっかりと届けられていたのです。



レビュワー: のんちゃん

商品:ゼロシュガードーナッツ

レビュー評価: ★

タイトル:配送会社の回答

本文:配送会社「頂いたマンション防犯カメラ映像の人物について調査しましたが弊社の配送業務に従事していない無関係な人物です」自分の会社の従業員のことも分からないのか?



のんちゃんさんは当然の疑問を配送会社にぶつけてみましたが返ってきたのは「弊社に所属しない無関係な人物です」という回答でした。


その言葉を鵜吞みにするならば、これまで配送会社と何の関係もない人物が、配送ドライバーを装い、マンションに侵入し、あまつさえ施錠されているであろう宅配ボックスを開け、七階にいるのんちゃんさんの部屋まで商品を届けていたことになります。

赤の他人が本当にそんな手のかかることをするのでしょうか。

もしかしたら何か手違いがあっただけなのではないでしょうか。



レビュワー: のんちゃん

商品:天然水1000ml12本

レビュー評価: ★

タイトル:久しぶりに彼がきました。

本文:しばらく体調を崩していたとの話。私がこれまでの経緯を説明すると申し訳なさそうに頭を下げてくれた。

私が連絡した会社は結局のところ管理会社みたいなものだそうです。配送業務は別会社に丸投げしており、その会社も別のところに委託。孫請けのまた孫請けという図式だから届けた配送スタッフのことも分からない始末。

ネット通販が当たり前になった今の時代は人手不足でどこもそんな感じだとか。

青年は過重労働が祟ったせいで入院していたのだとか。それでも「迷惑かけた分また仕事を頑張りますね」と笑顔。

私はそんな世の中の事情も知らず「玄関先まで届けろ」と怒鳴っていた自分が恥ずかしくなった。これからは宅配ボックスで構わないからと伝えると青年は「そのお気持ちだけで十分です」と言い立ち去りました。

リビングに戻りダンボールを開けると中にはびっしりと毛髪が入っていました。


レビュワー: のんちゃん

商品:ヴィーガンソーセージ(大豆由来食品)

レビュー評価: ★

タイトル:分からない

本文:今回は共同玄関の宅配ボックスを指定しました。それでも彼はやってきました。


レビュワー: のんちゃん

商品:内臓脂肪減効果ビール200ml24本

レビュー評価: ★

タイトル:配送会社の指定を変えました。

本文:それでも彼はやってきました。「この地域の荷物はどの配送会社に頼んでもだいたい僕が担当することになるんです」と言っていました。本当なのだろうか。



皆さんはMamasonの多重下請け化という話をご存知でしょうか。

Mamasonさんではもはや世界のインフラと言って差し支えないほどに日々、膨大な商品が受注され、倉庫内で仕分けされ、各消費者の元に配送されています。

その量は配送を委託された配送会社デリバリープロバイダだけは捌ききれなくなるほどで、荷物をさらに中小の運送会社に再委託し、その中小の運送会社がさらに個人事業主のドライバーに再委託するという形で、近年では配送網が多重構造化しています。


これによる報酬の中抜きや、労働環境の悪化などが昨今では社会問題として叫ばれているのです。


ただそれ以上に問題となっているのが「顔の見えないドライバー」。これは二次、三次と下請けが重なることでいつ誰が商品を届けたのかの管理が行き届かず、商品を届けたものが誰なのか分からなくなったり、責任の所在があいまいになることです。



レビュワー: のんちゃん

商品:柚子塩ベースとんこつカップ麺(低糖質)24個

レビュー評価: ★

タイトル:青年と短い世間話をしました。

本文:彼は数年前まで引きこもりだったそうです。このままだと駄目になってしまうと決意し上京して今の仕事を始めたのだそうです。故郷のお母さんには毎月少ないながらも仕送りしているそうです。

正社員になってもっと稼ぎたいと、笑顔で夢を語りながら段ボールを渡してきました。受け取ったそれは既に開封されており、なかには大量の髪の毛が詰まっていました。私はただ震えているのを悟られないように受け取り「頑張って下さいね」と言うことしかできませんでした。明日にはここを出るつもりです。今度は地面に近い場所に住みます。



以上のレビューを残してのんちゃんさんの更新は途絶えました。


結局のところ青年が多重下請け化が生み出した「ただの顔の見えないドライバー」だったのかそれ以外のなにかだったのかはわからないままでした。


のんちゃんさんは「今度は地面に近い場所に住みます」と言っているので引越しをされたのでしょう。

流石に今回のことで懲りて、配送員にわざと高い場所までを荷物を届けさせるなんて性格の悪いことは二度しないのではないでしょうか。


願わくば新しい環境では配送員さんと良好な関係が気づけることを。そして今度こそ髪の毛の混入していないインスタントカップ麺が食べられると良いですね。

続編の『ゐびすシールを探しています』を連載中です。

よろしくお願いします。

https://kakuyomu.jp/works/822139842446574777

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