親離れ
空を見上げて
雲が重たそうに抱える
雨の子たちを手離し
落ちてくるのを
足下まで見届けた
目線で
自然の成り行きに
頷いた
悲しみや辛いことも
すべて私の可愛い子供
親離れするまで大切に育て
もう抱きかかえる子も
いない両の手に きっと
傘をさす少しの自由がある
わたしが見上げた空に
降り続く冷たさが
命を育む恵みの雨と
初めて知った
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読んでくださりありがとうございました。