【第二章開幕】カラフル・ファンタジア

「ねぇ、知ってる？空の色が青いのは、王様が間違って青いペンキを溢したからなんだって」


　かつて人間の心は、色が宿っていた。
　その心の色を塗り替えることで、人の心を変えるペイントと言う力を持つ者達がいた。

　例えば、喜ならば黄色、怒ならば赤、哀ならば青、楽ならば緑と言った具合に。

　主人公、ブラン・ホワイトは自分の白い力に自信を持てないでいた。
　ブラン達は、一週間後にペイントの各々の力を試す試験が待ち構えていた。


　テストの最中、人々の心を失くしてしまう力を持つ、黒の騎士団と名乗るペイントがやって来る。
　彼らの目的は、この世界中の人々を黒の力で塗り替えること。


　人々の心を黒く塗り替えることで、人を苦しみから解放しようと言うのだ。


　その時、自分の力を発揮したブランは無事に試験をクリアするが、同時に、アスル、ルージュ、ヴェルデを連れて黒の騎士団の目的を阻止する旅に出る。


　これは、ブランを筆頭にしたペイント達の旅の物語である。