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事故に遭った俺

作者: 毒


「奏斗…?」

 聞き覚えのある声が俺の耳に聞こえてきた。

 俺、___如月奏斗(きさらぎかなと)は事故にあった。

「鈴…」

 俺が、そう言うと、鈴は俺に抱きついてきた。

 鈴とは、俺の恋人、___中峰鈴(なかみねすず)だ。

「ごめんね、ごめんね、、、」

「謝らなくていいよ」

 鈴が、こう謝るのも無理もない。だって、鈴が轢かれそうになっている所を助けたから。でも、俺はそれを気にしていない。

「だって、、だって」

 少し、嗚咽を漏らしながら鈴は泣きじゃくった。相変わらず子供っぽい。

「俺は、生きているからいいでしょ…?」

「で、でも」

「そう言うなら、俺の言うこと聞いてよ」

「う、うん、何をすればいい?」

 俺は、事故に遭う前に出来なかったことをするんだ。鈴は恥ずかしがり屋だから。



「じゃあ、


       愛し合おう」

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