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1I/2017 U1  作者: ウムラウト
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ガイアの真実(ネタバレ)

注意!:作品の重大なネタバレを含みます。閲覧する際はご注意下さい。
















 作者はネタバレされても、映画や小説を楽しめる人間ですが、そうでない方はこの先を読むのはお勧めしません。

 じゃあ、何故ネタバレを公開したかと言うと、今後の作品の更新がまだ未定となっている為、気になってモヤモヤする方がいると嫌だなと思ったからです。作者も好奇心旺盛な方なので、その気持ちは良く分かるつもりです。

 それと、この作品のプロットは既に完成しておりまして、後はプロットに沿って書くだけなのですが、いかんせんそれが中々大変な作業でして……。執筆の為の備忘録代わりになればいいなと思い、この設定集を作成致しました。




 ……ここまで長々と文を書きましたが、何が言いたいかと言うと、以下閲覧注意という事です。大事な事なので二回書きました。






 ◇世界観◇


 【ガイア】→【地球】

 西暦4500年代の未来の地球。地磁気のポールシフトにより、南北の方位が逆転している。

 また、かつて地球上に存在していた、恐竜などの生物が神々の力により復活しており、ヴィクター粒子の曝露などにより、独自の進化を遂げている為、生態系は混沌と化している。



 【魔力】→【ヴィクター粒子】

 西暦2040年代初頭に発見された、物理現象に介入する性質を持つ、新概念の未知の粒子。観測には困難を極め、粒子により引き起こされる現象は、既存の物理法則では全く説明が出来なかった。

 また、暴露した生物細胞のテロメラーゼ活性を高めたり、損傷した神経組織の再生等、生体の健康状態の改善に役立つ事も判明した。

 この粒子の発見により、既存の科学常識は崩壊し、発見者であるロシアの科学者:ヴィクトル・フレーブニコフ博士は、「人類には早すぎる」と評した。



 【魔法】→【森山放射現象】

 ヴィクター粒子の発見に先立ち、新人類の引き起こす超能力的現象が発動した際に、何らかの粒子の関与が起きていた事を日本の森山博士が示唆していた。

 その後、その粒子がヴィクター粒子である事が判明し、新人類がヴィクター粒子を放出している事が解明された。



 【纏術】→【クライスデルバーグシフト】

 新人類による、ヴィクター粒子を身体能力の向上や、形態変化に用いる現象は、従来まで森山放射現象と同じと考えられていた。しかし、スイスの科学者:クライスデルバーグ博士がヴィクター粒子の作用動態が、森山放射現象と異なる事を発見し、使用される粒子量が森山放射現象より少なく、かつエネルギー効率が高いことを解明した。



 【原罪】→【人間のコンプレックス】

 新人類の優れた能力を目の当たりにした人間の、醜い嫉妬の表れ。その後、長い年月を経ても、人間は魔力を扱えない事に関して、獣人や魔人に対して劣等感(コンプレックス)を抱いており、それが自らを「古代人の末裔」と称するまでに至った。



 【魔導具】→【調整済ヴィクター器官】

 人間用に調整を施した、ヴィクター器官やそれを用いて作られた道具。人間に一番適合した物は、人間に近い、獣人や魔人のヴィクター器官を用いている。

 なお、獣人や魔人の様に、高度な知性を持つ生命体に宿るヴィクター器官は、死後霧散してしまう性質がある為、取り出す際は()()()()()心臓を抉り取る事になる。



 【魔石】→【無調整ヴィクター器官】

 生物の体内より取り出された、ヴィクター器官。多くは動物の物。調整済の物と比べて出力に乏しく、主に電池代わりや日用品に使用される。




 ◇過去の存在◇


 【神々】→【地球外知的生命体?】

 古来より外宇宙から度々地球に飛来しては、去って行く謎の存在。これまで、人類の進化や歴史に関与し、地球に多大な影響を与えてきたと考えられている。(後半の「神々の地球への介入の歴史」を参照。)



 【古代人】→【新人類 †Homo Adventus】

 西暦2020年代後半に、突如として世界中で存在が確認された、人間の突然変異種。進化した人類と考えられており、人間には存在しない器官である、『ヴィクター器官』を心臓の近傍に有している。この器官より発せられる、新概念の粒子であるヴィクター粒子により、既存の物理学を無視した超自然的現象を発現させることができる。

 学名は「降臨した人」を意味する、Homo Adventus(ホモ・アドヴェントゥス)。外見的特徴と脳容積は人間と変わらないが、脳密度は人間より大きく、細胞のテロメラーゼ活性が高かった為、人間よりも知能が高く長命であったと考えられる。

 基本的に人間よりも優れた頭脳を持っていた為、企業や組織の要職に就いていた者が多く、これが後に終末大戦を激化させる事となる。


 基本的に争いは好まず、現生人類との共存と発展を願っていたが、現生人類(H. s. sapiens)との間に勃発した戦争により滅ぼされ、現在は絶滅していると考えられている。



 【神竜】→【実験生物】

 強力なヴィクター器官を生み出す為に製作された、人工生物。大型の動物ほど内臓も大きいので、大型のヴィクター器官が採取されると考えられた。その為、かつて地球上に存在した大型の爬虫類(恐竜)の遺伝子をベースに、様々な形質を導入していった結果誕生した。

 巨体を維持するエネルギー消費を抑える為に、普段は冬眠するようにプログラムされている。

 飼育中に文明が荒廃した為に、施設から脱走した。




 ◇ガイアの民◇


 【人間】→【現生人類 H. s. sapiens】

 学名はH. s. sapiens(ホモ・サピエンス)で、現生人類と同じ。かつての新人類との戦争により、西暦の世を終わらせた存在。

 新人類との戦いの末、これまで築いてきた文明が瓦解し、文字通り石器時代からやり直す羽目になった。



 【獣人】→【キメラ人間 Homo bestiae】

 かつての人類が、新人類に対抗する為に、遺伝子操作により、人為的にヴィクター器官を発現させようとして生み出された者達。

 人間の持つ遺伝子だけでは、ヴィクター器官が発現しない事が判明した為、動物の遺伝子を掛け合わせて造られた。その後、ヴィクター器官採取の為の()()として、人間から非人道的な扱いを受けていた。


 かつて実験動物扱いであった為か、現在でも人間による獣人への蔑視が続いている。ヴィクター器官を有してはいるが、魔人や新人類ほどの出力は無い。

 学名は「獣の人」を意味する、Homo bestiae (ホモ・ベスティアエ)



 【魔人】→【人造人間 Homo servus】

 かつて新人類により、人間との数的不利を是正する為に生み出された存在。だが、新人類に匹敵するヴィクター器官を獲得させる為に、遺伝子操作を繰り返した結果、自然界には存在しない様な外見を持つ者が生まれてしまった。

 遺伝子レベルで、新人類の命令に従い、主人たる新人類を守るようにプログラムされている。また基本的に、主人の敵であった人間に心を許すことは無い。

 学名は「(しもべ)の人」を意味する、Homo servus (ホモ・セルヴス)



 【亜人】→【知的生命体】

 既存の生物や、神々により復活を遂げた生物が、放射能とヴィクター粒子に曝露した結果、知性を獲得するまでに進化した存在。


 ○マタンゴ族→「能動的粘菌」Myxogastromycetidae moveres

 知性と、運動能力を獲得した菌類。体内で、あらゆる化学反応を起こす事ができる為、歩く化学薬品工場となっているチート生物。基本的に、有機物と水さえあれば生きていける。


 ○リザードマン→「ヒト型獣脚類」Troodontidae homines

 高い知能を持つ恐竜が進化した存在。いわゆるレプティリアン。


 ○ハイヴ→「大きな蟻」Formicidae magnus

 進化したアリ科の昆虫。人の身長並みの大きさを維持する為、外骨格が退化して、内骨格の身体となっている。退化したキチン質の装甲は、主要部に部分的に覆われるだけであるが、一部の武人タイプでは、逆に分厚い装甲を持ち、外敵の攻撃からの防御に用いている。

 飛行が可能な者は翅を持つが、飛行の際は翅を運動させて飛んでいる訳では無く、ヴィクター粒子と体表面のキチン質の相互作用による反重力作用を利用している。



 ◇神々の地球への介入の歴史◇


 【地球と生命の創造】

・46億年前…地球の形成

・38億年前…原始生命の創造

・15億年前…真核生物の創造(ミトコンドリアの細胞共生促進)

・5億年前…脊椎動物の創造

・2億3千万年前…恐竜の創造

・6500万年前…恐竜の絶滅。新たな生物間の生存競争を煽る。



 【人間の創造】

・1700万年前…類人猿に目を付け進化を促す

・600万年前…猿人の誕生。道具の使用を学習させる。

・200万年前…ヒト属(Homo)の創造

・150万年前…ヒト属に火の扱いを学習させる

・7万5千年前…トバ火山を噴火させ、旧人類を絶滅させる。(氷河期)

 以降はサピエンス亜種(現生人類)が台頭。


・先史時代…度々、人類の前に姿を現し農耕や牧畜を教えていく。

・1万2000年前…世界各地で人類を導き、文明が興りだす。



 【西暦の世界】

・紀元前3年…文明が発達し、人間がお互いに争う様をみて、人間の欲望を抑える遺伝子改良を行った試作受精卵を、現イスラエル、ナザレ近郊の女性を対象に、人工受精実験を行う。

・西暦28年…実験の結果誕生した人間が、救世主を称して宗教活動を行う。以後、この宗教は弾圧されながらも広まっていく。

・西暦392年…宗教がローマ帝国の国教になる。以後、人類文明の衰退と停滞がおこり、人類の平和的な進歩を促進するという、神々の思惑は外れることになる。

・西暦2017年…外宇宙より、小天体(1I/2017 U1)に乗って太陽系に飛来する。宗教でも人間の欲望は止めることは出来なかった事と、地球を破滅に導いていた為、素養ある者達を新人類へと強制的な進化を促す。



 ◇ガイアの歴史◇

 【終末大戦】→【西暦の終焉】

 西暦2060年代に勃発した、新人類と現生人類間の存亡を賭けた戦い。国家間の戦争に留まらず、各国内で新人類と現生人類がぶつかり合い、暴動から治安維持へと発展し、遂には核兵器や、新人類のヴィクター粒子を利用した兵器の応酬などにより、文明は崩壊。西暦の世に終焉をもたらした。

 


 【魔大戦】→【人間の意図的団結】

 約300年前に起こった、人間、獣人、魔人の三大人種間の戦い。神々の息のかかった人間…勇者により、獣人と魔人に対して戦争を起こさせ、それまでバラバラだった人間達を神聖帝国として、一つにまとめさせる。

 しかし、結果は芳しくなく、その後神々は人間への介入を止めて静観する。



 【神竜戦争】

 帝暦262年に起こった、神竜との戦い。神聖帝国領内に神竜の巣が発見され、人間が神竜の魔石を狙って、冬眠中の神竜を刺激した結果、神竜が長き眠りから覚醒し、神聖帝国内を荒らし回った。

 すぐさま、神聖帝国は周辺国にも協力を要請して、神竜討伐隊を組織して、神竜討伐に全力を注ぐ事になり、神聖帝国の国力は減退することになった。

 また、この際討伐された極光竜アヴレールの魔石は、行方不明となっている。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 想像以上に重厚な設定で、驚きました! これは面白くなりそうですね。 [気になる点] ネタバレ…気になって、読んでしまいまいました。けど、今後の展開がとても楽しみです。 [一言] もう一つの…
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