児童向けファンタジー系アニメにおけるジブリの呪縛とは?「星を追う子供」「メアリと魔女の花」「君の名は」等々、、、ETC,,,,
児童向けファンタジーアニメにおけるジブリの呪縛とは?「星を追う子供」「メアリと魔女の花」
ここでは主として、ジブリ色が濃厚な?二つの日本製の児童向けファンタジー系アニメを主なる素材として日本における
ジブリアニメの強大なる呪縛についていささか自説(私的な見解)を開陳してみたい。
今現在、
この日本アニメ界において。
いかにジブリアニメという無意識に我々の奥底にまでしみ込んでしまった呪縛を超えて
別格の新機構の児童向けファンタジーアニメを作ることが困難なことか
というかほとんど不可能なんじゃないのか?
そういうある種の絶望感と
もどかしさを論じてみたいのである。
さあそれでは、、
〇星を追う子供 新海誠 監督
2011年、ジブリの影響が感じられるSF冒険ファンタジーアニメ
これはこれで新海カラーは出ているし単なる真似ではない。
とはいえ、、
それにしてもこの主人公の少女の造形は
あのナウシカ?そっくりじゃないのか?
そしてあのキツネリス?じゃなかった
ミミですか?
あれってまんま、キツネリスでしょ?
ナウシカの「ババ様」もしっかりと登場してますしね?
そして、
物語の運びも、
なんかどっかのジブリアニメに出てきたような
そっくり感がどこの場面にも、横溢ですよね?
敵役?のあの男のキャラクター、あれなんて
もうまさに、ラピュタの、ムスカ、、ですよね?
なんかジブリアニメの総集編を見てるような錯覚にとらわれるのは私だけでしょうか?
この作品のオリジナルは?と探してみても、結局「鉱石ラジオ」だけなんですよね?
これはジブリには出て来ませんから、、、。
もしも、、
ジブリを全く知ってなかったら、、知ってない人が見たら、、この作品はもう大傑作ですよね。
でも私たちはジブリを知ってるのです。
さんざんジブリを見てきたんですよ。
だから、、この作品に素直に感動できないんですよ。
あれ?どっかで見たような?
そうだジブリのあの場面と生き写しだよね?
っていう
なんというか
既視感、、なのですよ、まるで無意識にジブリアニメをなぞってるだけ?
という、、トラウマ感?
これって越えられない、、ジブリの呪縛としか言いようがありませんよね?
それだけジブリアニメは強烈な呪縛を及ぼしてるんですよ。
自分のアニメを作ろうとしても結局気が付けば
あれ?これってジブリアニメ?」の続編?
っていう残念な結果が待ってるだけという、、ああジブリの呪縛
恐ろしや。
〇メアリと魔女の花 米林宏昌 監督
ジブリの影響が横溢したファンタジーアニメ、
日本でこういう児童向けアニメを作ろうとするとジブリの呪縛から
誰だって逃れられないという事実を実証するようなトラウマアニメですね。
ただしこれはこれで米林カラーは出てます。
単なる模倣ではないですよ。
ですが、、
ああ確かに、、
この作品と言い
「星を追う子供」と言い、、、
それにしても、、ジブリを超えることがいかに困難を極めるか、、という
恐ろしい事実ですね、
もう無意識にインプットされたジブリの呪縛
自分のオリジナル作品を作ってるつもりが、、いつの間にか。
結局出来上がった作品を見ると
あれ?これってジブリまんま?
っていう結果
無意識にジブリを踏襲してたってこと?
このアニメのいたるところにジブリ臭がいっぱい?
そう深読み?してしまうのは私だけでしょうか?
あれ?
これってどっかで見たような?
そういう場面ばっかりなんですよ、
たとえば、、
魔女の宅急便とか
湯ばーばとか
もののけの森とか、、、
ハウルとか
千と千尋とか、、、
悪いけどそんな名場面がどこにもちらついているような?
私の錯覚とばかりとは、言えないほどのジブリ臭が。。
いたるところにちらつくのです。
ああなんということ、
気づかないうちにすっかり我々の心の隅々まで、ジブリが体中にしみついてしまっている、、
ってことです。
ある意味怖いですよね?
ジブリの呪縛を逃れる方法はないのか?
児童向けのアニメを作ろうとすると、、
結局どうしたって気が付けば
あれ?
結局、、ジブリ風になっちゃってるんですよ。
ジブリの呪縛
あな恐ろしや。
ジブリ風じゃない
児童向けアニメの地平線はどこにあるというのだろうか?
それを見つけ出すって恐ろしく困難かつ危険なる挑戦なんでしょうね?
ところで、、、、、
最近「君の名は」というファンタジーアニメが(新海誠監督)、リリースされて世界的にヒットした。
これはかなりジブリを超えようとしている点が評価されるだろう、
いろいろつっこんでみてゆけばかなりまだジブリの呪縛が随所にみられるのではあるのだが、
それでもかなりの新機軸を打ち出してはいる。
だが?、ジブリの呪縛をを逃れようとしてなのか?
このアニメ
前半が「転校生」後半が「時をかける少女」そしてネタ落ちは「サマーウオーズ」という
そうそうたる日本映画の名作の丸ごとパクリ?なんですよね?
そういってしまうと身も蓋もありませんが、ま、こういう昔の名作のいいとこどり、映画です。
もう少し穏便にいうと、、そういう嘗ての名作への、インスパイアー・アニメです。
だから?ヒットするに決まってるんですよ。
男女入れ替わりというのは大林宣彦の、「転校生」の、まんまパクリだし。
タイムスリップというのは「時をかける少女」そのものだし、
最後のオチって「サマーウオーズ」でしょう?
キャラの造形もなんとなくジブリっぽいし、、
物語の既視感も、まあ、あるといえばある。
でも画面はきれいだし
サウンドもなんかゴブリン・バンド(古くってご免)みたいだし、
ジブリにないものを描き出そうとしている努力が見られますね。
つまりこの作品を見ても
逆に、いかにジブリの呪縛から脱却するのが困難かという
まあ。見本みたいな作品です。
結局、、、この作品、
ジブリを逃れようとすると
大林宣彦になっちゃった?
という悪循環?
しいて言えば細田守監督あたりがジブリじゃないアニメを作ろうとしているのだが
残念ながら彼のアニメは、、ジブリほど面白くないし、、一般には受けない、、ジブリみたいにはメガ大ヒットしない、、というのが実情なのですね。
つまりは、、通好み?な作品ですよね?
押井守監督は別路線ですが、、これはそもそもがお子様向け?じゃあないですよね?
大友克洋の「スチームボーイ」とか「蟲師」なんて私は大好きですがこれも児童向け?ではないしね?
さらにさらに、私が大好きな今敏の「パプリカ」も、、まあ、、おとなアニメ?ですしね。
ついでに言うと、高畑勳は、、ジブリですが宮崎駿とは別路線ですよ。
高畑勲のマネ?ってのは実はあんまり見当たらないんですよ、
高畑勲はマネしづらい?ってのもあるでしょうね。
大体が宮崎駿のマネ作品ばっかリが世にあふれてるって現状ですね。
ああ、そうだ。しいて言えば「この世界の片隅に」が高畑カラー(高畑風)ですよね?
ことほど左様にジブリは
児童向けファンタジーアニメにおいて
決定的に
「典型」「お手本」「巨匠」「これ以外にはない」
という
「金字塔」を打ち立ててしまったんです。
このジブリ風でしか日本ではもはや一般受けしないし、、
もちろん、メガヒットはしないだろうし、、
というか、もうこれが定番?
お約束?
ということなのです。
ジブリ風でないファンタジー児童アニメなんて、、
クリープのないコーヒーみたいなものなんですよ、(古くてごめん)
じゃあといって
ジブリ風でない路線を模索すれば、、なんと大林宣彦、、になっちゃったなんてことになるしかないという、、、、これもまた、、マネですか? っていうことでしょうね?
ジブリ風でない
しかも一般受けするような
そんな児童アニメは
「クレヨンしんちゃん」と「ドラえもん」、、そして「ちびまるこちゃん」しかないだって?
まあそういうことにもなるでしょうね。
でもこれらをまねしたってジブリをまねする以上に、、しょうがないしね。
これらのアニメは特異なキャラがとんがっていて、マネしにくいんでしょ。
もし真似すれば即バレバレです、
そういう意味ではジブリって、、入り口が広いんでマネしやすいんですよ。
なんとなくわからないだろうなあ?みたいなマネしやすさ?
そういうものがあるんですね。
というわけで、、
私の試論も
いろいろと手を広げすぎたようなので。。
そろそろ結論を急ごうか?
この際はっきり言ってしまうと、
ジブリを超えるなんて
ほとんど
もう無理なんですよ。
だから、、ジブリの呪縛というんですよ、
ああジブリの呪縛の
あな
恐ろしや