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短編いろいろ

祭りの夜に

作者: せらひかり

 盆踊りなんて古くさい。そう思っていたけれど、屋台の匂いに誘われて、公園に行ってみた。

 お経、線香、人が踊る背中を見ていると、誰が誰だか分からなくなる。またね、と子どもが手を振っている。鏡写しのような自分の姿が、子どもと一緒に走り去る。

 星空の下、気づけば祭りの明かりは消えて、帰り道が分からない。


 、ちゃん、どうしたの。

 不意に猫が現れる。隣家のミケコにそっくりだ。

 こっちだよ。赤い布で目隠しされて、手をつないで歩いていく。

 目隠し取っても、振り返っちゃ、いやだよ。

 目隠し取ったら藪の中、祭り帰りの友達がいた。化かされたのかと笑われる。

 ミケコがくれた赤い布、隣家の人に返したら、懐かしがって泣いていた。

 

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