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YA-TSU

作者: KEI

水曜日の昼下がり。外は雨がしとしと降っている。自分は学校で授業中にも関わらず、窓の外に視線を向ける。


あっ、奴だ。ずんぐりむっくりな奴がいる。


前に誰かが見たとか言っていた奴だ。窓際の席でラッキーだ。

自分の視線は窓の外に釘付けになった。前の席にいたクラスメイトも、視線は窓の外。先生の話を聞きながら、チラチラ窓の外を見ていた。

奴はこちらからの視線を気にせず歩く。その姿がなんとも愛くるしい。

奴には翼があるのに奴のとんだ姿は見たことない。


数週間前にクラスの男子が目撃して以来副担任が自分の授業中に窓の外をみて奴がいないか見ている。

自分は副担任が「いた。」と声を挙げたので垂れ下がったカーテンを少し捲りその間から見たことはある。しかしまじまじと窓以外の障壁無しに奴を見たのは初めてだった。


しばらくして奴は庭の植え込みに姿を消した。


窓の外にたまに現れる奴、それは丸々として尾っぽの少し長い、茶色のキジだった。

水曜日のちょっとした出来事


追記:種類があやふやだったのですがキジと判明したので最後の鳥をキジに変更しました。

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