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2014年/短編まとめ

人生の分岐点

作者: 文崎 美生

そこは真っ暗。


いや、僕らが歩く道はいつだって真っ暗な闇の中だ。


目の前には看板が二つ。


右と左。


暗闇から声がする。


誰の声かは、わからない。


「さぁ、選ぶのは君だよ」


じっと看板を見つめる。


「どっちの道がいいのかな」


闇の中に問いかける。


「さぁ?」


声は素っ気ない。


ふむっと看板をさらに見つめる。


「進まない事にはわからないよ?」


それもそうだと頷く。


「やっぱり流されるままの方が楽だよね」


声は更に言葉を紡ぎ出す。


「……そりゃ、まぁ」


仕方なしに頷く。


それが僕の本音だから。


「でも自分で選んだ道で後悔した方がいい気もするなぁ」


諭すように紡がれる言葉。


「それも同感」


じっと暗闇の中を見つめ、看板を見つめる。


「………じゃあ、僕は」


こうしてまた闇の中を歩いていくんだ。

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