風の声
届く事を夢見て紡ぎ出された言の葉は
吹き抜ける風に乗り彼方を目指す
誰かの優しき子守唄と成変わるならば
染まり行く闇を払い
安らかな一夜を魅せましょう
枯渇した地にての雨乞いと成るならば
暗闇の中の光を大地に降らせましょう
人々の抱く偽り無き心からの叫び
重なり合いて神々をも響かす
言霊と形を変える
願いの歌は旋律を奏で万人を魅了し
解き放つ事は無い
螺旋の先に眠る者にまで届くならば
叶わぬ場所など存在しない
孤独な命が非力と笑うならば
繋がり合う灯火は
全てを焼き焦がす程の炎となる
一つの生に集いし
願い人達は己の心を
世界に投げ掛ける
無意味と笑う事の出来ぬ
人と言う生命の歌
一つの想いに重なる力は
雄大に流れる時にも
悠久に駆ける風にも
閉じた暗黒にも届く
誰もが見上げ想いを馳せた天空にも届くなら
流れ星の軌跡に
一欠けらの願望を掛けましょう
世界の果てに生きる同胞に届くなら
己の誓いを魅せ付け
光の導きを示しましょう
終わり無き縁が惹かれ合い
無限を形作る
一つで敵わぬならば二つを以って
繋ぎ合う志に決意を抱き
永久の言葉を世界に刻み込む
さぁ歌いましょう
この世の何処までも届く
奇跡の歌を
届く事を夢見た言の葉に
不可能と吐き捨てる事は出来ない
夢と描かれた綺麗なままの物語は
現実と成変わり
人々にその姿を見せたのだから
誰もが追い駆ける事実の背中
歌に惹かれし者よ
導かれ力を現せ
歴史に魅せられし者よ
道標を辿り世界に試せ
想いに誘われし者よ
集いて光を示せ
欠片が欠片を引き寄せ
何にも汚されぬ絆と化した
始めに導きを示したのは
誰かが語る
『風の声』