究極幻想
「魔法は極致へと至る…アルティメット・マジック!」
棺の中のオルスタの魂はアレスの増幅された魔力に勘づいた。
「なんだ…?」
「この力を使うのは超久しぶりだ。ちょっと危ないかも…
スーパーノヴァ!」
アレスの目の前が大爆発を起こし、大きな波を作るほどの大量の血を全て吹き飛ばした。
「すご…」
クロは声を漏らした。
「魔人はさっさと倒したほうがいいって本当だねぇ」
オルスタは大爆発を目の前にそう言った。
「オールトクラウド!」
オルスタの周りを無数の光の粒が取り囲んだ。
そして、オルスタに放たれる。
「レッドローズ」
オルスタがそう唱えると、自身を中心に多くの血の弾丸を周囲に放った。
光の粒は血の弾丸に相殺される。
「クソッ!」
「…やめにしよう!」
オルスタは大きな声でアレス達に呼びかけた。
「…!?」
気がつくとあの空間から脱していた。
「なっ!?」
アレスは困惑している。
「いや〜中々やるね君達」
オルスタが棺から出てきてそう言った。
「何を言ってるんだ?」
「稽古というやつだ」
ヴェルタナがそう言った。
「稽古…?」
クロがそう言った。
「そう、稽古。君たちは闇の超越者と戦うんだろう?それにしてはまだまだ力不足なところもあると思ってね。ヴェルタナに頼んで連れてきてもらったのさ」
オルスタはそう説明する。
「あんた…元々レキス側だったのか」
「そ、ウキュウの事もあったしあいつから連絡来てたんだよ」
「そういう事か…」
アレスは座り込んでしまった。
「おいおい、落ち込むなって。超越者であるこの僕が直々に稽古をつけてあげたんだから」
「ムカつく…」
「分かるぞ、アレス」
ヴェルタナはアレスに寄り添った。
「にしても、ニヤ族のお二人さん」
オルスタがクロ達に話しかけに行った。
「私達ですか?」
「そうそう!いや〜見た事なかったよあんな技。ほんとphase3まで使わざるを得なくなるなんて中々ないね。もっと魂の力を上げたら化けるねこれは」
「へぇ、やったね。姉さん」
「そうね」
「次は君だ」
オルスタはケインの方へと向かった。
「もう…むり…」
ケインは力尽きている。
「はぁ、元気出せ。ほらあの魔人の首から血でもなんでも吸え」
「勝手に言ってんじゃねぇ!」
アレスがそう叫ぶ。
「うっさ、仕方ないじゃあ魂でも分かるか」
オルスタはケインに自身の魂を分けた。
「…ぅ」
ケインは起き上がった。
「さぁ、元気出たね。君はねもっと糸を上手く使ったほうがいい。仮面の操り人形にあんな手こずってちゃダメだよ。その気になればあれに指一本も触れさせずに倒せるだろうね。要練習!」
「は、はい…」
「最後は君だ」
アレスの方に来た。
「…」
「威力は申し分ない。でも、おっそい!おそすぎ!舐めてる!?どんだけ時間かかってんの!」
「…!」
「入ってから一時間だよ。そんなに相手が待ってくれるわけないでしょ!馬鹿、阿呆、間抜け!」
「俺にだけ厳しすぎだろ!」
「ま、とにかくもっと早くあの力を引き出せるようになるか。それ以下のやつでもあれくらいを出せるようになるかだな」
「…」
「以上、もう帰っていいよ」
「…」
アレスは不機嫌そうな顔をした。
「やっぱ、ムカつくよなあいつ」
ヴェルタナはアレスの肩に手を置いてそう言った。
「うるせー!」
オルスタはヴェルタナに悪態をつくように言った。
「まぁ、いい帰ろう。疲れた」
アレス達は呆れた様子で帰っていく。
「あ、ヴェルタナ。ちょっと待って」
オルスタはヴェルタナを呼び止めた。
「なんだ?」
ヴェルタナは明らかに不機嫌そうにしている。
「そんな嫌?」
「嫌だね」
「でも、大事な話だから待ってもらうけどねー」
「チッ、ケイン達は先に帰っていてくれ」
「はい」
そう言ってアレス達は館から出て行った。
「…で、話ってなんだ?」
ヴェルタナはオルスタにそう聞いた。
「あの魔人の事なんだけどね。あの子は早く育てた方がいい。何かのきっかけを与えれば、もしかしたら…」
「…?」
「まあ、彼が君の従者じゃないのが残念だけど」
「一体どういう事だ?」
「…」
ヴェルタナの耳元でオルスタが囁いた。
「なっ…!」
「驚きだろう?今まで見逃してたのが悔やまれるよ」
「それは本当なのか?」
「このままいけばいずれ、間違って死なせたりするなよ。彼みたいなのは貴重なんだから」
「ああ」
「それじゃ」
そうしてヴェルタナも館から出ていった。
アレスの技の名前を変えました




