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天来  作者:
超越者達
71/79

phase3

「天地双生!」

床に血が染み渡り、広がって、新たな空間を創造していく。

元からあった迷宮は、やがてその形を保てなくなり、崩れ去った。

「これは…」

(クロの能力とは違う)


『天地双生』

シロの歪みを正す力とクロの全てを歪める力が合わさった新たな力。

もう無差別に誰かを傷つけないように2人で考え、生み出した能力。

シロが調整する事で、クロの歪みに指向性を持たせ、歪める対象を選べるようになった。

2人の力を合わせて、範囲の拡大、効果の強化が可能となった。

血に魂を宿す吸血鬼となって、空間に血を混ぜる事でさらにその力は増大される。


「あれは…」

オルスタは強大な力が迷宮の中から生まれているのを感じ取った。

(範囲が大きい…?なぜだ?それに、あの子達の魂、元から一つだったみたいな)

迷宮が崩れ落ちると、中からクロ達が現れていた。

オルスタの操る血が形を保てなくなっている。

「僕の魂まで侵食するつもりか…なら…」

大量の血を押し出して、アレス達を飲み込もうとする。

「無駄だよ!」

しかし、その血は彼らにたどり着く前にその動きが止まった。

「これもダメか、ヴェルタナ」

「ん?」

「ダメだ、この子達ちょっと強いや」

「当たり前だろ、私の従者だぞ」

「これは、ちょっと本気でやらないと」

「…!おい、それは…」

「大丈夫、きっと生き残るって」

オルスタはヴェルタナを血で囲った。

すると、オルスタの体に鎖が刺さった。

「…!?」

そして、オルスタの体を剥がしていき心臓をむき出しにした。


(館の迷宮phase1 僕の心理空間phase2 そして、これが僕の深層心理phase3だ)


周りの景色がより赤黒く、より混沌とした渦となっていく。

そして、心臓がある場所、この空間の核から血が波のように押し寄せてきた。

「…この血の量は、みんなもっと私達に近づいて!」

シロはアレス達に呼びかけた。

「っ!」

アレス達はその指示に従ってシロ達に近づいた。

波は容赦なく4人に襲いかかる。

「っ!」

いくらクロ達でも自身達の周りのごく僅かな範囲を守ることしか出来ない。

(どうしたらいい?この状況を打開するには…)

アレスは考えを巡らせる。

(いや、もう一つしかないか)

「クロ、シロ、出来るだけ時間を稼いでくれ!」

「…?」

クロはアレスの方を見た。

アレスは魔力を貯めているようだった。

「…了解!絶対勝つよ!」

クロは気合いを入れる。

しかし、波はそれでも力強く押し寄せてくる。

(あと、あとどれくらいだ…?)

「アレス様…私の魂を分けます」

「ケイン…」

「また動けなくなりますが、その時はまたお願いしますね」

ケインはアレスの手を握って力を伝える。

「あぁ、十分だ。ケイン、最高だよ!」

「そう…よかった…」

ケインは力が抜けたように倒れた。

「魔法は極致へと至る…アルティメット・マジック!」

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