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天来  作者:
超越者達
69/81

さらに深淵へと/phase2

アレスはケインを抱えながら歩いている。

「アレス様、そろそろ動けるようになってきました」

「そうか、じゃあ…」

そんな時、クロ達と鉢合わせた。

「あ…」

まずいとアレスは思ったが、もう遅い。

「わぁ、いやぁ邪魔しちゃ悪いね。ねぇ、姉さん?」

「そうねぇ、楽しそうだし」

「い、いや。断じてそんなのでは…!」

ケインはなんとか否定しようとした。

ケインの反応も楽しんでるのだから、それで終わるはずがなく。

「いやいや、別に隠さなくてもいいって。ちゃんと微笑ましく見てるから」

クロは楽しそうに揶揄う。

「そういう事じゃ…」

「クロ、そのくらいにしろ。今はふざけてる場合じゃない」

アレスはそう言うと、ケインをゆっくりと下ろした。

「はぁい」

クロの揶揄いが終わった。

「この館の仕組みが見えた」

「僕も分かったよ」

「クロもか?」

「この場所は僕の能力と似ている。けど、範囲も違うし、他にもどこか違う。言葉では上手く言い表せないけど、僕のよりピシッとしてる」

「…言いたい事はなんとなく分かるけど。だからと言って、何か対策は思い浮かばないな」

「それなら、僕の力でここの空間を歪めて無理矢理内側に侵入してもいい」

「そんな事できるのか?」

「もちろん、みんなが姉さんに守られてれば僕も本気でできるし」

「じゃあ、頼むよ」

「お任せっ!」


「お褒めに預かり光栄だよ、心の超越者 オルスタ・レッドローズ」

「思ってもないくせに」

「当たり前だ、お前の事は嫌いだからな」

「僕の血から生まれておいて、親不孝だね………!誰かが僕の心に侵入してきたな」

赤と黒のグラデーションの中に、一層ドス黒く大きな黒い穴が出現した。

そこから数人落ちてきた。

「…あれが、ヴェルタナの仲間?」

オルスタがヴェルタナに聞いた。

「あぁ」

ヴェルタナはそう答えた。

落ちていく中、ケインの目はヴェルタナをとらえた。

「ヴェルタナ様…!」

ケインは感激している。

「いや〜僕って流石!」

クロは自分に感激している。

「…あいつか!」

そんな中、アレスはオルスタをしっかり見ていた。

「ふーん、あの黒猫の子か。あの能力はニヤ族の子だね。確かに僕の能力に相性がいい。でも…」

オルスタの周りから血が湧き上がってくる。

「まだまだだね」

大量の血液が針のように鋭く尖り、放たれた。

「ギャラクティックレイ!」

アレスの魔法でそれらを防いだ。

「ふふふ…」

オルスタの周りが血で囲まれていく。

そして、それはアレス達にも渡り、いつの間にか迷宮のように入り組んだ構造物の中に押し込んでいた。

「これは、館の…?」

「さぁ、また彷徨え!」


『神器・顕心の棺』

心の超越者 オルスタ・レッドローズの神器。

自身の精神を現実に顕現させる。

ここで現れる空間は現実と幻想の狭間。

そして、この空間は神器を中心に展開される。

神器の主導権はこの空間の主導権と同じ。

つまりオルスタである。

この空間では神器を通じて、自身の血液をあらゆる物体に変化させることが可能となる。


4人は離されてしまった。

「くそっ、やられた!」

アレスは迷宮を走った。

(恐らくこの空間は奴が優遇される。でも、かなり無理のある動きはできないんじゃないか?そうじゃなかったら、もう俺たちは死んでる)

アレスの読みは正しい。

この空間は巨大な範囲の対価に、現実と空間を共有している。

よって、ある程度制限はかかる。

(ここでの俺達の勝ち筋は一つ。クロとシロを見つけてこの迷宮を壊してもらう事だ)

アレスは眼を使った。

しかし、周りの血液に流れる魂がその視界を阻害してくる。

「くそっ!」


「姉さんと離れちゃった。これだと下手に能力は使えないな…」

すると、壁から槍のようなものが現れた。

「ちっ!」

クロは狭い範囲で能力を使い、槍を壊した。

「あいつ、僕を狙ってるのか?…だったら、なおさら早く姉さんを探さないと。いや姉さんばっかに頼ってられない。誰も巻き込まれないでくれよ…天地崩壊!」

クロの力が周りの空間を歪めていく。


「あれは…!」

その力にいち早く気づいたのはアレスだった。

阻害されてもなお視認できる程の強大な力。

「クロか!」

アレスはその力の方へと向かった。

しばらくすると空間が歪んでいる場所があることに気づいた。

「ここら辺か」

アレスは再び眼を使って見る。

クロの魂が近くにあった。

「クロ!聞こえるなら返事をしろ!」

辺りの歪みが直っていく。

「…アレス!」

クロが能力を解いて、出てきている。

「やっぱりいたか」

「姉さんは?」

「まだ分からない。恐らく館の部屋みたいに別の所に飛ばされていると思う。この空間から脱するにはクロとシロの力が必要だ。早くみんなを探さないと」

「うん!」


「油断したかな…黒猫と魔人を会わせちゃった」

「どうせ、わざとだろ?」

ヴェルタナはため息混じりにそう言った。

「まぁね、勝ち筋は作らないと」

実はやろうと思えば書き溜めてるやつを一気に出せるんですよね。

でも、それだとつまらないから少しずつ出すんですよ。

と言っても、一日おきとかに出したりするんですがね。

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