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天来  作者:
超越者達
66/80

歪曲する館/phase1

中に入ると、大きな広間がヴェルタナ達を迎えた。

左右にはそれぞれ通路があった。

「私達は左から、ケイン達は右から行ってくれ」

「了解しました」

そうして、ケイン達はヴェルタナに従って右の通路へと進んでいった。

「行くぞ」

ヴェルタナはアレスを連れて左の通路へと進んだ。


ヴェルタナ達は廊下を歩いている。

先はかなり長くて見えない。

「…昔」

「!」

急にヴェルタナが話を始めた。

「昔、私が正気を失ってケインのような従者を殺した事があった」

「…!?」

「だから、本当はあの時、ケインを傷つけたお前を責めるなんて私にはできなかったんだよ」

「ヴェルタナ…」

「すまなかった」

「…まぁ、謝る気持ちは受け取るけど。じゃあ血は吸わなくてもよかったんじゃないかな?」

「それはいけない。上質な血は吸える時に吸っておかないと」

「てめぇ…!」

「ハハッ。私がチームをこうやって分けたのはこれが言いたかったんだ」

「そんな個人的な理由で分けてもいいのかよ?」

「問題ない、そもそもここじゃ団体行動なんて意味を持たない」

「…どういうことだ?」

「こういう事だ」

ヴェルタナはドアを開けて部屋に入った。

するとヴェルタナの姿が消えた。

「なっ!?」

よく見ると部屋の内装も変わっている。

(これは敵の能力!?部屋ごと移動したのか?)

アレスは確かめるようにすぐに部屋に入った。

外の様子は廊下しか映らないから移動したのかは分からなかった。

そのため、アレスは来たはずの道を駆け戻っていった。

しかし、歩いた時間以上走ってもあの広間には出なかった。

「やはりそうだ、部屋に入ったらランダムに移動するのか?」

「奴は気まぐれな男だ」

前に言っていたヴェルタナの言葉を思い出した。

「やっぱりこうなるのかよ!」

アレスは廊下を走っていった。

「まずは、みんなと合流しないと。部屋に入ってないといいけど」


しかし、ケインは1人になっていた。

ケインは部屋に入ってしまったのだ。

「どうしよう?2人と逸れてしまった。部屋に入ったら移動するなんて」

ケインは考えがまとまらずとにかくみんなを探して走るしかなかった。


「ケインさん…消えちゃった」

クロはケインが入っていった部屋をまじまじと眺めていた。

「クロ部屋に入っちゃダメよ!」

「分かってるよ、姉さんが1人じゃ不安だからね」

「うるさいわねぇ、とにかく今はみんなを探しましょう。きっと館のどこかにいるはずよ」

「は〜い」


「さて、次はどうするのか…」

ヴェルタナは廊下を歩いている。

すると、背後に何かの気配がした。

「なるほど、そういう感じね」

ヴェルタナは後ろに振り向いた。

そこには仮面をつけた者がいた。

その者はナイフでヴェルタナに切り掛かった。

ヴェルタナは鎌でそれを弾いた。

「ルビーバレット」

仮面の者は血液の弾丸を打ち込んだ。

不意の一撃にヴェルタナは肩を撃ち抜かれてしまう。

「チッ!」

次の瞬間、ヴェルタナの右腕が切り落とされ次に左腕も切り落とされた。

そして、胸に手が差し込まれる。

「ゴホッ…!」

心臓を掴まれ、掠れた声が出た。

その時、部屋の場所が切り替わった。

ケインのすぐ近くに部屋は動いた。

ケインは心臓を掴まれたヴェルタナに気づいた。

「ヴェルタナ様…?」

「ケ、イン…頑張れよ…」

そしてヴェルタナの心臓は潰されて、ヴェルタナの体は塵となって消えた。

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