8 新入生歓迎会
入学式が終わると、それぞれ寮に戻って歓迎会の準備をする。歓迎会については、護衛、侍女コースは制服でもいいが、一般コースの生徒はドレスコードが必要なことや、デビュタントにもなるのでみんな張り切っている。
それにしても、サンフィア王国の寮はすごく広かった。女子の部屋は3階で男子の部屋は2階だ。それに、1階にはダイニング、ラウンジ、会議室、大浴場、購買など学園生活において必要なものすべて揃っている。
私はミリーと部屋に入って、支度を始める。ドレスは私の金色でエメラルドの目によく合うよう、白のドレスに金色でバラの刺繍が施されている。髪の毛にはエメラルドのリボンが使われていて、髪の毛と一緒に編み込まれたものが耳の位置でハーフアップお団子になっている。
「完成です!!さすがお嬢様、かわいいですよ!!」
「ミリー!ありがとう~!本当にかわいいわ!」
「はい!それと、、私はセリウムと一緒に行くのでルジルト様が迎えに来次第別れることになります。何かあった際には旦那様に貰った指輪を使ってお知らせください。すぐに向かうので!!」
「わかった。ミリーもなにかあったらすぐ呼んでね?」
はい!とミリーが元気よくうなずくと、指輪からジルお兄様の声が聞こえてきた。
『ルジルトだ。18時頃に迎えに行く。』
私も指輪でジルお兄様に返事をする。
『わかりました。』
18時になると、ドアをノックする音が聞こえた。ジルお兄様が来たようだ。
「お嬢様!行ってらっしゃいませ。楽しんでくださいね!」
「うん。ミリーも楽しんで!」
部屋を出る前にお父様にもらった鏡型の魔術具に『ベリンダです。今から歓迎会なので楽しんできますね!』と入れておく。この魔術具は前世でいうメールのような感じで使えるから多忙なお父様でも仕事の邪魔になることはない。
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会場に着くとジルお兄様にエスコートされながら入場した。
みんな、きらきらしてるし思ったよりも視線をかんじる、、。ジルお兄様パワーですか!?うふふ。イケメンは、罪ですね。
「ベラ、変なことを考えているだろ?」
ギクッ、、勘が鋭いな。
「そんなことありませんよ?おほほほ」
お兄様が笑うからつられて笑ってしまう。
「ふっ、そうか。とりあえず今回の主催者の生徒会長に挨拶をしないとだな。」
生徒会長って、ミンゼン国の第1王子様だよねー。ちょっとめんどくさいかも、、。
「そうですね、、。」
そういいながらジルお兄様に着いていく。
「さっきぶりですが、二コラ公爵家のルジルト・二コラです。今後ともよろしくお願いいたします。」
ジルお兄様に続いて私も挨拶をする。
「お初にお目にかかります。同じく二コラ公爵家のベリンダ・二コラです。以後お見知りおきを。」
「そんなかしこまらないでいいよ。ルジルトは今期は副会長だし、いっぱい関わることになるだろうからね。それと、二コラ嬢はハルロッドと同い年だよね?ぜひ仲良くしてあげてね。」
パトリック殿下がやばい。発光!!キラキラ!やばい!王子様スマイルやばいーーー。ハルロッド殿下とは関わりたくないのだが、、、。適当に合わせとこ。
「こちらこそです。では、私はここで。失礼いたしました。」
ジルお兄様を残して私はその場を去った。
少し疲れたし、挨拶は終わったのだから何か食べようと思いお皿にパンやミートボールを盛り付けて、それを手に庭に出た。
日も沈み、少量のランプの光しかない庭は誰もおらず静かだった。
は~~~~。やっと落ち着けるわ。さっきから何も食べてないしいちいち視線を感じてると疲れるのよね。
さっき取ったものを食べていると誰かが近づいてくる音がした気がして振り返ると、ミンゼン王国の第2王子ハルロッド様と目が合ってしまった。。。
もう王子はいいんだって!!!!!
う~ん。エビソードごとのタイトルが簡略化されてるこの頃。
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