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悪役令嬢の孤立

【11歳】


「入学してすぐでここまで進んでいるとは」

「さすがカルヴァドス公国の名に恥じない成績ですね」



ふふ、今さらこんな内容を学習するの?

こんなの公国ではずっと前に習いましたわ。

予習だの復習だの、そんなのは劣る者がするものでしょう。


あら?シャロット、あなたやっとこのページを書き写せたのは良いけれど、つづり間違ってばかりよ?

私が教えて差し上げ… あぁ、また泣いてしまうのね、事実を伝えただけなのに。

貴族は人前で泣いたりしないのよ。そう言っただけで差別とか、王太子というのに何故ああ揚げ足取りなのかしら。




【12歳】


「魔法は0から始めるから、センスもあるけど努力がモノを言うわ」

「まぁ2年目だし、焦ることはないのよ?」


努力って、どうやってするの。

私はできないんじゃない。カルヴァドス公国の一人娘である、この私が。

今までなんだってうまくできたんだから、ちょっと頑張れば全く問題ないわ。

魔法以外は問題ないんだし。




【13歳】


「公国とか公女とかってさ。学校では関係ないって校長もおっしゃったじゃない」

「それに比べてシャロットは」


どいつもこいつも、同じようなことしか言わなくて気に食わない。

私が卒業したらカルヴァドス公国で良い職につけるようにって思ったのに、何なのあの態度は。

学校の授業はどれも全然つまらないし、授業以外も何にも楽しくない。


早く長期休暇が来ないかしら、帰りたい…

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