正岡子規じゃない、子規
私は、仕事のいっかんで、一日にいくつも文章を読み、添削をしている。漢字を調べ、熟語を探し、おかしな言い回しを見つける。何度でも直す。
問題は、私が病気だということである。私は、すぐにぶっ倒れる。4月から今日までに、すでに4日、欠勤している。
ー『細い針よりもさらに細い血管が、いつも医師を悩ませた。採血も点滴も、一発で成功したことなんてない。』
ー『全世界の理系の方にお願い申し上げたい。光を当てただけで、血管が浮き出てくる機械を、開発してください。なにとぞ。』
ある日、私は、以上のように訴えた。そうして、訴えを聞いた、健康な人たちをその場で爆笑させた。不健康な人たちはおおいに共感してくれた。
ちなみに、読んで直して読んで直して…は、ただ、仕事の一部なだけだ。一部のはずなのに、信用問題になるから、手は抜けない。考えたり、調べたり、時間がかなりかかる。
一生懸命やる。力いっぱいやる。すると、いつのまにか、発熱しているのだ。不思議でしかたない。
胸膜炎と急性リンパ節炎を併発した現在。私は、自宅で寝たままの状態で、読んで直して読んで直して…をしている。
そのために、『ハグモッチ』も購入した。ハグモッチとは、U字クッションだ。ハグモッチに、さらに枕二つを重ねて、高さを作り、緩い体育座りをして添削作業をする。
乾く喉。上がる熱。痛い咳。猛スピードでこなす仕事…。あれ、ちょ、なんか、いつぞやの正岡子規みたいじゃね…?
いや、子規はすごい人で、私は全くすごくない。けれど、苦しみ、咳をしながら…って、絵面的に遠くはない気がしてきた。(なんていう自己肯定感なんだ。)
ただ、何人かから、「それ、床が畳で、服が浴衣なら、髪の毛あるバージョンの子規じゃん。」と指摘された。…逆に、それ、もはや私とかけ離れてない?子規なの?子規じゃないの?どっち。
全然関係ない話だが、私には同年代の友だちが、ほぼいない。でも、仲良くしてくれる人は世代を超えて、いつも周りにいてくれる。ありがたいことだ。
直近でめちゃくちゃ面白かったのは、「自宅にスロットがある。しかも、3台。」というスロット狂の友人だ。スロットって、買えるんだと驚いた。自宅にある人なんているわけ…いや、それが、結構近くにいた…!
「時間を忘れて打てる。」とのたまう、時間感覚ぶっ飛び疑惑の彼だが、私のお誕生日は、毎年絶対覚えていてくれる。私のバースデーという時間感覚においては、ドンピシャ当ててくる。すごいと思う。スロットで鍛えてるからなのか?
お誕生日当日。私は、PCR検査で丸一日、苦しみの中にいた。気持ちは、「ヤクを…ヤクをくれ!」であった。胸膜炎もリンパ節炎も、炎症系だから、痛いのだ。
ぐったりして帰宅したが、スロット狂からの「お誕生日おめでとう。」には癒された。ありがとう。生きていける。
愛すべき友人へ。愛と笑いを込めて。
〜誤字脱字報告くださった方へ〜
ご親切にありがとうございます。