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76話


早朝、眠ることなくキャメルを見守り続けたシュテーリアは多くの馬の嘶きが聞こえた方向に顔を向ける。

教会の扉が開き、ミリアムが何事かを話す声が聞こえ、そして管理室の扉が開いた。

入ってきた壮年の男性は青磁色の髪を纏め、金装飾の輝く純白の法衣を纏っている。

シュテーリアとフェルキスは音もなく立ち上がり、彼を最上級の礼を持って迎え、彼は「礼は必要ない」と言って眠るキャメルの隣に立った。

まさか教皇自ら赴くとは思っていなかったのだが、次々に入ってくる面々にシュテーリアは圧倒される。

エアリステ領主であるレイスはまだしもキーセン侯爵とヴァルデリック伯爵夫人、更には表舞台には決して顔を出さないヒスパニア伯爵までもがそこにいるのだ。

続いて入ってきた研究所から急いで来たのであろうフラペンスの分家筋にあたる女性や新たに配属されたのであろう神官や修道女・修道士も思わぬ顔触れに少々頬を引き攣らせている。


「父上、昨夜ベルに確認させましたが少年の遺体には心臓が無かったと報告を受けました」

「そうか…。フェルキス、リア。お前たちは研究所に用があるのだろう。ここはいいから行きなさい」

「わかりました。では、失礼します」

「失礼致します」

「あぁ、そうだ。移動は転移魔法を使って構わない。研究所にも城にも通達してある」


「はい」と一言だけを返してから修道院に向かう。

これ以上はシュテーリアでは踏み込めないのだとしても、たった数時間しか一緒に過ごしていなかったとしても、この数ヶ月の間に多くの人を別れも告げれずに失くした子供たちの前から何も言わずに去ることだけはしたくなかった。

フェルキスが見守る中で子供たちと一緒に朝食の用意をし、一緒に食べる。

そして、彼らにとって何の変哲もない1日が始まるのだと言い、子供たちに別れを告げてシュテーリアたち4人は必要な荷物だけを持ってフェルキスとベルの転移魔法で研究所へ向かった。



────────────



一瞬で景色は変わる。

木造だった床は石造りに変わっており、朝日を受けて眩しかった爽やかな光景も薄暗い室内になっている。足元には複数の魔法石が嵌められた転移陣があり、シュテーリアは初めて見る魔法陣というものを眺め、唐突に声が掛けられた。

「ようこそいらっしゃいました」と頭を下げた男性は黒のローブに身を包み、恭しく頭を下げて「エアリステ侯爵家の末席におります、ジギルと申します」と挨拶した。

どうやら彼がフェルキスが目的としている人物のもとに案内をしてくれるようだった。


「フェルキス様、シュテーリア様。私たちは応接室にてお待ちしております」


本来、研究所は部外者が足を踏み入れることを禁止している。その為、今回入れるのはシュテーリアとフェルキスの2人だけだ。

それを理解しているベルがそう言ったことでミリアムとも別れ、シュテーリアはフェルキスと案内役の男性に連なって歩き、ややあって研究員たちが住む居住棟に着いた。


「フェルキス様、マルクスは警戒心が強いので我々が近付いただけで隠れてしまうと思います。なので、案内はここまでといたします」

「あぁ、ありがとう。アレの扱いは叔父上からよく聞かされているから大丈夫だよ」


朗らかに笑って迷うことなく進むフェルキスについていく中でシュテーリアは、今から会いに行くのは人間で間違いないのよね?と頭の中で問い掛けていた。

フェルキスは止まることなく、ある一室の扉を勢いよく開け、同時に何かが慌てるようにガタガタと音を立てて動く。


「マルクス!手間だ!隠れるな!」


フェルキスは声を上げるが、中には誰も居ない。

小さく舌打ちが聞こえてシュテーリアは一体何が起きたのかと大きな春空の瞳をパチパチと瞬いた。

広い室内は、この部屋の主が研究しているのであろう植物が所狭しと並び、机の上には今正に調合でもしていたのか種や薬剤などが並ぶ。

シュテーリアが部屋を眺めている間にフェルキスは目的の人物が居る場所を定めたらしい。

無遠慮にカツカツと足音を立てて向かう先にあるのは大きな木箱だ。

蓋は付いていないが、おそらく服だと思われる布が積み重なったソレにフェルキスが手を置く。


「無理矢理引きずり出されるのと自ら出てくるのどちらがいいかな?」

「───ッ!」

「マルクス…そう……出てこないんだね?なら、君の友達を燃やしてしまおうか」


なんと立派な脅迫だろうか。

シュテーリアが真顔で見守る中、フェルキスの視線が植物たちに向き、火花が散ろうとした直前、布が不自然に揺れ崩れた。


「待って待って待って!わかった!わかったよ!なんで君もヒスパニアもそうなんだ!!」


そう叫び、木箱を倒しながら行動に見合わない大人の男性が飛び出てきた。

彼はマルクスというらしい。家名を名乗らないのは既に捨てているからだという。

顔立ちは蜜柑のような発色の良い橙色の髪に隠れて見えないが身長はヴィルフリートやレオンハルトと同程度に高く、誰よりも痩身だ。

前世でよく使われた例えで言うならばマッチ棒が当てはまるだろうか、いや髪型から考えればエノキ茸か…などと思いながらシュテーリアはマルクスが乱雑に片付けたソファーに腰掛けた。


「相変わらずエアリステの人は眩しいね…。そっか、そうだよね…フェリシア様の血まで受け継いでるんだよね……そりゃ眩しいよ…」

「見目の話をしに来た訳じゃないんだけどね」

「なんで僕なんかのところに…うっ、眩しい人は見てるだけで目が痛い……」

「見目の良い人間なんて叔父上で見慣れているだろう」

「ヒスパニアは気配と足だけ見てれば分かるから…」

「唯一の人間の友人すら見れないのか」

「えっ、今バカにした?酷い…これだから優秀な奴は……」

「マルクスも充分優秀だよ」

「そうやって持ち上げて無理難題を押し付けるんだよね?知ってるんだよ…ヒスパニアもそうなんだ。何かと僕を人に会わせようとして……」


マルクスがボソボソと恨み言を続けているのを無視してフェルキスが彼について説明してくれているのだが、どうやら彼はエルリックの友人らしい。

そして、エルリックも認める程に優秀な魔術師であり研究員なのだという。

ニルヴェーナの出自ではあるが、家の人間が嫌いすぎて幼い頃から山に引き篭って生活をしていたせいで対人関係におけるスキルは0だと言った。

むしろ、対人関係スキル0なところを強引に学院に通わせたせいでマイナスなところからエルリックとの友人関係はスタートしていたという。

目の前の男と友人関係を築けたエルリックをひっそりと尊敬しつつ、シュテーリアは本題について尋ねることにした。


「マルクス様をイズルにお呼びするの?」

「そうだよ。イシュツガルにおいて植物に関することならマルクス以上の適任はいないからね」

「行くって言ってな──」

「行くよね?」

「ひっ!眩しっ!怖っ!」


調度品の如く麗しく爽やかな笑みを向けるフェルキスの輝きを避けるように両手で顔を覆ったマルクスの行動にシュテーリア小さく「なるほど」と呟いて席を立ち、彼の隣に座って顔を覆っていた手を引き剥がし、ふわりと手を重ねた。

きっと、彼は「眩しい」と言いながら拒否しているが美形に弱いのだ。


「マルクス様、力をお貸しくださいませ」


可憐に、嫋やかに、それでいて麗しくシュテーリアは彼の視界に入るように寄り添い言葉をかける。

妖精姫の名に相応しい振る舞いを心掛けつつも逃がさないといったように重ねた手を振り解けないよう握ればマルクスの身体が熱を帯びた。

パクパクと魚のように口が開閉し、「あ…あぁ……うぁっ…」と意味をなさない声が漏れている。

シュテーリアの周りの人物には無かった類の反応に彼女は少しの愉しみを覚えてしまったようで、握った手に縋り付くように身を乗り出した。


「わたくし、美味しいお料理を作りたいの。その為にはマルクス様のお力が必要なのです。どうか、どうか見捨てないで下さいませ」

「ひゃあああ!わ、わわわわわわかった!!わかったよ!やる!やるから!!」


泣きの演技を付け足した瞬間、彼は淑女のような叫び声を上げて飛び跳ねるように──いや、事実飛び跳ねてソファーから転げ落ちつつ、勢いそのままに了承の返事をした。


「ありがとう存じますわ、マルクス様」


柔和にシュテーリアが微笑めば、マルクスは乱れた髪の隙間から見える耳まで赤く染めて「妖精さんだ…」と零し、フェルキスの眉がピクリと動いた。

不穏な空気を察してフェルキスを見ると普段と変わらない微笑みを湛えてソファーをポンポンと叩いている。戻って来なさい、ということだろう。

大人しくフェルキスの隣に戻るとシュテーリアの手を取って軽くキスをする。

所有欲か、消毒か…どちらにせよ独占欲の強さがみせる行動だろう。


「はわぁ…絵物語みたいだねぇ……」


パチパチと小さく手を叩きながら感嘆するマルクスに一先ず経緯を説明したい旨を伝えると何故か彼は床に座ったまま「どうぞ」と言う。


「ソファーに座ったらどうかな?」

「妖精さんと君と同じ目線にいるなんて出来ないよ…」

「マルクス様、それでは話しにくいですわ」

「いや、僕は(ここ)でいいんだ。(ここ)がお似合いなんだ…僕なんて……」

「ですが…」

「君たちのような美しい人には分からないんだ…僕みたいに醜い人間は貴族として生きる価値なんて無くて、いつ何時も陰に隠れて生きなきゃいけないんだ…床に這い蹲って生きるのがお似合いなんだ……」


徐々に卑屈さが増していき、どうしたらいいか悩み始めたシュテーリアを制し、フェルキスは怒気混じりの声で言う。


「いいから座れ」

「ひっ!はい!」


少年に従順とも言えないが従う大人の男性という構図に何とも言えない複雑な心境になりながらシュテーリアは、とりあえずといった形で品種改良や農耕改革について話すと彼は丸まっていた背を更に丸め、遂には自身の膝に額をつけた。


「どうされました?何か難しいことが──」

「農民と会わなきゃいけないじゃないか…」

「「…………」」

「品種改良には興味があるけど他人となんて仕事できないよ」

「今はどうしてるのかな?」

「指示書が扉の隙間から入ってくるよ」

「…マルクス、約束が違うんじゃないかな?現在、君への出資者は僕だというのは知っているよね?」

「うっ」

「最初に君を研究員にすると決めたのは父上とモストン公爵だけど、今は君に関する権限は僕にある。その話をした時に言ったよね?君の好きな研究をすることも、その為に大部屋を1人で使うことも構わないけど、他の研究員ときちんと密接にやり取りしながら研究所にも貢献するって……言ったよね?」

「…言いました」

「メモのやり取りが密接だとでも言うのかな?」

「いや、その…」

「それで?今回僕の指示に従えないって?」

「うぁっ」


フェルキスの纏う雰囲気が恐怖でしかない。

「お兄様…」と小さく言ったシュテーリアの声も届いていないのかフェルキスの冷たい翠眼は縮こまったマルクスを見下ろしている。


「マルクス・ニルヴェーナ。これは命令だ。妖精姫の願いを聞き届け完遂しろ」

「はい」

「今後、君に対する指揮権は全てシュテーリアに移る。いいな?」

「はいっ」

「あぁ、そうだ。現在、叔父上の主もシュテーリアだから今後は今までよりも会うことが増えるだろう。良かったね?唯一の人間の友人との親交が増えるじゃないか」

「ひぇっ」


『はい』か『YES』の返事しか許されていなかった彼は友人と頻繁に親交を深められること喜ばなかった。

素っ頓狂な声を出して震えているのだが、本当に彼はエルリックの友人として認識して良いものかシュテーリアは決め兼ねている。

もし、苦手としているなら遣いに出すことも控えた方が良いのでは…と考え、それを改めた。

マルクスは美形に弱いのだ。

ともなれば、エルリックの頼みを断れないのだろう。

そして、エルリックもそれを理解していて自分の素晴らしい造形美をフル活用しているに違いない。先程のシュテーリアのように。

シュテーリアとしても優秀な人材を手放す気はないので「下冬の月には移動できるようにしておいて下さいませね」と有無を言わさず頷かせ、ふと疑問を口にした。


「マルクス様はニルヴェーナの出でいらっしゃるのに髪色が鮮やかでいらっしゃいますのね?」

「これ、は……その…変わっちゃって…」


もごもごと聞き取りにくい声で言った内容にシュテーリアとフェルキスは苦笑するしか無かった。

彼は幼い頃から植物の種や芽にあらゆる魔法を組み込みながら育てたり、或いは肥料や水などに変化を与えながら育てた野菜などを自分で育て、自分で食していたという。

その過程で髪も瞳も変色したのだと言った。


「その変色する効能を持った植物を使えば魔法を使用しなくても変装できるようになるのではなくて?」

「確かにそれは便利だね」

「…あるよ」

「……え?」

「あるよ。変色薬。ちょっと待ってね」


まさかの事態にフェルキスでさえ呆然と彼の行動を見守るしかなく、次第に目の前の机の上が色とりどりの液体が入った小瓶で埋められていく。


「これとこれとこれは眼の色を変える点眼薬。青と緑と赤になるよ。量と併用によって色と濃さが調節できて、効能は3時間くらいかな。それで、こっちは髪色が変わる液体整髪剤。こっちは半日くらいかなぁ…でも、色は赤と青しかない。こっちも塗布量と併用で色合いとか色々変えれる……けど…どうしたの?」


唖然とするシュテーリアとフェルキスに彼は本当に何も分かっていないのか首を傾げる。


「これは、いつ開発したのかな?」

「学院に入る前かな」

「公表してないよね?何で黙ってたのかな?」

「……ニルヴェーナ公爵に強奪されたことはあるけど、誰にもあげてないし話してないよ。僕はひっそりこっそり生きてたいんだ……こんなの公表したら表舞台に立たされるじゃないか」


マルクスは思った以上に優秀だと納得せざるを得ない。

実を言えばフェルキスも半信半疑な部分はあったのだ。大きな功績を残している訳でもないマルクスを何故かレイスやモストン公爵、更にはエルリックやフェリシアさえも「アレを逃がすな」と言ったのだ。

その理由を深く理解してフェルキスは彼が並べた薬品の説明を求め、マルクスは一つ一つ説明していった。

結果から言えば、並べた薬品の殆どが公表すべきと思えるものだった。

鎮痛剤や解熱剤というものもあれば、香水や消臭液などもある。

その香水でさえ市場に出ている物の倍の種類があった。


「これは秋の花、これは春の花から、こっちは…冬かな?これは夏の果実で作ったんだよ。濃度によって用途を変えれるんだ。例えば、室内にこっちの消臭液を撒いてから春の花の香水を撒くと一気に室内がこの香りで満たされるし、こっちの濃度の低い香水なら身体につけても不快にならない程度の香りがするよ」


自分の調合した物について説明する彼は先程よりも爛々とした声色な気がする。

シュテーリアは香水の小瓶を手に取り「公表してはくれないの?」と尋ねたが彼は先程と同じ理由で拒否した。


「そう……残念だわ」

「マルクス、君の名前が出なければ問題ないのかな?」

「うん……あ、そうか!妖精さんが権利を持てば僕の名前が出なくて済むんだ!!」


どこまでも引き籠もりの思考である。


「作るのは僕がやるけど、それを妖精さんが間に入ってミケロ商会とかに売ってもらえばいいんじゃないかな?」

「いや、ミケロ商会と共同で香水専門店を出そうか。まずは貴族向けに」

「でも、わたくし経営なんて……」

「それは問題ないんじゃない?妖精さんの名前が代表者のところにあるだけで充分効力があると思うよ。経営の方は慣れてるミケロ商会とか詳しい人間にやってもらえばいいだけだよ!適材適所ってやつだよね!」

「マルクスの場合は都合いいように言っているだけだとは思うけど、そういうことだよ。何よりシュテーリアが広告になるんだから代表者としても充分な務めになるはずだよ」

「……そういうことなら色んな方にマルクス様の香水を知っていただけるように頑張るわ!」


力強い宣言にマルクスは「妖精さんは頑張り屋さんだね。もっとひっそりしていた方が楽なのに」と言いつつ手元にある物品をエアリステ領主城に送る準備をしてくれた。

今後は新たな薬品や製品ができる度にシュテーリアに連絡するという約束を取り付け、マルクスも一緒に連れ立ってミリアムとベルが待っている応接室に向かった。

道中、マルクスの姿を見た研究員たちが「あいつの部屋の扉って開くのか!」とか「マルクスって本当に居たんだな」などと言っている声が聞こえ苦笑いをしながらマルクスを見上げると彼はフードを更に深く被り直している所だった。


「そ、それじゃあ僕はここまでで…」


応接室の前で立ち止まり、マルクスはそう言って顔を俯かせ、シュテーリアはふにゃりと笑んで彼の手を取った。


「はい。マルクス様、これから宜しくお願い致しますわ」

「う、うん。えっと…その……妖精さ、いや……シュテーリア、ちゃん……宜しくね」


触れた手が一気に熱を帯び、彼は頭を下げて手を離すと瞬時に姿を消した。

おそらく部屋に戻ったのだろう。


「さて、僕らも城に帰ろうか」

「はい、お兄様」


そう言ってミリアムとベルと合流し、来た時と同様にジギルに見送られてエアリステ領主城へと転移した。

一瞬で領主城へと転移した時にシュテーリアは、ふと思った。

ルルネアたちよりも早々に城に戻ることになるなら、やはりチェルシュも連れて来るべきだったのではと。

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