表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/51

第7話 初めてのレベルアップ!

 それから、俺は街の周辺を歩き回った。


「スキル『愛のムチ』を発動ッ! 喰らえッ!」


 途中で何匹かのオオカミに遭遇するが、スキル『愛のムチ』を使ってムチで攻撃することで撃退する。相手が、『はぐれオオカミ』という名前のとおり複数で出現しないことも幸いした。また、ムチはリーチが長いため相手より先に攻撃ができる。さらに、武器の特性に『スタン効果』があり、一撃でしとめ損なっても一定確率で敵をスタンさせることができた。


 こうして、スキル『愛のムチ』と革のムチで俺は次々とオオカミを狩っていく。そして、10匹目のオオカミを倒した時、「ピコーン!」という音がしてメニューパネルが開いた。


『レベルアップ! ステータスポイントを10取得しました』


 俺は、レベル2になった。HPとMPが少し増えている。そして、新たに得たステータスポイントが10ある。これは、好きなように割り振ることが可能だが。


「よし! ステータスポイントは全て『愛』につぎ込むぜ!」


 当然のように、俺は叫んだ。メニューパネルに、俺の新たなステータスが表示される。



 名前:ハル

 職業:バーサーカー

 レベル:2

 HP:53 MP:14


 ステータス

 腕力:0 体力:0 器用:0 敏捷:0 魔力:0 愛:110 


 スキル

 バーサークパワー、愛のムチ、価格交渉


 装備

 革のムチ、冒険者の服



「さて、レベルも上がったし。戦闘のコツもだいたいつかんだ。いったん、街に戻るか……」


 もともと、戦闘の感覚がつかみたくて街を出ただけだ。ステータス『愛』に極振りした俺だが。意外にも『愛のムチ』というスキルのおかげで戦うことはできた。


 しかし、問題もある。スキル『愛のムチ』を発動させるにはMPを消費しなければならない。だから俺がまともに戦える回数は限られていた。


 休憩して時間を経過させれば、MPは徐々に回復するが。それでも連続して戦えば、すぐにMPは底を尽きてしまう。


 それに、はぐれオオカミみたいに単体で現れるモンスターなら問題ないが。複数の敵と戦うのには不安があった。


 まだまだ、装備を整えたり、仲間を見つけたり。やるべきことはいっぱいある。


 街に戻る頃には、夕方になっていた。ゲームの中と現実では、時間の進み方が違うのだ。実際には、ゲームを始めてからまだ2時間くらいしか経っていない。


「さて、どうしようかな?」


 とりあえず情報が欲しい。そう思いながら街のメインストリートを歩いていると、『PUB』と書いてある看板を見つけた。


「酒場か…… 情報を得るには、うってつけだな!」


 俺は、そうつぶやくと酒場の入口に向かった。



よかったら、ブックマークや評価ください。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ