表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

49/51

第48話 工房に行こう

 俺たちは、ワープして街に帰って来た。ちなみに転移先は、街の広場である。到着すると、メルティーが俺たちに話す。


「ごめんなさい。ボクは塾があるから、今日はもうログアウトするよ」


 メルティーは、現役の小学生だ。塾に学校にと、ニートの俺より忙しそうだ。


「お兄さん! カタリナさん! 今日は、すっごく楽しかったよ! また一緒に遊んでね!」


「はい! メルティーさん。もちろんです!」


 メルティーとカタリナは、すっかり仲良しになった。メルティーは、手を振りながら光の粒子となって消えていく。カタリナも名残惜しそうに手を振って見送った。


「行っちゃいましたね…… メルティーさん」


「ああ。まあ、すぐにまた会えるさ」


 カタリナは、少し寂しそうだ。しかし、メルティーとはフレンド登録もしておいたので、そのうち会えるだろう。俺は、カタリナの肩をたたく。


「それより、今日手に入れたアーマーフィッシュのうろこで『フィッシュアーマー』でも作りに行こうか」


「そうですね。行きましょう! ハル」


 カタリナは、俺を見て微笑んだ。


 それから、俺たちは街のメインストリートを歩く。メルティーに教えてもらった『工房』を探していた。しばらく歩くと、ハンマーのマークの看板を掲げたそれっぽい店を見つけた。さっそく中に入る。


「よお! いらっしゃい」


 筋肉ムキムキのたくましいオヤジが、俺たちに声をかけた。普通の武器屋とは、少し雰囲気が違う。店の中には、何人か他のプレイヤーもいた。


「何だ? 兄ちゃんたち。工房に来るのは初めてか?」


 俺がキョロキョロしていると、店のオヤジが側にやって来た。俺は、素直に答える。


「あ、ああ。初めてだ」


「そうかい。ここは普通の店とは違って、素材となるアイテムを用意する必要がある。それを職人が加工して新たなアイテムを作るんだ。あと、場所だけで借りて自分で素材を加工することもできるぜ」


 なるほど。しかし、俺には素材を加工するスキルなんて持っていない。俺は、自分が持っている素材アイテムをオヤジに見せた。


「この素材を加工してもらいたいんだが……」


「ほう。アーマーフィッシュの鱗か。それなら、『フィッシュアーマー』か『魚鱗の盾』が作れるぜ」


 俺は、バーサーカーなので盾を使うのは得意じゃない。


「それじゃあ、フィッシュアーマーを作ってくれないか?」


「あいよ! 加工する手数料として、500GPいただくぜ!」


 俺は、素材アイテムと代金を店のオヤジに渡した。『恐竜のタマゴ』を売ったお金があるので、まだ資金には余裕がある。


「それじゃあ、そこでちょっと待っててくれ! すぐに作るからよ」


 オヤジは、俺から受け取った素材を持って作業場に移動した。そして、フィッシュアーマーの制作に取り掛かる。俺とカタリナは、ボーッとそれを眺めていた。その時。


「ねえ! あなたたち!」


 突然、後ろから声をかけられた。振り向くと、魔術師っぽいローブを着た女性が立っている。きれいなお姉さんだ。


「急に声をかけてごめんなさい。私の名前は、ミランダ。レベル6の魔術師ウィザードよ」


 お姉さんは自己紹介した。初めて見る魔術師プレイヤーだ。



よかったら、ブックマークや評価ください。

よろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ