第42話 ラブマシーン
ズシン! ズシン!
ウッドゴーレムは、大きな足音を立てて近づいて来る。
「行くぜッ! スキル『愛のムチ』を発動ッ! さらに、スキル『電撃ムチ』を発動ッ! 喰らえッ!」
俺は、2つのスキルを発動させるとムチを振るった。
パシィーンッ! バチバチッ!
ムチの先端が、ウッドゴーレムの胴体に直撃する。電流が流れて火花が散る。しかし、ウッドゴーレムは全く怯むことなく手に持った棍棒を振り下ろした。
「うわあッ!」
俺は、後ろに飛んで棍棒を避けた。危ないところだった。
「くそ! こいつ、俺の『電撃ムチ』が効いていない!」
「お兄さん! ウッドゴーレムは、魔法生物だから電撃は効かないよ。あと、体が木でできてるから打撃にも強いんだ!」
メルティーが後ろから声をかけた。俺のムチは打撃武器だ。電撃も効かないとなると、俺の攻撃は無意味である。俺は、メルティーに尋ねた。
「それじゃあ、どうすればいいんだ?」
「たぶん、炎属性の攻撃が弱点だと思うんだけど……」
メルティーが答える。炎属性の攻撃か。そんな攻撃手段は持っていない。その時。
「私に任せてください! スキル『火炎斬り』を発動ッ!」
横にいたカタリナが叫んだ。カタリナのロングソードの刀身が赤く輝く。そして、炎に包まれた。
「行きますッ! はあッ!」
カタリナは、炎をまとったロングソードでウッドゴーレムに斬りつけた。ウッドゴーレムは、攻撃を喰らってヨロヨロとよろめいている。
「おお! 攻撃が効いている。すごいぞ! カタリナ!」
「お姉さん! すごい!」
俺とメルティーは、感心して声を上げた。声援を受けて、カタリナはさらに剣を振る。
「とどめです! はああッ!」
カタリナは、ジャンプして剣を振り降ろした。ウッドゴーレムの頭部を叩き割る。その攻撃で、ウッドゴーレムは地面に膝をついた。そして、光の粒子となって消えていく。
ピコーンと音がしてメニューパネルが開いた。
『レベルアップ! ステータスポイントを10取得しました』
ウッドゴーレムを倒したのはカタリナだが、一緒に戦った俺のレベルが上がった。これで、レベル4になった。俺は、メニューパネルを操作してステータスポイントを振り分ける。もちろん『愛』に全部振り分けた。さっそく、新しいステータスを確認する。
名前:ハル
職業:バーサーカー
レベル:4
HP:70 MP:23
ステータス
腕力:0 体力:0 器用:0 敏捷:0 魔力:0 愛:130
スキル
バーサークパワー、愛のムチ、価格交渉、電撃ムチ、口説く、二刀流
装備
革のムチ、ショートソード、バトルジャケット
これで、ステータス『愛』が130になった。すると、メニューパネルにメッセージが表示される。
『新しいスキル【ラブマシーン】を取得しました』
ステータスを上げたことで、新たなスキルを獲得したようだ。しかし、『ラブマシーン』とは。いったい何だろう。名前だけでは意味不明なスキルだ。
よかったら、ブックマークや評価ください。
よろしくお願いします。




