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第33話 トラップ

 相手がレベル15だろうと、俺にできるのはいつもの戦法だけだ。俺は、叫んだ。


「スキル『愛のムチ』を発動ッ! さらに、スキル『電撃ムチ』を発動ッ!」


 ステータス『愛』に極振りした値が攻撃力に変換される。さらに、ムチが電撃をまとう。しかし、敵の男は余裕そうに笑っている。


「うふふふ。『愛のムチ』ですって? 何を見せてくれるのかしら。お姉さんワクワクしちゃう!」


 気持ちの悪いオネエ言葉だ。


「うるさいッ! これでも喰らいやがれッ!」


 俺は、男に向かって思いっきりムチを振るった。


 パシィーンッ! バチバチッ!


 ムチの先端が、男の厚い胸板に直撃する。破裂音が鳴り響き、火花が飛び散る。手ごたえありだ。これで、電撃の効果でスタンしている間に、もう一度攻撃すれば。そう思った、その時。


「あらやだ! レベル3とは思えない攻撃力ね。お姉さんビックリしちゃった!」


 男は、少し驚いた顔をして、首をコキコキと動かしている。ダメージは与えたようだが、スタンしている様子はない。俺は、驚いて声を上げる。


「何ッ!? 効いてないのか!?」


「ああ。ごめんなさい。私、スキル『電撃耐性』を持っているの。だから、電撃ムチは効かないのよ。残念だったわね」


 そう言いながら、男はニヤリと笑った。電撃が効かない。これはマズイ。


「さあ、今度はこっちの番よ! うふふふ」


「ひぃッ!」


 俺は、慌てて後ろに飛んで距離を取る。まともに戦って勝ち目は無い。それなら……


「メニューパネル・オープン!」


 俺が叫ぶと、目の前にメニューパネルが開いた。急いでアイテムボックスから『火炎瓶』を選択する。最初の集落で見つけた攻撃用アイテムだ。


 俺の手元に、液体の入った瓶が具現化した。俺は、それを男に向かって投げつける。


「無駄よッ!」


 男は、ムチを振るって火炎瓶をはたき落とした。「パリーンッ!」と音がして火炎瓶が割れると、そこから炎が燃え広がる。ダメージは与えられなかったが、俺と男の間に炎の壁ができた。その隙に、俺は男に背を向けて走り出した。


「あ、コラ! 待ちなさいッ! 逃がさないわよッ!」


 男の叫ぶ声が聞こえるが、炎のおかげですぐには追って来られないはずだ。俺は、崩れかけた建物の中に逃げ込んだ。ドアを閉めるとメニューパネルを開き、アイテムボックスから『クレイモア』を選ぶ。アメリカ軍の使用する指向性対人地雷だ。


 俺は、ドアの近くにクレイモア地雷を設置する。さらに、ワイヤーをドアノブにセットした。これで、ドアを開けると爆発する罠の出来上がりだ。


「へへへ。さあ、来やがれ!」


 俺は、ムチを持って待ちかまえた。クレイモア地雷が作動した瞬間を狙って、さらに攻撃を加える。いくらレベル15の猛者とはいえ、一溜まりもないはずだ。



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