第30話 暗殺者メルティー
島の中心を目指して道を歩く。他のプレイヤーに遭遇することなく、次の集落にたどり着いた。さっきと同じように、三角屋根の洋風の民家が数件並んでいる。
俺は、家の中に入るとアイテムを探した。今のうちにアイテムを集めておいた方が、ゲームの後半で有利になるに違いない。
「お! これは何だ?」
俺は、めずらしいアイテムを見つけた。オリーブ色のプラスチックの箱のようだが。見たことのないアイテムだ。手に取るとメニューパネルが開く。
『クレイモアを手に入れました』
そう表示されている。俺は、メニューパネルをタッチしてアイテムの詳細を見た。
『クレイモア』
アメリカ軍の使用する指向性対人地雷。
バトルロイヤルイベント専用アイテム。
ワイヤートラップとして設置可能。
なるほど、地雷か。つまり、罠を仕掛けることができるって訳だ。逆に言えば、他のプレイヤーが罠を仕掛けることも可能ということだ。今まで無警戒に建物を探索していたが、これからは気をつけよう。
家を出ると、向こうに人影を発見した。他のプレイヤーかと思って身がまえるが。それは、小学生くらいの女の子だった。
「女の子? こんなところに? NPCか?」
俺が躊躇していると、女の子もこちらに気づいて歩み寄ってくる。ショートカットの可愛い髪型。クリっとした目の大きな、将来が楽しみな美少女である。女の子はニコニコしながらこちらに歩いて来る。その時、「ピコーン!」と音がしてメニューパネルが開いた。
『名前:メルティー 職業:暗殺者 レベル:5 撃破数:3』
それは敵プレイヤーの情報を告げる内容だった。しかも撃破数という項目が増えている。この女の子は敵プレイヤーだ。しかも、今までに3人のプレイヤーを撃破した強者である。俺は、すぐにムチとショートソードをかまえた。
「はぁい! お兄さん2人も倒してるんだ。少しは楽しめそうだね!」
女の子はニコっと笑った。このゲーム『アークソウルオンライン』では、キャラメイクで容姿をある程度変えられるが、性別や身長など極端な変更はできない。そうなると、つまり。
「うふふふ。そうだよ。ボクは現役の小学生プレイヤーさ。でも子供だと思って舐めない方がいいよ」
女の子は、そう言いながら腰からナイフを取り出す。変わったナイフだ。ブーメランのように刃が折れ曲がっている。
「これは、グルカナイフって言うんだ。グルカ族の傭兵が使うナイフ。ボクの愛用の武器さ」
女の子は、グルカナイフをわざわざ見せつけるように持った。
「そうかい。子供だからって手加減はしないぜ! スキル『愛のムチ』を発動ッ! さらに、スキル『電撃ムチ』を発動ッ!」
俺は、いつものスキルを発動させて臨戦態勢に入る。見た目は、小学生の美少女だが油断はできない。
ロリ、ボクっ娘好きのみなさん、お待たせしました。
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次回もお楽しみに!




