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第11話 貯蔵庫のボス(後編)

「これでも喰らいやがれッ!」


 俺は、力いっぱいムチを振るった。


 パシィーンッ!


 ムチの先端が、キングモンスターラットの顔面を直撃する。


「チュウゥゥゥーッ!?」


 キングモンスターラットが苦痛で顔を歪ませた。俺の攻撃は確実に効いている。しかし、まだキングモンスターラットは倒れない。


「チュウゥゥゥーッ!!」


 鳴き声をあげながら突進してくる。俺は、横に飛んでかわした。次の瞬間、ムチのようなものが俺の顔面に直撃した。


「うわあッ!」


 キングモンスターラットのムチのような尻尾による攻撃だ。さっきと同じパターンなので来るのは分かっていたが。あまりにも素早くて避けることはできなかった。


「くそッ! まずい、回復しないと……」


 俺は、メニューパネルを操作してアイテム欄から回復薬ポーションを選択する。手元に、緑色の液体が入った瓶が現れる。俺は、瓶に口をつけてゴクゴクと飲んだ。HPがみるみる回復していく。


 しかし、回復薬ポーションは残りわずかだ。何度も回復できるわけではない。


「行くぞッ!」


 俺は、再びムチを振るった。攻撃は、キングモンスターラットにヒットする。ダメージは与えているはずだが、まだ倒れる気配は無い。


「チュウゥゥゥーッ!!」


 キングモンスターラットが突進してくる。この突進を避けても尻尾の攻撃が待っている。


「ならば、正面から受け止めてやるッ!」


 俺は、無謀にもキングモンスターラットの突進を受け止めようとした。


「うわあああッ!」


 しかし、その作戦は無駄だった。俺は、簡単に跳ね飛ばされて地面をゴロゴロと転がった。HPが残りわずかである。何とか回復薬ポーションを飲んで回復する。


 その後も死闘は続いた。


 俺は、果敢にムチで攻撃するが、キングモンスターラットはなかなか倒れない。そして、突進と尻尾のムチによる攻撃で俺は追い詰められていく。


 そして、ついに最後の回復薬ポーションも使い切ってしまった。ここで倒せなければ、もう後は無い。


「くそッ! いい加減に倒れろッ!」


 俺は、力を振り絞ってムチを振るった。しかし、キングモンスターラットは倒れなかった。もうダメかと思った、その時。


『新しいスキル【電撃ムチ】を取得しました』


 ピコーンと音がして開いたメニューパネルに、そう表示されている。


「何だ? こんな時に……」


 俺がメニューパネルに手を触れるとスキルの説明が表示された。



 『電撃ムチ』

  取得条件:ムチによる攻撃を100回以上行なう。

  効果:ムチに雷属性を付与。攻撃力をアップさせる。また、スタン確率もアップさせる。



「なるほど。よし! 使ってみるか! スキル『電撃ムチ』を発動ッ!」


 俺は叫んだ。しかし、特に何かが変わった様子は無い。そこへキングモンスターラットが突進して来た。慌ててムチを振るった。


 バチバチッ!


 ムチが直撃した後、火花が散る。


「チュギャアアアアアーーーーッ!」


 キングモンスターラットが、明らかに今までと違う悲鳴を上げた。そして、ピクピクと体を痙攣けいれんさせている。どうやら感電して動けないようだ。


「よし! ここからは、ずっと俺のターンだぜッ! 死ね! ネズミ野郎!」


 俺は、感電して動けなくなったネズミをムチで何度もひっぱたく。そして、ついにキングモンスターラットは倒れた。


『レベルアップ! ステータスポイントを10取得しました』


 勝利を祝うかのように、メニューパネルからレベルアップの報告がされる。さらに、続けて。


『称号【ネズミ駆除の達人】を取得しました』


 よく分からない称号も与えられた。


「手強い相手だったぜ……」


 ふーッと大きく息を吐いた。かなりの苦戦を強いられたが、何とか俺は勝利することができた。



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