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別れ
「シーザー?」
シーザーがあまりにも長いこと動かないので、シーナは心配になって声をかけた。
シーザーは、頬を手で押さえ固まっていた。
ふと、シムという少年に怒りが湧いてきた。
「なんだよ! あいつ! スティナと腕組んでた。あいつ、なんなんだ!」
「でも、お前、スティナとキスしたじゃん」
と、クスナ。
しーっと、シーナは人差し指を唇に当てる。
一応はこっそり様子を覗ってたわけだし。
だが、シーザーはそのことに気づくでもなく、また一人で赤くなって固まった。
「よっぽど、好きだったんだな」
そう考えると、シーナもクスナも胸が締め付けられるような思いだった。
二人はもう二度と会えないだろう。
「帰ろうか」
クスナはシーザーの肩をつかみ、強引に歩かせた。
こうして、三人は帰路についた。
シーザーとスティナの物語はここまでとなります。
この後、二人はどうなるのか? それはまた別のお話……?
この物語はあと二話続きます。




