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機械仕掛けの魔法使い -スティナ-  作者: チク


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13/19

サイテー


 次の日の朝、シームァはゲートの前にいた。


 シームァはゲートの周りが雪で積もってないか確認する。

 夕べは雪が降らなかったが、霜が積もってることもあるのだ。


 ゲートの扉は開くし、特に問題はないだろう。

 扉の向こうは異世界だったり、違う星なんてことはなかった。

 いつもの見慣れた四角い空間だった。


――まあ、問題なさそうね。



 シームァに少し遅れて、シムィンが来た。


「昨夜はずっと調べものしてたみたいだけど、よく起きれたわね」

 クスナの家から帰ってきたシムィンは、エルフやゲートやカメレオンについて夢中に語り、その後はずーっと研究所の書庫に籠っていたようだが。


 それを聞いて、シムィンは自嘲的に笑う。


「僕は眠らないからね。眠れないが正しいのかな」



     * * *


 それから、ゲートの前に来たのはシーザーとスティナだ。


 シーザーとしては、スティナに帰ってほしくないのだがそうもいかない。

 あと、ゲートが開くのを見てみたいというのもあった。


 ゲートが開くのに興味があったのは、シーザーだけじゃなく、シームァとシムィンもだ。

 二人は同じ敷地の研究所の窓からゲートの様子を覗っていた。


 シーザーの姉のシーナは、こっそり隠れて見ていた。

 家を出るシーザーには、『最後に二人で思い出残しておきなさい』なんて言って見送って、本当はこっそり後をつけていたのだ。

 スティナがどうやって帰るのか興味もあったし、弟の初恋(?)と失恋(!)も気になってしょうがなかった。

 隠れてるシーナのところにクスナも合流した。



 スティナはゲート横の端末を操作する。


「シーザー、ありがとね」


「……うん」

 シーザーはスティナを見ていた。

 スティナが帰ってしまう――そう思うと、言葉が出なかった。


「じゃあ、トッキー、よろしくね」

 スティナはカゴをゲートの前に置いた。

 中にはトカゲならぬカメレオンがいる。


「トッキーがゲートを繋ぐの?」

「うん。だって、トッキーが逃げ出したから、私、ここまで来たんだもん」

「そ…そうだね」


――そっちだったか。

 そんなことならペットなんか見つけなきゃよかった、なんて考えたシーザーは自分をサイテーだと思った。


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