【オープニングシーン】 天見りん子……”ちゃんこや雷音”改め”たこらいおん”にて
【オープニングシーン:天見りん子……“ちゃんこや雷音”改め“たこらいおん”にて】
RL:最近、りん子にはお気に入りの場所がある。
そこは、学校帰りに寄れてリーズナブル。
その場所の名は“たこリアル”。
りん子:そこは、今、“たこらいおん”だよ!!
RL:ああ、そうでしたね。
前回のアクトの最後に「ちゃんこや雷音」に「たこリアル」が間借りすることになって名前が変わったんでしたね。
りん子:そうだよ〜。
RL:「ちゃんこや雷音」の方には掛け軸とかあるんですけどね。
つみれ:変な感じだね〜。
りん子:いつもクリスちゃんと行くんだよ〜。
今日も一緒に来てるからね!!
RL:わかりました。
では、二宮クリスも一緒にいるということで。
……で、その「たこらいおん」でも元「たこリアル」の方ですが……。
何せ!! 「ぐるのば」のトップ!!
「安い」「タコがでかい」たこ焼きで、とても盛ってます。
凱:「ちゃんこや雷音」の方はどうなんだ?
RL:全然盛っていません。
バカみたいに高いですからね。
凱:でも、「ぐるのば」で3位だったじゃねぇか?
RL:何、言ってるんですか!?
このトーキョーN◎VAでは、1位以外、何の価値もないんですよ!?
つみれ:えー!?
じゃあ、「つみれおこし」も!?
2位だったのに〜。
つみれ、頑張って作ったのに〜。
凱:作ってたのは、秘書の中山じゃねえか。
つみれ:違うもん。
そうだけど、違うもん。
RL:いずれにしても「たこリアル」だけが大繁盛です。
りん子:じゃあ、たまにちゃんこも食べる〜!!
RL:小学生がちゃんこ……。
一流企業の部長級じゃないと食べられないほど高額ですけどね。
まあ、りん子はお金に困ることはありませんから、好きな時に食べられますが。
りん子:お店の真ん中辺りにいて、どっちも頼むよ〜。
つみれ:うわ〜……ブルジョア……!!
りん子:「ブルジョア」って?
つみれ:お金をたくさん持っている人のことだよ〜。
RL:と、いうわけでちゃんこが出てきますが……。
RL/豪雷音:「ちょっと待てぃ!!
ちゃんこは、みんなで食うもんだ!!」
りん子:「ほら、クリスちゃんも一緒に食べようよ〜」
RL:では、クリスも一緒に食べますが……。
RL/クリス:「こ、こんなの食べたことないッッ……!!
ダ、ダシがぁぁ〜……!!」
つみれ:小学生にこんな高級なモノを食べさせちゃダメだよね〜。
RL:きっと、クリスちゃんはロクな大人になりませんね。
りん子:そんなことないよ!!
凱:まあ、りん子は、もうロクでもないけどな。
りん子:黙ってて、ダモン!!
RL:と、そこに借金取りらしい男が入ってきます。
目当ては「ちゃんこや雷音」の方です。
豪雷音に声をかけます。
RL/借金取り:「私、河渡ファイナンスの者です。
今月の売り上げはどうですか?」
りん子:その様子をこっそり写真に撮っておくよ!!
カシャッ!カシャッ!
凱:「こっそり」ってワリには、結構な音がしてるぜ?
つみれ:ホントだね〜。
りん子:あ、やっぱりウェブチャームを使って録画。
これなら、シャッター音とかないしね。
RL:では、〈芸術:アレンジ〉で判定を。目標値は13で。
りん子:普通に撮るのも判定がいるの?
RL:気付かれないように撮るんですよね。
それに効果的な画像を撮るなら判定がいりますね。
どういう画角にするか、なので〈芸術:アレンジ〉というわけです。
ただ撮るだけならいりません。
りん子:ん〜、やっぱりちゃんと撮っておくよ。
もったいないけど、スペードのAを使う!
りん子の〈芸術:アレンジ〉判定。―成功。(達成値21)
RL:では、りん子はこっそりと録画しています。
RL/豪雷音:「今月の支払いですか?
……利息くらいしか……」
凱:「たこリアル」と合体して、ちょっとはマシになったんじゃねぇのか?
RL:確かに「たこリアル」に場所を貸していることで、場所代は入ってきますが、とても借金を返すどころではありません。
まあ、場所代が入ったりするので、利息だけでも返せるようになった分だけは良くなったと言えます。
なにせ、材料代がハンパないですから。
凱:もしかして、主な売り上げって、りん子や俺が食った分だけか?
つみれ:まあ、凱さんのお金は、主にりん子ちゃんから来てるんだけどね〜。
りん子:ね〜。
RL:ってことは、りん子1人が支えている?
まあ、どっちにしても利息を返すのが精一杯ですね。
河渡ファイナンスの男は、豪雷音にこう告げます。
RL/借金取り:「……当社としては、全く構いません。
どうです?この辺りで借り入れの方を一本化したら。
中華系にもだいぶ、お支払いになっているようで。
娘さんのためにも、ね?
さっき、見てきましたけど、タコヤキ売ってましたよ?」
一同:え〜!?
RL/借金取り:「どうです?
まるまる店ごと、タコヤキ屋さんに売ったら?
RL:そのセリフを聞くと、豪雷音は激昂します。
RL/豪雷音:「黙れ!!
帰れ!! 帰ってくれ!!」
りん子:「ちょっと待って下さいよ〜」
RL/クリス:「ちょ……ま、マズイよ。りん子ちゃん」
RL:りん子が口を挟んだので、クリスはオドオドしています。
クリスちゃん、かわいそー。
りん子:「ちゃんこ、すごく美味しいんですよ?
でも、お客さんが来ないから儲からないだけで」
凱:結構、致命的だな。
客が来ないってのは。
りん子:「誰か、呼び込みをしてくれれば……。
ちょっと高いだけだって。
本物だから美味しいんですよ」
RL/借金取り:「何をバカなことを……」
りん子:「ちょっとあげるね」
RL、この人の口にちゃんこを入れるよ。
「エイッ!」て。
RL/借金取り:「このガキャァ!! 何を!!
……………。
…………………!!
……う、ウマイ!!
こんなうまい肉! ほ、骨まである!
何てモノをガキが食ってるんだぁ!?」
銃:確かに。
RL/借金取り:「お前、コレ、いくらで食ってるんだ?
……ちょっと、河渡ファイナンスへ行こうか」
りん子:「行かないよ!!」
RL:そうやって、話しているとですね……。
RL/謎の男:「いやー、ホントにこの店はオイシイですねー!」
りん子:「ボーン!!」って見るよ。
顔見るよ。「ボーン!!」って。
一同:ボーン?
りん子:「ボーン!!」って顔を見るの!
今、喋った人の!
言うよね!? 「ボーン!!」
一同:言いません。
りん子:じゃあ、「ヒュッ!!」って見るよ、「ヒュッ!!」って。
一同:ヒュッ?
りん子:「ヒュッ!!」て見るの!
言うよね!? 「ヒュッ!!」
一同:言いません。
凱:もはや、意味がわからんな。
擬音語にはなっていないぜ。
りん子:とにかく、見るの!
今、喋った人の顔を!
RL:じゃあ、まあ、りん子が振り向くと、そこにはちょっとイントネーションのおかしい日本語で話す20代の男がいます。
RL/謎の男:「ここのチャンコは、とてもオイシイですよ?」
りん子:「こんにちは!!
そうですよね!?」
たこやきを食べながら話すよー。
謎の男:「以前から食べてますよ。
どうも、河渡ファイナンスさん。
蔡銀月と言います。
ニホン語では」
凱:中華系!? 三合会かよ!!
RL:蔡銀月は、優男風で、袖の長いパオを着ている物静かな男ですね。
凱:ケッ!!
銃:「ケッ!!」って……。
りん子:ダモンって小者っぽいね!!
つみれ:そうだそうだ〜。
凱:…………。
RL:で、河渡ファイナンスの男は、その名前を聞くと、「ギョッ」とするよ。
RL/銀月:「お仕事のハナシは終わりました?」
RL/借金取り:「ま、また、来月、来ます。
……娘さんのためにもよろしいかと……」
RL:そういうと、河渡ファイナンスの男は、袖で唇をぬぐって名残惜しそうに帰って行きます。
りん子:名残惜しそう?
RL:まだ、食べ足りないんですよ。
普通じゃ、食べられないモノですからね。
RL/豪雷音:「……銀月さん、今月の支払いはもう少し待って欲しいんですが……」
RL:今、さっき、河渡ファイナンスに利息を支払ってしまったからですが。
RL/銀月:「イイエ、全然、気にしていません。
仕事さえ、上手くいっていれば。
……それより、先程の方は?」
RL:豪雷音は、それには答えません。
りん子:RL、蔡銀月さんは、お金を取りに来ただけの人?
RL:では、〈心理〉の判定をどうぞ。目標値は15。
りん子の〈心理〉判定。―成功。
RL:りん子は、この蔡銀月という男が、どことはなしに「ゾロリ」とする雰囲気を持っていることがわかります。
凱:タダ者じゃねぇってことか……。
RL:蔡銀月は、りん子のところに来ます。
RL/銀月:「お食事中にご迷惑をお掛けしました」
RL:そう言って、ニッコリと笑います。
りん子:銀月さんて、いい人だね!!
つみれ:カッコいいね〜。
凱:オイ、お前ら、騙されんな。
りん子:ねー。
つみれ:ね〜。
RL/銀月:「その制服は、斑鳩第2小学校ですね?」
凱:ホラ見ろ。コイツはロリコンだ。
小学生マニアだぜ!?
りん子:ダモンは黙ってて!!
っていうか、キモイ!!
凱:……。
RL/銀月:「私はタタラ街で、雑貨店をやっている蔡銀月と申します」
りん子:「私は、斑鳩第2小学校の天見りん子です」
RL/銀月:「良ろしければ、お店の方にも来て下サイね」
RL:そう言うと、蔡銀月は、名刺と小さな陶器の置物を差し出します。
りん子:置物ってどんな?
RL:はい、弓を引く戦士の置物です。
りん子:「銀月さん、これは何ですか?」
RL/銀月:「ハイ、これは、太陽が9つに増えた時に、8つを撃ち落とした戦士のオキモノです」
りん子:「太陽が9つに増えたの!?
それで、8つも撃ち落としたの!?」
RL/銀月:「ソウ。
太陽も月も増えすぎると、誰かが減らさないと……ネ」
りん子:「ありがとう!!」
RL/クリス:「りん子ちゃん、かわいい置物だし、カッコイイし、いい人だね!!」
りん子:「うん!!
銀月さん、いい人だね!!」
RL/銀月:「デハ、雷音サン、また……」
りん子:「絶対、お店、行くからね!!」
RL:すると、蔡銀月はニッコリ笑って……。
RL/銀月:「楽しみにしていますヨ」
RL:といったところでシーンカットです。
で、りん子のPSとキーは……。
りん子のPS『たこリアル(たこらいおん)を守る』
りん子のキー『蔡銀月』『たこリアルの現状』
RL:それから、りん子にもアクトコネとして〈コネ:蔡銀月〉を1レベル。
スートも決めて下さい。
りん子:やっぱり、「感情」のクラブだね。
カッコいいし!!
つみれ:だよね〜。
RL:了解。
では、最後のつみれのオープニングシーンに行きましょう。