【マスターシーン】 『演武会』
【マスターシーン……新星帝都大学講堂“演武会場”にて】
RL:では、新星帝都大学の講堂がカメラに映ります。
りん子:演武会!?
RL:そうです。
今、新星帝都大学の講堂で蔡香月が所属する、「拳法部」の演武会が行われています。
演武会場の周りには一般の人も結構来ていますね。
演武が終わった生徒は観客席で他の人の演武を見ています。
つみれ:演武会に参加する人も結構いるの?
RL:総勢50名くらいはいますね。
みんな煌びやかなチャイナ服を着ています。
ただ、今日は何となく雰囲気が良くない感じです。
つみれ:そうなんだ〜。
演武する人と観客の人は同じ場所にいるの?
同じ高さの目線っていうか。
RL:いえ、観客の方は2階から演武会場を見下ろしているような感じです。
りん子:ねえ、何で雰囲気が良くないの?
RL:それはですね〜……(にや)。
つみれ:え〜!?
何か嫌な予感〜。
RL:2階の最前列の席に、大柄な男がこれ見よがしに座っているからですよ。
RL/大柄な男:「イヤ〜、これはいいモノだ……」
RL:男はそう言いながら「パチパチパチ」と手を打っています。
もちろん、周りには誰も近寄りません。
さあ、みなさん! お待ちかねの清川さんです。
りん子:イヤ、待ってないし。
つみれ:うん、待ってないよね〜。
RL:どうして!?
清川さん、いいヒトじゃないですか〜?
りん子:絶対に悪い人だよ!!
つみれ:気持ち悪いんだけど〜。
RL:まあ、確かに最初のうちは学校関係の警備の人が来ますけど、清川さんが組の代紋入りの名刺を見せると帰っていきます。
つみれ:「代紋」って何?
RL:ヤクザの組の紋章みたいなものです。
つみれ:それは、怖いよね。
わかるぅ……。
RL:そして、そんな清川さんを……下の演武会場から見上げる美少女。
りん子:蔡香月さん、だね?
RL:はい、そのとおりです。
つみれ:RL、ここに登場できますか?
RL:はい、マスターシーンですけど、登場判定すれば登場できます。
ここにいる人のコネだけが使えます。
つまり、〈社会〉の判定では無理です。
つみれ:じゃあ、ここは蔡香月さんのコネで。
RL:〈コネ:蔡香月〉なら、達成値は5でOKです。
つみれ:やった〜。
つみれの〈コネ:蔡香月〉登場判定。―成功。
RL:では、つみれは登場できます。
あらかじめ、会場の中にいても構いませんし、ここで登場しても構いません。
つみれ:うーん……。
じゃあ、会場にトコトコ走って登場しようっと。
それで、蔡香月さんとぶつかるって感じで。
RL:では、つみれは、会場に駆けつけると「ドン!」と蔡香月にぶつかります。
凱:ぶつかり稽古ってヤツか……!!
つみれ:違う!!
ちゃんと可愛くぶつかるから〜!!
「ハッ……ハッ……ハッ……!!
もう始まっちゃってるかな……!?
……キャッッ!!」
RL/蔡香月:「キャッッ!!」
RL:というわけで、美少女2人がぶつかってお互いに尻もちをつきました。
つみれ:「アイタタタ……。
ごめんなさい〜」
RL/蔡香月:「いえ。
……あの、あなたは?
入部希望でしたら、上で御覧に……」
つみれ:「しまった!!
ここじゃなかったか〜」
RL/蔡香月:「あの〜、もし良ければ、そこにいて下さい」
つみれ:「あなたも出るんですか?」
RL/蔡香月:「はい、あの、集中できないんで……」
りん子:RL、私も登場したい!!
RL:はい、では、ここにいる人のコネで登場判定に成功すれば出られます。
りん子:じゃあ、つみれちゃんのコネだね。
りん子の〈コネ:海幸つみれ〉登場判定。―成功。
りん子:登場したよ!!
「つみれちゃーん!!」
プレスパスを「バーン!!」って!!
パシャパシャ!!
「こども新聞で〜す!!」
RL:そうやってりん子が登場すると、向こうから香月が来ます。
りん子とは前に会っていますよね。
りん子:うん!!
RL/蔡香月:「……撮ってもいいけど、邪魔はしないでね……」
りん子:「邪魔はしないよ!!」
じゃあ、ウェブチャームで撮影するね〜。
つみれ:ところで、演武するのってどんな人たちなの〜?
RL:女の子の方が多いですかね。
あ、香月のグループはみんな女の子です。
で、いよいよ香月にスポットライトが当たって演武が始まりますが……。
つみれ:どうしたの?
RL:舞台がある1階の講堂には、凱さんの御同業みたいな人がたくさん集まっています。
RL/チンピラ甲:「おうおう、ハクイねーちゃんばっっかりだな〜」
RL/チンピラ乙:「もーちょっと足あがらんのかぁ〜?」
RL/チンピラ丙:「もう2〜3枚脱いだ方が良くなるんじゃねぇのかぁ〜?」
りん子:服、脱げるの?
RL:チャイナ服ですよ?
脱いだら裸、というか、下着姿です。
りん子:何それ!?
ひどッッ!!
RL:と、ここで全体の演武の動きが1回止まってしまいます。
つみれ:そうだよね〜。
ヒドイもんね〜。
RL:しかし、香月だけは、ムキになって1人で演武を続けます。
RL/チンピラ丁:「おうおう、剣なんか振り回してねぇで、もっと他のモン、振った方がいいんじゃねぇのかぁ〜!?」
りん子:何それ!?
意味わかんない!!
RL:演武の最中、ずっとそんなヤジが続いていたので、演武が終わると女の子たちはみんな肩を落として脇の方に下がっていきますが……。
香月は剣を持ったまま、ツカツカとチンピラの方に寄っていきます。
凱:RL、ちょい待ち!!
俺も出ておくぜ!!
舞台裏が潰れるが、仕方ねえ!!
RL:では、コネ判定を。
凱:コネか……。どうするか……。
ん!?
あ、清川さんか!?
RL:〈コネ:清川優一〉なら登場判定の目標値は5で結構です。
凱:なるほど……。
凱の〈コネ:清川優一〉登場判定。―成功。
凱:登場はしたが……。
清川さんの真意がわからねぇな……。
とりあえず、2階の観客席の中で様子を見てるぜ?
RL:了解。
こうして香月が、ツカツカとチンピラのところに近寄っていくと……。
つみれ:え! 香月ちゃん、近付いてっちゃうの!?
危ないよ? やめた方がいいのに……。
RL/チンピラ甲:「何だ、姉ちゃん!?
俺の胸に飛び込みたくなったのかぁ〜!?」
RL/蔡香月:「…………1年以上練習してきたのに…………!!」
RL:香月は怒りに震えています。
2階の観客席にいる清川は、じっとその様子を見ています。
つみれ:気持ち悪い〜。
りん子:サイアク!!
凱:何か、スゲェ……分が悪い感じがするぜ……!?
清川さん、大丈夫か!?
ところでRL、清川さんが何を考えているかわかるか?
RL:清川さんですか?
表情は読みづらいと思いますけど。
まあ、〈心理〉で判定を。
難易度は言いません。
凱:うーん……。
いいカードがねぇんだよな……。
凱の〈心理〉判定。―達成値12。
RL:それでは何を考えているかわかりませんね。
ま、清川さんですから。
で、チンピラの1人が蔡香月に……。
RL/チンピラ甲:「まあ、ケチな雑貨屋の娘じゃ、そんなもんかぁ?」
RL/蔡香月:「兄さんをッッ……!!
……うちの店を馬鹿にするなッッ!!」
RL:そう言うと香月は、持っていた演武用の剣でチンピラの顔を叩きます。
RL/チンピラ甲:「ギャーーーッッ!!
か、顔が……、俺の顔が……!!」
一同:!?
RL:見ると、チンピラの顔から血が出ています。
つみれ:え?
演武用の剣ってホンモノなの!?
RL:そんなわけがありません。
普通は刃先は丸めてあります。
りん子:じゃあ、切れるのっておかしいじゃん!!
RL:そうですね。
と、ここで後ろから「ドスン!!」と凄い音がします。
一同:!?
RL:振り向くと、演武会場の床に穴が空いています。
清川さんが2階から飛び降りた時に、床を踏み抜いたんですね。
銃:重ッッ!!
凱:まあ、サイバー化してると、とんでもなく重くなるからじゃねぇか?
RL:そうですね。
サイバー化していると、見かけよりもとても重くなります。
りん子:RL、さっきのチンピラの人がさ、自分で何かやったかどうかわからないのかな〜。
わかるよね!?
ウェブチャームで撮影してたし。
RL:そうですね。
では、きちんと撮影出来ていたかどうか〈芸術:アレンジ〉で判定を。
りん子:えー、撮れてるはずだよ!?
RL:確かにカメラは回っていたかもしれませんが、効果的な画像が撮れていたかどうかということは判定で。
目標値は15。
りん子:そっかー。
りん子の〈芸術:アレンジ〉判定。―成功(達成値15)。
RL:では、りん子のカメラには、チンピラが香月に剣で叩かれた時に自分の顔に何か細工をしたのが映っています。
しかし、香月の方は、手から「カシャン!!」と剣を取り落とします。
明らかに動揺しています。
りん子:「香月さぁ〜ん!!
その人は、自分で……」
RL:りん子が香月にそう言いかけると、清川が壁にピタリと張り付くような姿勢になります。
りん子:?
凱:そりゃ、壁を蹴って一気に距離を縮めるための攻撃姿勢ってヤツだろ?
RL:どうですかね?
銃:ねえRL、僕も登場したいんだけど?
RL:では、誰かのコネ判定を。
銃:うーん、やっぱり凱かな?
RL:何か、ベッタリな感じですね。
相反するレッガーとイヌなのに。
凱:違うっつーの。
銃の〈コネ:桜田門凱〉登場判定。―成功。
銃:「何か、賑やかだな〜。
お祭りかな〜?」
凱:能天気すぎるだろ!?
RL:という感じで、ここに登場するんですね?
銃:うん。
RL:では、銃が、偶然、演武会場に来ると……。
RL/チンピラ乙:「なんだ、テメェは!?」
銃:「ブラックハウンドだ!!」
凱:すごいギャップだな!?
RL:ここから登場した銃は、これまでのいきさつは知らないので……。
えーと、顔を押さえているヤツがいますね。
血が出ています。
凱:ここだけ見たら、蔡香月が剣でチンピラを斬りつけて怪我をさせたということしかわからねぇな……。
RL:ホントですね。
りん子:何言ってんの!?
えーと……、顔を押さえている人にマイクを向けて〈インタビュー〉!!
RL:では、判定をどうぞ。
りん子:ふふふふふ……。
ホントのことを聞き出すよ!
りん子の〈インタビュー〉判定。―達成値18。
RL:相手の制御値は抜けたか……。
〈自我〉で抵抗って……ちょっと無理だなー。
チンピラ甲の〈自我〉判定。―失敗。
りん子:「スゴイですね〜!!
本当に切られたみたいでしたよ!?
相当練習したんでしょうね!?」
RL/チンピラ甲:「練習なんかしてねぇよ!!」
RL:と答えた男の懐から小型ナイフが「カラン」と床に落ちます。
語るに落ちたってヤツです。
りん子:「なるほどー。
やっぱり演技だったんですね?。
これも演武の演出なんですねー。」
RL/チンピラ甲:「…………。
そ、そーなんですよー。
ア、 アハハハハ…………」
RL:すると、清川が男の襟首を掴んで「フン!!」と無造作に講堂の外に放り投げます。
つみれ:ひぇー。
RL:清川は満面の笑みを浮かべています。
RL/清川:「……もうサイコー」
RL:清川はサイバーアームを「シャコン!!」と動かして刃先を出すと、自分の顔に「グググググ……」と押し当てます。
当然、顔からは血がダラダラと流れます。
RL/清川:「……サイコーだ、お嬢さんたち……」
RL:清川の様子を見て、周りのチンピラはガクガク震え出します。
つみれ:マジで怖すぎるよぉ。
RL:しかし、清川は深々と一礼すると、講堂からフラリと出て行きます。
そして、その後、香月の同級生たちが「タタン、タタン」と倒れ始めます。
恐怖から解放されたので気を失ったんですね。
香月の方は、りん子に向かってこう聞きます。
RL/蔡香月:「本当に私、切ってないの?」
りん子:「うん、切ってないよ!!」
つみれ:香月さんの剣って刃がないんだよね?
RL:はい。
きちんと刃引きしてあるものです。
RL/蔡香月:「……そのカメラ、おもちゃじゃなかったんだ……」
りん子:「私は、“こども新聞”の天見りん子です」
りん子/ピコ:「ピコ、インコ!!
ピコ、インコ!!」
りん子:「そしてピコちゃんです。
それから、この人は……、この前、話したかな?
つみれちゃん。
アイドルの社長さん、やってるんだよ?」
RL/蔡香月:「ア、アイドル!?」
つみれ:「海幸つみれ事務所の、海幸つみれです。
ぜひ良かったら、うちのオーディションに来て下さいね?」
RL/蔡香月:「え、えーと……」
RL:そんなやり取りをしてしばらくすると、講堂の入口に蔡銀月が現れます。
もう終わってますけどね。
りん子:遅いよ!!
つみれ:でも、もう1回できないのかな? 演武。
せっかく見に来てくれたんだから。
りん子:あんなことになっちゃったから、もう1回やり直したらいいのに。
そうだ!!
RL、拳法部の人たちにそう言ってみるよ!!
「せっかくだから、もう1回やり直したら?」
RL:りん子がそう言うと、拳法部の人たちも納得して、もう1回演武をやり直すことになるよ。
りん子:やったね!!
RL:と、そんなやり取りをしているところに銀月が来るわけですが……。
RL/蔡香月:「兄さん、何で遅れてこんなところに……!?」
RL/蔡銀月:「すまない。
仕事のカンケイで遅れてしまって……」
RL/蔡香月:「チンピラたちが来て大変だったところをこの人たちに助けてもらったの」
RL:香月はそう言って、りん子とつみれを示します。
すると、銀月が姿勢を正して自己紹介します。
RL/蔡銀月:「妹を助けて頂いて、どうもアリガトウございました。
ハジメマシテ。私は蔡銀月です」
りん子:あれ?
ねえ、RL、私は知ってるよね。
っていうか、銀月さんも。
RL:もちろん知っていますよ。
しかし、そういうことではありません。
りん子:あ、そうか!!
正式な挨拶っていうことなんだね!?
RL:そういうことです。
りん子:「初めまして、私は、天見りん子です」
つみれ:「初めまして、海幸つみれです」
RL:2人が挨拶をすると、銀月はニッコリと微笑みます。
りん子:やっぱり、銀月さんっていい人だよね〜。
カッコイイし!!
つみれ:ホントにいい人だよね〜。
カッコイイし。
凱:何か、怪しい雰囲気だな、オイ……。
RL:で、挨拶が終わると、銀月は、先程の騒ぎについて香月を問い質そうとします。
りん子:「酷いんだよ?
チンピラの方がわざと挑発したんだよ。
それで、香月さんに剣で殴られて。
そしたら、持ってたナイフを使って自分で顔を切りつけて……」
RL/蔡銀月:「香月、ナンデ……ヒトサマに剣を向けるだなんて……」
RL/蔡香月:「だって……。
でも、あんなチンピラに狙われるなんて……。
兄さん、心当たりは?」
RL/蔡銀月:「……思い当たるフシはアリマセンが……」
りん子:(ひそひそ)ダモンの仲間がやったんだよね?
つみれ:(ひそひそ)そうだけど、隠してるんでしょ? 妹には内緒なんだよ〜。
凱:(ひそひそ)おい、変なこと口走ってんじゃねぇ。
RL/蔡香月:「兄さんが臆病で、ヘコヘコしてるから、あんなチンピラにつけ込まれるのよ!?」
つみれ:つけ込まれるとか、そんなレベルじゃないと思うけど……。
RL/蔡銀月:「香月、今後のコトは、これから家で話そう」
RL:そう言って銀月が帰ろうとすると、香月が少し明るい顔になって……。
RL/蔡香月:「演武やり直すから、見ていってよね?」
RL:そう言うと、銀月も足を止めます。
りん子:良かったね!!
RL:香月も仲間と一緒に舞台に戻り、演武をもう一度始めます。
凱:RL、俺は2階から飛び降りるぜ?
RL:了解。
あ、判定は結構です。
凱:飛び降りたら、蔡銀月のところへ歩いて行くぜ。
そして横に立つ。
RL:銀月は無言のまま、香月の演武を見ています。
凱:「なかなか威勢がいい妹だな。
……俺は、河渡連合の桜田門凱だ」
RL/蔡銀月:「私は三合会の蔡銀月。
……妹に手を出したら殺ス」
凱:「……俺は、そんなつまらねぇことはしねぇ。
だが、ウチもオヤジを殺されそうになったことは事実なんでな……」
RL/蔡銀月:「ナカマに手を噛まれるとはな……」
凱:「カハッッ!!
アンタ、痛いとこ突くね〜。
……いいね〜、強そうだ。
やりがいがあるぜ?」
RL:銀月の方は、それには答えず、演武を見ています。
では、ここでシーンカットです。
って凱と銃の2人は、登場はしたけど、実際、たいしたことしてないですね。
凱:それを言うんじゃねぇよ〜。
銃:仕方ないんだよ〜。
RL:まあ、全員登場したので、舞台裏はありません。
ってマスターシーンだったけどね。




