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鈍角。
鈍くありたい
集中している時以外は
鈍い刃でありたい
何も切れない
何も刺せない
ただの鉄の塊でありたい
誰も傷つけない
鈍色の刃に
鋭くある時は
集中している時
誰も話しかけてこない
鋭くあれるように
話してきたら
怪我をさせてしまう
鈍く
鈍くある
研ぐ時に
刃を砥石に引っ掛けて
刃を潰す
誰もが持てて
安全であって
けれど美しい
そんな刃に憧れた
鈍角な刃
何も切れない
弱っちい刃
それでいい
鋭くあれ
鈍くあれ
時に変われ
自分を研ぐ
砥石に向かい合って
ただ一心に
今日も
ただ一人
鈍く
ただ鈍く




