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白い部屋

作者: 有栖川 那由

目が覚めた。

毛布がかけられている。

ベッドだ。どうやら寝ていたらしい。…ここはどこだろう、記憶がない。


……不安が募ってくる。


ふと視線を感じたが、人はいないようだ。

この部屋(空間?)には色がない。

壁も床も机も椅子も、ただ一輪の青い花を除いて、全てが白い。

着ている服さえも白だった。


あれは何という花だろうか。

この白という空間で存在感を示す花に少しばかり興味がでた。


…今はそれどころではないが。

こんな得体の知れない怪しい場所に居ては駄目だろう。小さな子供でも分かることだ。


ベッドから身体を起こし、もう一度この空間を見回す。…やはり、扉は見当たらない…


息が苦しい。

落ち着け。何かあるはずだ。

まずベッドに座り、正面には壁、机、花、椅子。

次に右側。壁だ。

そして左側。…壁の中心部に小さな丸が見えた。

背後には…壁しかない。


ベッドから降りる。

床も壁も普通だった。

先ほど見つけた丸の方へ近づいてみる。


よく見るとそれは小さな丸ではなく、穴だった。しかも人差し指が入る程度の小さな穴。


もしかしたら何か見えるかも知れない。

ここから出られる…!


早く出たい。


鼓動が早まる。


興奮を抑えながら、ついに穴を覗いた。

赤色が見えた



―目の前が真っ暗になった






目が覚めた。

毛布がかけられている。

ベッドだ。どうやら寝ていたらしい。…ここはどこだろう、記憶がない…







無限ループって怖いですよね

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